治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

あれから五年

2017-05-07 08:20:59 | 日記


横綱昇進披露は大関昇進披露とスケールが違いました。そもそも多くの方がテレビでご覧になったでしょうが三つ揃えの化粧まわしの披露がありますし綱の披露もあるし。ラオウばっかりテレビに映ったでしょうけど他にもあったんですよ化粧まわしは。五年前も人気力士が悲願達成で大関になったはずなのですが、マスコミの数も違いました。とにかくすごい人でした。



五年前に逢った人たちは五年分年を取っていました。もちろん私も。そして横綱ご自身も。でも年を取るのは悪いことではありません。女性はアンチエージングに熱心だし私も健康には留意しようとは思いますが、年を取ったら取ったなりの仕事ができるなあと思う最近です。

とにかく長く待ったよね、と会場で言葉を交わし合いました。雲上人になってしまってさびしい、という人もいました。にわかファンが増えていやだ、という古参のファンもいました。途中までは横綱になってほしいと願っていたけれど、そのうち名大関でいいや、と思うようになっていた矢先の昇進だったという人もいました。私といえば・・・やっぱり横綱になってほしかったしたとえ雲上人になっても横綱になったほうがうれしかったですね。

なんでかっていうと、やはりそういう器だからですね。器は発揮された方がいいです。

発達障害の人にもそれを望むのでしょうね、私は。

発達障害者支援法が始まった当時はね、ギョーカイが自立支援っていうことをまじめに考えていると私は思っていたんですよ。アインシュタインでエジソンなのだから社会の損失じゃないですか埋もれさせては。

ところがね、実際就労支援始まってみると早稲田大学出た人が軽作業ですよ。そういう仕事につけてドヤ顔しているんです。そしてそういう仕事の方がいいそうです。なぜなら「二次障害にならない」からだそうです。ウソです。二次障害にならないから障害者枠にいてほしいのではなく、一生自分たちのために金を生み出す固定資産でいてほしいからあくまで器を発揮せず縮小再生産の生き方をギョーカイは望んでいるだけです。早くそのからくりに気づく人が増えるといいな。

ところで愛甲さんをお連れしたのは大正解でした。
詳しくは書きませんが、会場を見ての愛甲さんの感想を聞いていると
人はみな神経発達の偏りがあり職業選択も自己治療の一環なのだろうなと思いました。
だから仕事って大変で
そして仕事を通じて癒されていくのでしょう。


ともかく

きらびやかな夜でした。
心から楽しんで帰ってきました。
次回は高安関の昇進披露があるといいなあ、と思っています。