NHKニュース
2013年(平成25年)4月12日[金曜日]
北朝鮮が、中距離弾道ミサイルの発射の準備を整えたとされるなか、北朝鮮と国境を接する中国東北部の都市で、11日、空襲を想定した避難訓練が行われ、このニュースは、中国で多くの人たちが閲覧するインターネットのポータルサイトにも取り上げられていて、北朝鮮情勢への関心の高さがうかがえます。中国国営の通信社などによりますと、避難訓練が行われたのは、北朝鮮と国境を接する中国東北部の吉林省琿春です。
訓練では、空襲警報のサイレンが鳴り響くなか、住民たちが口を布で押さえながら駆け足で地下に逃げ込んだり、けが人に見立てた人を搬送したりする手順を、およそ30分間かけて確認したということです。
琿春は、北朝鮮だけでなく、ロシアとも国境を接していて、地元政府の担当者はNHKの電話取材に対し、「訓練は毎年行われ、今回も以前から計画されていた。市内は特に緊迫した様子はない」と答え、今回の訓練が北朝鮮情勢を意識したものではないことを強調しました。
しかし、中国国営の通信社は「北朝鮮情勢が緊張するなか、訓練は人々の関心を集めた」と、動画付きで伝えました。このニュースは、中国で多くの人たちが閲覧するインターネットの大手ポータルサイトにも取り上げられていて、北朝鮮情勢への関心の高さがうかがえます。』