教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

政治家と学者のギャップ。山内康一『蟷螂の斧』

2013年04月22日 23時17分50秒 | 国際・政治

まともな教育学者は「道徳退廃論」は唱えません。
江戸、明治、大正、昭和、平成と、いつの時代も、
必ず「道徳退廃論」はあり、嘆く人はいます。

江戸時代の儒者も、徳富蘇峰も、和辻哲郎も、
道徳の退廃を嘆いている事実があります。
上流階級の人ほどそう思う傾向があるようです。

身分制や男女差別が厳然と存在した時代に比較し、
現在が道徳的に退廃しているとは思いません。
道徳自体が、時代により変化する相対的なものです。

また、まともな教育学者は社会学的な視点を持ち、
「家庭の教育力が低下している」などと考えず、
道徳教育の教科化や「親学」を推奨したりしません。

少年非行の増加や少年犯罪の凶悪化は起きてないし、
いじめの増加を実証的に示すデータはありません。

おそらくいじめはいつの時代にも起きていたものの、
今ほどテレビ等で報道されなかっただけでしょう。

ところが、驚くべきことに日本の政治の世界では、
道徳の退廃を嘆く総理や文科大臣がいます。

この手の政治家は、わかっててやっているのか、
それとも本当にわかっていないのか不明です。

犯罪統計や教育の実態や歴史的経緯を知りながら、
それでも政治的人気取りのために「わかってて」
この手の「道徳退廃論」を叫ぶのかもしれません。

だとすれば、戦略的・政治的な言動だと言えます。
ずるいけれども、上手なやり方だと思います。
政治的行動として理解できます(非道徳的ですが)。

他方、もし本当にわかっていないとすれば深刻です。
わかっていないとすれば、統計学的な素養に欠けて、
歴史的視点や社会学的視点を欠くことになります。

統計学、社会学、教育学等の基礎のない政治家が、
子どもたちの学力低下を叫ぶのは悪い冗談です。
まず「政治家の学力低下」を嘆く必要があります。

どちらが真実かはわかりません。

政界では一見正しそうでわかりやすい言説が受けて、
複雑でわかりにくい事実が無視されるのが現状です。
私には後者の方が、真実のように思えてなりません。

*ご参考:広田照幸「教育論議の作法」時事通信社、2011年

引用元http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行政指導から「政治指導」へ山内康一 「蟷螂の斧」

2013年04月22日 23時06分01秒 | 国際・政治

中央省庁が業界に「行政指導」を行うことは、
昔から日本では頻繁に行われてきました。

法律に基づかない裁量行政として批判も多く、
役所と業界のなれ合いや癒着を生む原因です。

最近「行政指導」ならぬ「政治指導」が流行です。
安倍政権になってから流行し始めました。

安倍総理は、大学生の就職活動の後ろ倒しを
経済団体トップに直接要請しました。

また、太田国交大臣は、建設業界のトップに対し、
職人の賃金を引き上げるよう要請しました。

この「政治指導」には法的根拠はありません。
法的根拠のない要請ながら、首相や担当大臣が、
直接要請するなら、相当な圧力になります。

要請内容は、まっとうかもしれません。
しかし、手法としていかがなものかと思います。

行政指導が批判されていたのと同じ理由から、
「政治指導」にも問題があると思います。

不透明で恣意的な「政治指導」が、市場を歪め、
自由な企業活動の制約にならないか心配です。

いまのところ就活時期とか、職人さんの賃金とか、
当たり障りのない分野だから問題は少ないですが、
他の分野に「政治指導」が広がれば危険です。

また、一国の宰相が、学生の就職活動の時期を
何か月か後ろにずらすといった小さなテーマで、
経済界のトップに会うのもどうかと思います。

重箱の隅をつつくようなテーマで総理大臣が、
自ら「政治指導」を行うのは理解できません。

このところ「政治主導」は話題になりませんが、
「政治指導」は流行の兆しを見せています。
先進国として恥ずかしいと思います。

引用元http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

?菅直人や辻元清美がしゃしゃり出るからぶち壊しだ new!!

2013年04月22日 22時51分45秒 | 国際・政治

新刊発売のお知らせ
2013年1月19日発売KKベストセラーズから、
田母神元航空幕僚長との共著を発売します。

new release

天木直人
天木 直人

  •  4月28日の山口補選は安倍総理にとって負けられない選挙だ。高支持率の安倍首相だから自民党候補が勝つだろう。しかし江島という候補者が評判が悪いらしい。原発反対を訴えて野党が結束すればひょとしたら番狂わせが起きるかもしれない。そうなれば安倍首相も真っ青だ。面白い。しかし菅直人が反原発のデモの先頭に立って叫んでいるのを見て腰が抜けた。これではだめだ。反原発を訴えるにもっとふさわしい人物はいくらでもいるだろう。反原発を売りにしてこの期に及んでも生き残りをかける菅直人の我欲がすべてをぶち壊している。
     96条改正阻止のために護憲派が議連を作ったという。改憲反対論者の私だ。心強いと思ったのも束の間、呼びかけ人が辻元清美としってこれではダメだと思った。もっとふさわしい護憲議員はいくらでもいるだろう。これでは護れる憲法も護れなくなる。都合のいい時だけ憲法を持ち出す辻元清美の我欲にはつくづく辟易させられる(了)
     

