夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

あきくさのしとろかはしにものものしくいきをさかゆるつわぶき

2007年11月10日 00時25分39秒 |  気になる詩、言葉

あきくさのしとろかはしにものものしくいきをさかゆるつわぶき
                      伊藤左千夫
ちょっとこのままでは読み辛いですね。「秋草のしどろが端にものものしく生きを栄ゆるつはぶきの花」 秋草が終わり、枯れ果てた庭に石蕗の花が凛として咲いているということでしょうね。

いま見しを月下の石蕗に時雨来る
                   水原秋桜子
これもどこか共通したイメージを受けるのです。

子供のころはなんとなくあまり綺麗な花ではないと思っていましたけど、よく見ると実は素晴らしく美しい花じゃありませんか。
特に群生ではなく、ちょっとだけ咲いていると毅然とした、端然とした雰囲気が感じられます。



でも群生しているとそれはそれでまた華やかなのですね。



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