『京都市内での新型インフルエンザ感染確認を受け、休校措置を取っていた京都府内の42大学・短大で、28日から約1週間ぶりに授業が再開された。休校措置は府の要請に従って各大学が相次いで決めたが、府との事前協議では発生時に休校要請するという話はなく、大学側には「府に翻弄(ほんろう)された」との不満もくすぶる。一方、京都大学では学内の専門家チームで独自に分析し、「不必要」として府内で唯一休校措置を取らなかったなど、対応に違いも出た。女子学生1人の感染が確認された立命館大学の衣笠キャンパス(京都市北区)。28日朝、さっそく登校した法学部1年の男子学生(18)は「休校は過敏すぎる反応。補講が夏休みにずれこむかもしれないので心配」と話した。 京都市で感染者が確認された21日深夜、府は府内全域の大学・短大に休校を要請。大阪府などでは要請は行われておらず、全域での対応は異例の措置だった。 龍谷大学(京都市伏見区)では突然の要請に、学内で話し合う間もなく措置を取らざるを得なかった。18日に開かれた府との事前協議では休校要請について触れられなかったが、22日未明には府から「午前2時現在で12大学・短大が休校措置を決めた」とのメールが届き、焦りを募らせた。 府は「大学は学生の通学範囲が広いので、早めの対策が必要不可欠だった」と説明する。同大学では独自に対策本部を設置していたが「医学部がないので自信を持って判断できなかった。府の要請で他大学が動いてしまうと、流れに従うほかなかった」と振り返る。 一方、京大では4月、医学部などの教授や准教授ら6人で専門家チームを設置。府から要請を受ける一方、同チームで独自に毒性や流行の範囲・規模などの判断基準に照らした結果、「休校措置は現段階では必要ない」との結論に達した。 京大保健管理センターの川村孝所長(54)は「府が十分に専門家の意見を聞かず、休校要請したことで混乱した大学もあるだろう。医学系の専門知識がない大学では的確な判断が難しい」と指摘。「今後、府内の大学が自主的に判断できるよう、情報交換を行う必要がある」と話した。』産経新聞
新型インフルエンザの感染者の確認が出た大学の休校は、仕方が無いと思いますが。京都府の全大学の休校措置は、一つのキャンパスを持っ大学だけではないので、キャンパス毎に対応出来る場合も有ると思いますが。今回の休校措置で、新型インフルエンザに感染してた京都府内の大学生が多数出なかったのは幸いですが。医学部のある京都府立医科大学や京都大学が中心になり、休校や休講にすべきかどうか医学的に検討して貰い、今後大学間でどのように対応して行くか京都府と京都の全国立・公立・私立大学の担当者が、集まり情報交換し協議する場を作る必要が有ると思います。今年の秋以降新型インフルエンザが又流行すると言われています。その時に京都府の要請で大学側が慌てたり、混乱に陥らないように迅速な大学間の情報提供と医学部のある大学の支援協力でで、医学部の無い大学が適格な対策と判断が出来るように今から下準備すべきです。京都府の全大学の大学としての危機管理体制の確立も大切では有りませんか。京都での新型インフルエンザの感染確認問題が、今まで遭遇しなかった大学に投げかけた問題、大学への課題と思います。「女子学生1人の感染が確認された立命館大学の衣笠キャンパス・京都市北区。5月28日朝、さっそく登校した法学部1年の男子学生(18)は「休校は過敏すぎる反応。補講が夏休みにずれこむかもしれないので心配」と話した。」と男子学生が話していますが。立命館大学の休講措置で、新型インフルエンザの感染者が新たに出ませんでしたので、過敏すぎると言っても速やかに休講措置を取った立命館大学や龍谷大学は、医学部の無い大学としての判断が間違っていたとは言えません。新型インフルエンザに皆免疫力を持っていないことや感染拡大を慎重に危惧してのことと思います。批判や反対意見も有ると思いますが。結果が良ければ、良いと考えても良いのでは有りませんか。京都府も大学側も、今回の教訓を生かしたら良いと思います。最初から、経験したことの無い事態は、うまく行かないと思います。夏休みの補講よりも大学生の健康が何と言っても第一です。
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