北川高嗣先生のFacebookから、転載させて頂きました。
日本の水道水の威力。百花繚乱。
京都大学の川村孝教授のグループが2002年から2003年にかけて全国18地域の約390名のボランティアを対象に実施した「世界初のうがいによる風邪予防効果の無作為割付研究」では、全くうがいをしない群とヨード液うがい薬でうがいをした群とでは風邪の予防効果にほとんど差がなかったということ💡
一番効果があったのは、
「塩素が入った水道水の水うがい😜」
うがいは水でしといてください‼
研究結果の中で、ヨード液でそれほど効果が出なかったことについては、ヨード液がのどに常在する細菌叢を壊して風邪ウイルスの侵入を許したり、のどの正常細胞を傷害したりする 可能性が考えられる。
ヨード系は酸化作用が強くて、標的のウイルスや細菌以外にも、大切な常在菌を殺してしまったり、粘膜も傷害したりしますから、何も症状がない時に予防的に使用するのはNG。
「先日、風邪でのどの調子が良くないので、しばらくイソジンでうがいしているという患者さんが来られました。また以前、毎日朝、寝る前に風邪の予防のためにイソジンでうがいをしているという高齢者もおられました。イソジンうがい液の主な成分はヨードです。過剰なヨードの摂取によって、ウォルフ-チャイコフ効果、すなわち甲状腺ホルモン合成が抑制されて、甲状腺機能低下を招きます。
多くの人は一過性ですが、元来甲状腺に病気を持っている人や一部の健康人においても甲状腺機能低下症を招くことがあります。甲状腺ホルモンを作るために、1日に摂取すべきヨードは、0.15mg程度です。
日本人は、元来、海藻を料理に使うため、ミネラルとしてのヨードは多く摂っています。また高血圧や高脂血症に効能があると、根昆布水が宣伝されており、それらを習慣的に摂取していることでもヨード過剰になります。
うがいの際にすべてを飲み込むわけでは、ありませんが、健常人18人に1日3回、15秒のイソジン咳嗽を行ってもらい、尿中のヨードを測定した報告があります。その結果は平均して1日4mgのヨードが吸収されていました。うがいの回数や希釈方法などで、ウォルフ-チャイコフ効果は十分起こすことが判ります。
果たしてイソジンでのうがいは意味があるのでしょうか?上気道感染発症を水道水と比較した報告がありますが、結果的には水道水に勝っていません。」(かがやきクリニック)
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