福島第1原発3号機に陸自大型輸送ヘリCH47を使い、上空から原子炉冷却用の海水を投下する作業を開始したと産経新聞の17時39分にインターネットに掲載されましたが、福島第一原子力発電所の3号機へ水を投下する準備を進めていた自衛隊のヘリコプターは、上空の放射線量が規定された上限を大幅に超えていることから、16日の作業を断念しましたが、マスコミは、情報の正確に報道して欲しいと思います。マスコミの情報の錯綜状態です。自衛隊のヘリコプターの搭乗員の安全確保と放射線被爆を防ぐ為に原子炉を冷却する為の海水投下を中止したのだと思います。今後正確に放射線量を調査すべきでは有りませんか、
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CH-47 チヌーク
アメリカ陸軍のCH-47
- 用途:大型輸送ヘリコプター
- 製造者:ボーイング・ヘリコプター社
- 運用者
- 初飛行:1961年9月21日
- 生産数:1,179機以上(2009年現在も生産継続中)
- 運用開始:1962年
- 運用状況:現役
- ユニットコスト:3,500万USドル(2008-2014年の新造48機平均)
CH-47チヌーク(CH-47 Chinook)は、アメリカ合衆国のボーイング・バートル社(現ボーイングIDS社のロータークラフト部門)で開発されたタンデムローター式の大型輸送用ヘリコプターである。
愛称
愛称の「チヌーク」(Chinook)は、北米アメリカ州の先住民族のチヌーク族(またはチヌック族とも言う)から命名された[出典 1]。アメリカ陸軍ではヘリコプターの愛称として、他にもカイオワ、アパッチ、シャイアン、コマンチ、イロコイといった先住民族の名前を付けている。
開発と運用実績
アメリカ陸軍では、有事の際に空中機動作戦を実施するにあたり、地上からの火力支援のために155mm砲を運搬できる大型ヘリを必要としていた。
バートルが1956年に開発を開始し、YHC-1A(後のV-107/CH-46)として提案したが、エンジン出力などが要求を下回ったために採用を見送られた。そこで、エンジン出力を増強して胴体内容積を拡大、さらには最大12.7tの貨物を機体下面の吊下装置で吊下し、移動することも可能としたYCH-47Aを開発、1961年9月21日に原型機が初飛行し、アメリカ陸軍は1962年にCH-47Aとして採用した。CH-47AはM198 155mm榴弾砲と弾薬に加え、砲の運用に必要な兵員を含めて空輸できる能力を持っていた。
1965年からのベトナム戦争で大量に投入され、機体の優秀さを世界に証明した。さまざまな改良を受け現在でもアメリカ陸軍、イギリス陸軍、イラン陸軍(革命前に輸出)、オーストラリア陸軍、リビア陸軍(リビア革命前に発注、革命後に一部の機体が引き渡された)などで使用されている。イギリス空軍ではフォークランド紛争で、アメリカ軍も湾岸戦争で能力を再び発揮した。特に、イラク領内に侵攻した陸軍第18空挺軍団の活動にはCH-47が欠かせないものであった。
日本国内では阪神・淡路大震災、新潟県中越地震などの大規模災害の他にスマトラ島大津波、パキスタン洪水被害の緊急援助で派遣された実績を持つ。
機体各部
タンデムローター
CH-47は、前部ローターを左回り、後部ローターを右回りに回転させることで回転トルクを互いに打ち消すタンデムローター機であるため、シングルローター機のようにテイルローターを駆動する分の無駄なエネルギーを消費せず、テールブームも必要としない。
操縦操作は、ヨーペダル、ピッチ/ロール・コントロールスティック、スラスト・コントロールで行い、2つのローターを備えることで、通常のシングルローター機よりも細かな動きが可能になっている。直径は共に18.29mで軸が前後に11.94m離れているだけなので、ギアによって3翔の翼の回転位置を同調させることで干渉を防いでいる。
21世紀以降はローターのブレード数を増やすことで効率向上と低騒音化が試みられているが、ブレード間の隙間にもう一基のローターのブレードが入り込む同期を行っているタンデムローター機ではそのようなことはほとんど行えない[出典 1]。
駆動系
テクストロン・ライカミング社(現ハネウェル社)製のT55ターボシャフトエンジン2基が、後部ローター用パイロンの左右に突き出されて取り付けられ、回転出力はパイロン内の結合トランスミッションでまとめられて駆動シャフトを経由して前後2つのローターを駆動する。このエンジンは、基本となるCH-47Aから最新のCH-47Fまでの5世代で、2,200軸馬力から4,868軸馬力まで少しずつ出力が増した合計7種の異なるエンジンを搭載している。
CH-47Dではトランスミッション系とローターも増加した馬力に合わせて強化が図られた[1]。
- CH-47A
- T55-L-5(2,200軸馬力)
- T55-L-7(2,650軸馬力)
- CH-47B
- CH-47C
- CH-47D
- T55-L-712(3,750軸馬力)[2]
- T55-L-714(4,085軸馬力)(MH-47Eも使用)
- CH-47F
- T55-GA-714A(4,868軸馬力)(MH-47Gも使用)[出典 1]
アビオニクス [編集]
CNI [編集]
CNI(Communication、Navigation、Identification)に関するアビオニクスは以下のものが搭載された。
- 無線機
- CH-47Dへ改修されたアビオニクスの内、無線機については3種がある。VHF/AM/FM無線機はARC-186またはARC-201。HF無線機はARC-199またはARC-220。UHF無線機はARC-164であった。
- 航法装置
- 航法装置はASN-149(V)GPS受信機、ASN-128ドップラー/PGSセット、ARN-89B ADF(自動方位探知)セット、APN-209電波高度計、ARN-123 VOR/ILS(VHF全方向レンジ無線標識/計器着陸装置)受信機、ASN-43 ジャイロ磁気コンパス
- 識別
- 敵味方識別トランスポンダーはAPX-100であった[出典 1]。
ASE
ASE(Aircraft Survivability Equipment)に関するアビオニクスは以下のものが搭載された。
- レーダー探知
- APR-39A(V) レーダー信号探知システムは、対空火器が放つパルス・レーダー波を探知して表示・警告音声を発する。
- ミサイル警報
- ALQ-159 パルス・ドップラー・ミサイル警報装置は、敵ミサイルの接近を探知すると連動するM130 ディスペンサーに指令してフレアを放出させる。別名ALE-40とも呼ばれるM130は機体各部に4基備わる[3]アビオニクス類は操縦席後ろの左側にある電子機器ラックにモジュール化されて収められている[出典 1]。
派生型
CH-47A