治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

一粒で三度おいしい

2010-06-12 05:36:56 | 日記
「発達障害は治りますか?」数十冊まとめ買いしてくださった方々の元へ。
この方たちが支援者や保護者に紹介してくださっているのだが
本当に「今すぐにください!」という方が多いそうだ。

ありがたいことです。感謝感謝。

ちょうど親の会の会合が行われていた。
お昼どきでもあった。
欠席者の分、お弁当が余っているという。
「ご一緒しませんか?」と誘っていただく。

集金できた上に、お弁当までいただいてしまう。おいしい。
食べ終えてミーティングも再開しそうなので、お邪魔かと思い、帰ろうかな、と思ったら、「なんかしゃべってください」

そうだよな。
ただ食いはいけないよ、うん。
なんかしゃべって帰らなくては。

と思って。

思い切り本の宣伝(爆)。

集金できて、お弁当をいただいて、本の宣伝もできるという
一粒で三度おいしい会合であった。

このミーティングの場には、様々な障害をお持ちのお子さんを持つ親御さんがいらした。
発達障害ではない障害をお持ちのお子さんのお母様も、神田橋先生の本を読んでくださっていた。
障害の重い軽い、種類に関係なく
「この子たちは発達する」と信じて取り組んできた方々には
神田橋先生のおっしゃっていることはうなずけることのようであった。

帰ってきたら今度は電話。
「発達障害は治りますか?」に書いてあったことを取り入れて、抗精神病薬をやめられたお子さんのご報告。
問題行動も見られないという。

「薬が減る」っていうことは、先生の治療のゴールの一つらしいが
本を読んだだけでそれが可能になったなんて、うれしい。

今日、ミーティングでお会いした方々にお話したことのひとつはこれ。

「この本を出すと、バッシングを受けるのはわかっていました。
それでもあえて出しました。世の中に必要な本だと思ったから。
出す前から騒ぎが起こるのは予測してなかったけれども」

「これで引退しよう」という決意で出した本である。
開き直りほど強いものはないよなあ。