夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

洞庭湖のネズミ 雑感

2007年07月15日 14時23分39秒 | 芸術・文化
洞庭湖で20億匹もの鼠が異常に増殖し、それを駆除しようとしたら、広東省に持っていって売ればという案がネットで飛び交っているというニュースがありましたが、今日はその第二段で、すでにもう売られていたって話もでていました。

ちょっとニュースからは外れるのですけど、

以前にも書いたことがありますけど、昔の上司が、東南アジアにいて、一番困ったものはこの鼠の唐揚(?)生きたままの鼠を尻尾を持ってぐらぐらと煮えている油に漬けるのだそうです。そしてそれを食べる、、、
ある女王が王族のやるべきことで一番つらいことは、出されたものを食べることって言っている記事がありました。その中の一番最悪なものが猿の丸焼き。まるで人間の赤ん坊に見えるのだそうです。
このほかにも、東南アジアでは、特別な種類、飼料で育てられたとはいえ、蛆虫やこうもりなどもご馳走です。

でも、悪食、ゲテモノっていうのは、そこで育った人には通じない観念。日本でも、犬や、蛇、バッタ(?)それに生きたままの魚、あるいは西洋人から見ればとんでもないと思われるような鯨とか、馬を食べる地方や人々は沢山いますよね。

ある国の文化を日本に紹介する仕事をしていました。
自分の基準、自分がプロモートしなければならない国の基準、そしてターゲットにしている相手の基準や、日本全体での基準。そんなものの間で何をどう取り上げてプロモートしていくのがいいのかが、毎回毎回の仕事のスタートでした。

どこに基準を置くのか、何がゲテモノだのか、何が素晴らしいものなのかっていうのを判断するのはとても難しいことなのかもしれませんね。
まして違う基準の世界へ別な基準で生まれた文化を紹介するということはとてもたいへん。

ある部分心の問題になりますよね。
絶対的な形質の差があったとしても、それの良し悪しの判断は心の問題。
でもその範囲ならまだ誰にもわかるけど、ゲテモノなんて心と形質の間に来る判断に関しては、ついそれが絶対的なものとしてみてしまったりすることが多いのですよね。




20億匹のネズミが農作物食い荒らす=中国湖南省(時事通信) - goo ニュース


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