治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

オムツはあっさり取れたそうです

2010-06-24 08:22:08 | 日記
さてさて、先日、神田橋先生の本を読んで

発語が出てきた→夜中のオムツが取れそう

というお子さんの話を書きましたが

その後、夜中のオムツはあっさり取れたそうです。

整理してみましょう。

神田橋先生の本を読んだ
  ↓
実践に取り入れた
  ↓
夜泣き、パニックが止まった(←ここがニキさんの言う「ヒマになった」状態)
  ↓
発語が出てきた
  ↓
二語文、三語文になった
  ↓
ママが「夜はお布団から出ちゃいけない」と言ったことを俺ルールにしていたのに気づいた。
  ↓
「おトイレには行っていいのよ」と教えてあげた
  ↓
夜中のオムツが取れた

という順序ですね。
ちなみにこのお子さんの強みは、昼間は排泄の自立ができていたことと、言葉での指示が通りやすいお子さんだったこと。
つまり排泄のタイミングに気づく体感と内言語はそれなりに育っていたようです。
それがパニックや自傷、夜泣きがなくなるほど脳が楽になり
「ヒマになる」ことで一気に発達方面へと花開いたのですね。

で、学校としては、この急激な成長を見て、個別指導計画を改め、教科学習を増やす方針を立てたそうです。
もうじき字が読めるようになりそうだとのこと。
もしかしたら「働ける大人」になれるかもという気持ちを周囲が持ち始めたそうです。

「この子は働ける大人にはなれない」って、親や教師が最初からあきらめるのは変だよね。

ちなみにニキさんにこの話をしたら
「お布団から出ちゃいけない」というママの指示をこれほどハイパーりちぎにとらえていたことを
「ありそうなことだ」と言っていましたよ。
別に不思議じゃないみたいでした。