夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

究極の薬

2009年12月20日 18時33分59秒 |  昔々あるところに


ある所に素晴らしいお医者さんがいました。
ある日のこと、彼はふと思いました。
「最近お年寄りが増えてきた。長寿になっても、お年寄りの健康が悪いのはあまり変わらない。だから、みんな、病気で苦しんでいる。
月曜日には内科、火曜日には眼科、水曜日には歯科、木曜日には耳鼻科、金曜日には整形。診断を受け、検査を受け、薬を貰い、、、、それだけが日課で苦しい日々を送っている。
保険や社会サービスも大変、老人が増えた分だけ、出費が増えて破綻しそう。
なんとかしなければ、、、」

そうして彼は一大発明をしました。
それを飲めば、苦しむこともなく、楽に死ねる薬。

終り。




えっ、話の途中じゃないかっていわれるのですか?
だって、仕方がないじゃないですか、その医者はテストにそれを飲んじゃったので。
苦しまなかったかって?
それも、お医者さんがこっちに戻れないので分かりませんよ。
残っているからこれ飲んで、あっちに行って、お医者さんを探して聞いてみてよ。



ほんと、厚生省の役人には、この薬はバラ色の薬に思えるみたいですね。
いろんな問題が一挙に解決してしまいそうだしね~
それとも、服用する薬じゃ目立つからって、いろんな制度の中にこの薬を混ぜているのかな~~~



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4 コメント

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それって?? (芝桜)
2009-12-20 19:33:27
最近読んだ本によく似ています。
老人が増えて医療費が国家財政を圧迫する。起死回生策として、厚労省の役人が「天寿」と名づけた安楽死プロジェクトをスタートさせる。それは薬ではなくて心臓外科医を抱き込んで、高齢の患者に手術を施して一旦元気にするけれど、何日か何ヶ月かあとで、患者はポックリと死んでしまうという、まだ研究途上の手術方法を悪用したやり方なのですが、もちろんぞっとする話ではあります。だけどこのままのペースで高齢者が増えていって、しかもそれにどう対処するか国もまったく未来図が描けていません。もちろん身の回りのことが出来る高齢者は別ですが、病気で苦しみ弱ってもう生きていてもしょうがない状態だったら、そして苦しまないで楽に死ねる方法があれば、この小説のように手を上げる人も出てくるかもしれませんね。
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若い人 (赤い風車)
2009-12-20 19:47:17
には、残酷な話として見えるかもしれませんけど、高齢になってくると、死が避けられないもの、身近なものになってきます。
意外と、手を上げる人って多いかも。
なんて、思っちゃいけないんでしょうかね。
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Unknown (さち)
2009-12-20 21:44:36
今欲しい。。

すぐ欲しい。。

お医者様に行くと良く薬の袋の数自慢している後期高齢者の方々を見かけます。
私はそんな気力が湧いてくるかどうか,自信がありません。
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それが、、、 (赤い風車)
2009-12-20 23:17:41
死ぬのは確実のようですが、期待通り、安楽に死ねるかどうか、、、、当人があっちに行ってしまって帰って来ませんので分かりませんけど、それでも大丈夫でしょうか?
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