<国立歴史民俗博物館>
縄文時代の幕開けを意味する「土器」という代物は、
旧石器時代に南北のルートをたどり、
日本へとやって来た大陸人により
もたらされたものだと聞きます。
とはいえ、本当に縄文土器が
大陸人の持ち込んだものであるなら、
縄文土器の原型が大陸のどこかで
見つかるはずなのですが、
実は世界中のどこを見渡しても、
縄文土器の原型と思われる
遺物は見られないのだそう……。
つまり、縄文土器という遺物は、
日本国内で独自に産み出された、
「オリジナル作品」である可能性が高いのですね。
ちなみに、現時点で日本最古の土器とされる、
青森県大平山元Ⅰ遺跡の無文土器は、
15,000年以上前のものであることが
近年の研究により判明し、日本のみならず、
世界においても、最古級の土器のひとつ
という評価を下されています。
恐らく、地球上で同時多発的に
発生したと思われる土器という文化を、
いち早く自分たちのものにした上で、
ハイレベルな造形物へと進化させたのは、
縄文人ならではの偉業なのでしょう。
当初はシンプルだった文様やデザインも、
中期~後期~晩期と時代を重ねるに従い、
まるで「眠れる創造力」を溢れさせるかのように、
多様化して行った様子が印象深く感じられます。