    コメント
    • Twitterでシェアする
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    小沢一郎代表と親しい習近平国家主席、李克強首相は、米国ベッタリの安倍晋三首相の「申し出」を拒否

    2013年04月22日 22時36分52秒 | 国際・政治
    2013年04月22日 03時18分49秒 | 政治
    ◆安倍晋三首相は、中国・四川省で発生した地震被害の報を受けて、直ちに中国共産党1党独裁の北京政府に「お見舞い」とともに「支援を行う用意がある」旨、習近平国家主席と李克強首相に伝えた。
     これに対して、中国側から「国外からの支援を必要とする状況にない」と断られたという。
     習近平国家主席と李克強首相は、親交が厚い生活の党の小沢一郎代表が、安倍晋三政権から軽視され、ないがしろにされている現状を熟知しており、不快に思っている。
     安倍晋三首相は、尖閣諸島領有権をめぐり、中国北京政府に対して強硬姿勢を取り、しかも、日米同盟強化とTPP参加により、米国中心の「対中国包囲網構築」に積極的に加担しようとしている。
     習近平国家主席と李克強首相は、「敵対的な外交姿勢」を強めている安倍晋三首相から「支援の手」をさしのべてもらいたくないという感情をムキ出しにしている。「地震被害という不幸」の弱味につけ込んで来てもらいたくないということだ。たとえ「善意の申し出」であっても、「日中国交正常化という井戸を最初に握った恩義のある田中角栄元首相の直弟子である小沢一郎代表を抜きにした支援など受けたくない」という意味であもある。この点で、「戦略的互恵関係=ウィン・ウィンの関係」を標榜している安倍晋三首相は、「義理と人情」の分からない人間と受け止められている。
    ◆それも日本経団連の米倉弘昌会長ら財界首脳陣が、毎年恒例としている「訪中団」(5月8日~11日予定していた)と習近平国家主席、李克強首相との面会を申し込んですぐに断られたばかりで、安倍晋三首相も、心配していた。それだけに、地震被害へのお見舞いと支援の用意を示して、北京政府との関係改善を図ろうとしたと見られる。それがとりつくシマもなくあっさりと一蹴されてしまったのだ。
    ◆安倍晋三首相は、中国との関係では「台湾派」が主流の自民党派閥「清和会」の所属である。この会を創った福田赳夫元首相が、強い反対論を押し切って、日中平和友好条約を締結したとはいえ、いまでも「台湾派」であることには変わりはなく、「1つの中国」を国是としている北京政府の神経を逆なでしている。安倍晋三政権が「3.11」2周年の追悼式を催した際、震災発災時に多額の支援金を贈ってくれていた「台湾」の代表者を招き、指名献花してもらったことを知った北京政府は激怒していた。もちろん、この北京政府は代表者を派遣してきていなかった。
     ことほど左様に、日中関係はいままさに「氷ついた状態」にある。このため、心ある日本人の多くは「日中関係改善」には小沢一郎代表が、どうしても必要な政治家であると痛感し始めている。これ以上こじらせると、日中双方に不幸を招くと憂慮しているのだ。
    【参考引用】読売新聞YOMIURIONLINEが4月21日午前時12分、「安倍首相がお見舞い「支援行う用意」…四川地震」という見出しをつけて、以下のように配信した。
     「安倍首相は20日、中国・四川省の地震を受け、習近平シージンピン国家主席と李克強リークォーチャン首相に対し、『心よりお見舞い申し上げる。我が国としても最大限の必要な支援を行う用意がある』とのメッセージを送った。外務省によると、中国側から謝意とともに『現時点では国外からの支援を必要とする状況にはないが、今後必要が出てくれば随時連絡したい』と回答があった」

    ※Yahoo!ニュース個人


    BLOGOS

    にほんブログ村 政治ブログへ

    本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
    中国・四川省の地震は、「自然」によるものではなく、「人工地震」との情報が流れていて「米中戦争」を暗示

    ◆〔特別情報①〕
     中国南西部の四川省雅安市芦山県で4月20日朝に発生した地震(M6.6)について、「不可解な情報」が流れている。これは、米国と中国の軍事情勢に詳しい専門筋からの情報である。
     「今回の地震は、2008年5月13日に発生した地震と同様、自然現象ではなく、人工地震である」というのだ。にわかには信じ難いけれど、「事実上の米中戦争に他ならない」という。なぜ四川省で2回も大地震が発生したのか?

    つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
    携帯電話からのアクセスはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

    携帯電話から有料ブログへのご登録
    http://blog.kuruten.jp/mobile.php/top

    「板垣英憲情報局」はメルマガ(有料)での配信もしております。
    お申し込みはこちら↓



    第17回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
    平成25年5月11日(土)
    ~アベノミクス相場を食い物にする博徒
    ジョージ・ソロスの悪どい手口 
    ~日本人投資家は泣きを見る


    **********板垣英憲『勉強会』の講演録DVD販売********

    板垣英憲・講演録DVD 全国マスコミ研究会
    3月開催の勉強会がDVDになりました。

     『安倍晋三政権の成長戦略』~産業競争力会議が日本を救えるか

    他には、6種類(各定価3000円)をご用意しております。遠方でなかなか参加できない方など、ぜひご利用下さい。
    『ロックフェラーVSロスチャイルド最終戦争』~イスラエル、北朝鮮、ロシアが進める壮大な計画とは?
    『2013年の世界情勢』~どうなる日本経済、どう動く景気
    『どうなる総選挙とその後の政権枠組み』 ~争点は、原発ゼロ・景気・TPP(2012年12月8日後楽園「涵徳亭」にて)
    『米国と核戦争』 ~悪の戦争経済・第3次世界大戦(2012年11月11日後楽園「涵徳亭」にて)
    『中国革命前夜~中国共産党1党独裁北京政府の崩壊』(2012年10月20日後楽園「涵徳亭」にて)
    『橋下徹市長を徹底解剖する』~果たして龍馬か悪魔か(2012年9月15日後楽園「涵徳亭」にて)

    【板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作集】




    『小泉純一郎 恐れず ひるまず とらわれず』(2001年6月15日刊 板垣英憲著)


    目次

    第4章 小泉純一郎を包囲する七つの「強敵」①

    第一の強敵―郵政三事業民営化を阻む勢力


     小泉純一郎首相は、持論としてきた郵政三事業(郵便、郵便貯金、簡易保険)の民営化に意欲的である。
     特定郵便局は平成十三(二〇〇一)年五月十日現在、全国に二万二百局ある。都市銀行、地方銀行をはじめ金融機関のほとんどが、巨額の不良債権を抱えており、景気浮揚の足を引っ張り続けているなかで郵便局だけは、元気いっぱいだ。「銀行が危ない」と全国各地の銀行の経営危機が叫ばれ、不安を感じる一般の人々が、銀行に預けている預金を解約して、郵便局に預け換える動きを示している。このため、郵便貯金残高は、増える一方である。
    引用元http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/
    コメント
    • Twitterでシェアする
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    北海道羅臼町中心部に現れた若いヒグマ

    2013年04月22日 22時00分23秒 | まち歩き

    <ヒグマ>北海道・羅臼中心部に出没 注意呼びかけ

    北海道羅臼町中心部に現れた若いヒグマ=同町栄町で2013年4月22日午前7時24分、同町役場提供
    北海道羅臼町中心部に現れた若いヒグマは、異常気象による山の自然環境破壊で、えさが無くなり、山から下りて来たのでは有りませんか。人間への自然界からの警鐘と思います。
    コメント
    • Twitterでシェアする
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    JXHD関連会社元社員を逮捕=詐欺容疑、11億円着服か―警視庁

    2013年04月22日 21時25分06秒 | 社会・経済

    時事通信 4月22日(月)17時18分配信 『 東証1部上場JXホールディングス(HD)の関連会社「JX日鉱日石探開」(東京都港区)の経理システムを不正に操作し、約1億3000万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は22日、電子計算機使用詐欺容疑で、元同社総務担当主任のK埼玉県北本市を逮捕した。同課によると「間違いない」と容疑を認めているという。
     同課は、2009年10月~今年1月の約80回にわたり、総額約11億8000万円をだまし取ったとみて調べている。K容疑者は社内調査で「すべて競馬につぎ込んだ」と話したという。
     逮捕容疑は12年5~7月、同社の会計システムを不正に操作し、4回にわたり、JXHDの資金管理会社を通じ、約1億3000万円を自分名義の口座に振り込み入金させた疑い。』

    昔から賭け事、ギャンブルに凝るとのめり込んで、思慮分別が効かなくなり、止められないと言われていますが。初めは、自分の予想通り競馬で儲かったので面白かったのでしょうね。止められない、止まらない競馬狂になってしまったと思います。競輪、競馬で自分の人生を台無しにした人も日本では多いと思います。カジノを東京都や大阪府に作る構想も有りますが。朝寝、朝酒、朝湯が大好きで身上を潰すよりも一夜にしてあっという間にカジノで身上を潰す賭け事好きの人が多数出たら、必ず悲観して自殺する人も出る思います。地方自治体が、昔風に言えば博打場、公営カジノを作れば犯罪も増えるのでは有りませんか。

    コメント
    • Twitterでシェアする
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする