<平泉寺白山神社 へいせんじはくさんじんじゃ>
「あの世」を示す場所は、
日本全国にたくさん存在しますが、
白山という場所は、
あの世とこの世との境目だと感じます。
白山の象徴でもあるククリヒメがあらわれたのも、
この世とあの世とをつなぐ黄泉への坂道でした。
伊勢内宮を陽の聖地とするならば、
熊野や出雲、東北などは陰の聖地。
そして陰が極まり陽に転換する場所が、
白山という極点なのでしょう。
漫然と日常生活を送っていると、
人は自我(陰)に従うようになり、
心身が緩んでしまうもの。
白山の「ククリの気」は、
訪れる人の心身を再生させる、
強力な力を秘めているのかもしれません。