教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

公立高統廃合「通学に配慮を」 遠距離で負担増

2009年03月25日 15時52分55秒 | 受験・学校

『行政の財政事情と少子化を背景に、全国各地で進められている公立高校の統廃合。進学先が地元に無くなって遠くに通わねばならなくなり、交通費の負担に苦しむ家庭は少なくない。安易な「再編」を見直し、避けられない場合でも交通費などを手当てする――。行政側にこうした姿勢を求める声があがっている。 厳しい現状は、先月開かれた日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会で報告された。 大分県内の中学教諭によると、地元の県立高校の商業科が今年度から募集停止になった。地元の高校は普通科だけになり、実業系の高校に進んでその先は就職したいと考えている生徒は遠距離通学しなければならなくなった。そのために必要なバスの定期代は月2万円ほど。教え子の一人は不況で親の家業の経営が厳しく、本意ではない地元の普通科を受験するかどうか迷っているという。 長崎県の離島の教諭も、統廃合による交通費の負担増を危ぶむ。募集停止となった高校の地域から他校へ通学するにはバスの定期代が月2万円ほどかかる。バス会社は高校生の定期代を半額にしてくれているが、それがいつまで続くかはわからない。「長距離通学となれば体力的な問題もある。部活動の時間も制約されかねない」  日本の面積の2割を占める北海道でも統廃合は進み、99年度に275校あった公立高校は11年度までに238校に減る計画だ。道教育委員会は今年度から、地元の市町村の高校が募集停止になった場合、通学費や下宿費が月1万3千円を超えれば補助する制度を設けた。しかし、補助金は10月以降でないと支払われない仕組みで、道教職員組合は「半年間の持ち出しはきつい。もっと使いやすい制度にする必要がある」という。 こうした問題が話し合われた教研集会の分科会で共同研究者を務めた長野大の黒沢惟昭教授は「行政側の事情はあるだろうが、いくつかの学校で教員を派遣しあったり、高校以外の教育資源を活用したりして、小規模であっても地域の学校を存続させる工夫が必要だ」と指摘する。』 アサヒ・コム

少子化による18歳人口による減少で、全国的に公立高等学校の統廃合が進んでいます。3年間高校に通学するには、交通機関の便利さも重要な鍵です。統廃合された学校が自宅より遠いと不便です。この不況の折通学に要する交通費の保護者負担も大変です。この問題は、全日制の高校②通う高校生の問題だけでは有りません。働き学んでいる定時制高校の高校生にとっても深刻です。職場から遠い高校への通学は余計大変です。昼間の仕事疲れも出ますし、働きながら通学時間の掛かる定時制高校への通学となりますと勉強も長続きせずに中退者を出すことにもなりかねません。高校は義務教育ではないと言っても文部科学省の調査では 、高等学校への進学率は2005年度で96・4バーセントになっています。山間僻地や離島、雪深い地方、北海道のような広い地域の高校の統廃合で、高校に通学出来なくなら無い様にして下さい。保護者の下宿代の負担を減らす為に自宅から通学出来ない生徒の為に公立高校の近くに寮を作ったりする必要が有るのではないでしょうか。いくら財政難と言っても統廃合で、高校に通えなくなったら困ります。高校生の学習権を守る為に生徒の通学上の交通機関の便利さや高校に通学出来るような救済措置を考えて統廃合を進めて欲しいと思います。各都道府県の高校生への交通費や下宿代の補助制度を充実して下さい。東京の私立大学でさえ校外のキャンバスよりも都心のキャンバスに拠点を従来どおり移さないと学生が集まらない時代では有りませんか。都心キャンパスの大学院が通学時間の便利さにより見直されています。

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愛知県犬山市が学力テストに参加

2009年03月25日 11時57分01秒 | 受験・学校

 『全国学力テストに唯一不参加だった愛知県犬山市で23日、臨時教育委員会が開かれ、4月21日実施の今年のテスト参加が委員の賛成多数で決まった。 これで、文部科学省が目標としてきた公立学校すべての参加が初めて実現する。 委員会には委員全員の6人が出席、委員長を含む6人による記名投票が行われ、参加4票、不参加2票だった。 同市は少人数学級や2学期制、独自の副読本の製作などの教育改革を続け、「全国学力テストは格差や過度の競争を招き、学び合って育つ犬山の教育と相いれない」として2007、08年のテストには参加していなかった。 しかし、参加を主張してきた市長が、参加に否定的な委員を肯定的な委員に交代させるなどし、参加の可能性が高まっていた。昨年12月からの市教委の会議では、「参加によって、改革を積み重ねてきた犬山の教育が損なわれる」などの根強い反対意見もあったが、「犬山の教育に自信があるなら、一度参加して検証すべきだ」などの賛成派の主張が広がりを見せ、4度にわたる市教委の会議を経て決着した。』読売新聞

全国学力テストの唯一不参加だった犬山市長は、小・中学校の校長会や教育現場の先生、保護者の意見をと十分取り入れたのでしょうか。全国学力テストの参加の次は、学力テストの成績公表問題が起こると思います。学力テスト参加に否定的な委員から、学力テスト参加に賛成する委員に差し替えて解決する問題ではなく、犬山市の教育改革の成果も学力テストの結果に反映されることになり、結果いかんにより、全国学力テストの参加、不参加の可否が再燃すると思われます。教育行政を円滑に運営する為にも教育現場の先生方の生の意見や保護者の希望を反映し、集約することがもつとも大切だと思います。今年の全国学力テストの参加では、学力テストの成績結果の公表に反対の市町村教育委員会は参加しないところも出て来るかも分かりません。全国学力テストの成績公表問題でも子供達の立場に立って、教育現場の先生の声や保護者の願いを聞くべきでは有りませんか。誰の為に国費を投じて文部科学省が全国学力テストを実施しているのか分からなくなるようでは本当に困ります。子供達の学力状況を計る目的ならば、子供達の視点や思いを学習に生かせるように考えるべきでは有りませんか。子供達の事を大人が代弁しても子供達の目の高さに立っているとは言えないとと思いますが。大人の目の高さで議論するより、子供達のことを良く考えほしいと思います。

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