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教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

2週間天気 強烈寒波のあともまた寒波 土曜日頃は冬の嵐 2月に入っても厳しい寒さ

2023年01月25日 17時15分58秒 | 津波火災
 

2週間天気 強烈寒波のあともまた寒波 土曜日頃は冬の嵐 2月に入っても厳しい寒さ

2週間天気 強烈寒波のあともまた寒波 土曜日頃は冬の嵐 2月に入っても厳しい寒さ

2週間天気 強烈寒波のあともまた寒波 土曜日頃は冬の嵐 2月に入っても厳しい寒さ

(tenki.jp)

強烈な寒波が日本列島に流れ込み、広く大雪をもたらしています。いったん、寒気は北上するものの28日(土)頃にはまた冬型の気圧配置が強まり、寒気が流れ込んでくるでしょう。冬の嵐となりそうです。その後も寒気の影響を受けやすく、厳しい寒さが続きそうです。

寒波のあともまた寒波

26日(木)にかけては寒気の影響が続き、北海道と東北の日本海側、北陸は雪が降り、さらに積雪が増えるでしょう。風の強い状態も続きそうです。関東から九州は晴れて、強い風も収まるでしょう。

27日(金)は低気圧や前線が本州付近を進む予想です。沖縄や九州から関東は所々で雨や雪、北陸から北海道は雪の降る所が多いでしょう。

28日(土)はまた冬型の気圧配置が強まり、寒気が流れ込む予想です。今回ほどの強さではないものの上空1500メートル付近にマイナス6℃以下(平地に雪を降らせるほど)の寒気が西日本まで流れ込むでしょう。北海道や本州の日本海側は雪が降り、大雪となる恐れがあります。風も強まり、吹雪く所がありそうです。交通機関への影響に注意が必要です。その後も日本海側は雪が降りやすいでしょう。

2月も厳しい寒さが続く

画像B

2月に入っても冬型の気圧配置になりやすく、寒気が流れ込むでしょう。日本海側は断続的に雪が降り、降り方の強まることもありそうです。太平洋側は晴れる日が多いですが、名古屋などで雪雲の流れ込む日もあるでしょう。

最高気温・最低気温ともに平年並みか低くなりそうです。北海道は真冬日(最高気温0℃未満)の日が多く、東北と北陸の最高気温は5℃以下の日が多いでしょう。関東から九州は日中も10℃以下の日が多くなりそうです。2月4日(土)は立春で暦の上では春ですが、春とは名ばかりで、しばらく厳しい寒さが続くでしょう。

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jlj0011のblog 松本英子の生涯(中)<本澤二郎の「日本の風景」(4693)

2023年01月23日 13時49分20秒 | 津波火災
jlj0011のblog

松本英子の生涯(中)<本澤二郎の「日本の風景」(4693?)
2023/01/23 11:431
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松本英子の生涯(中)<本澤二郎の「日本の風景」(4693)

<女性記者第一号・反骨ジャーナリストとして足尾銅山鉱毒事件追及>より、転載させて、頂きました。

 近くで津田仙の娘・梅子の恵まれた環境での相次ぐ訪米を横目で見ながら、松本貞樹の娘・英子も華族女学校で教鞭をとりながら、東京高師女子部を卒業した。その後に東京女子高等師範学校と改称されたお茶の水女子大の前身だ。当時では女性にとっての最高学府。文明開化の到来とはいえ、女子の教育はごく一部の特権層に限られていた時代、上総国望陀郡茅野村出身の松本英子が、築地海岸女学校(青山学院大学の前身)なども卒業し、華族女学校で教鞭をとるなど想像を絶することだった。


 若くして漢学・日本語に精通していた英子は、米人宣教師と共にキリスト教聖歌集を出版している。英子26歳の時、外務省翻訳官・家永豊吉と結婚し、一児をもうけたが間もなく家永家が破産し、一家は路頭に迷い、バラバラになってしまう。その原因を著者の府馬清も不明としている。

 そのころの1900年ごろ、彼女は新たな人生に船出した。当時の毎日新聞記者になった。現在の毎日とは異なり、優れて進歩的な新聞で大手の仲間入りしていた。彼女は日本で最初の新聞記者第一号となった。

 キリスト教の影響か、近代合理主義を体得していた証拠ともいえる。彼女は日本の政商・財閥と対決することになる。権力に屈しない、正義の塊である反骨のジャーナリストよろしく、日本の公害第一号の足尾鉱毒事件の取材に身を投じた。筆者の大先輩が足元の「茅野村」に存在したことに、何かしら因縁を感じさせられる。


<鋭い現地ルポ記事に犯罪的財閥・古河鉱山も明治政府も悲鳴>

 戦前の政商は、それ自体が構造的な腐敗体質を意味する。戦争を機に政商は財閥化する。古河財閥が経営する足尾銅山による大地と生き物を殺しつくす鉱毒事件に突っ込んでいく英子の姿は、普通の女史には到底考えも及ばないことだったろう。

 毎日新聞の編集方針も英子に勇気を与えた。抽象的な報道に甘んじていた当時の新聞は、いまの電通支配に甘んじて真実を報道しないナベツネの御用新聞を連想するしかないのだが、英子は毎日新聞を拝借して国民に覚醒を求めていく。

 大英帝国の尻馬に乗って清国との戦争、ついでロシアとの戦争特需にのめり込んでいく明治天皇を後押しすることで、莫大な利益を上げていく財閥・古河鉱山にブレーキをかける議会人は、地元の悲惨な事情を知る田中正造くらいだ。田中の天皇直訴事件はその先だが、英子は足尾に何度も足を踏み入れ、鉱毒により家屋敷や田畑も無くなって生きるしかばねとなっている、まさに棄民を強いられた住民の生々しい声を活字にした。しかも、大連載で世論を動かそうとする反骨ぶりに圧倒される。

 この時の清流・渡良瀬川が古河銅山の猛毒に覆いつくされる様子や、対抗する英子の勇敢な新聞記事の一部を著者は紹介している。

 

 現地入りした時の現地の様子を「驚くのは2、3日いた内に僅かに高地の1、2箇所のほかは、鳥の声も聞かぬ、虫の声も聞かぬ。魚も見ぬことである。被害地の人民が、誰もかれも顔青ざめて殊に眼病とか胃病とか虐病とか、甚だしきに至っては死亡者、盲目者出で、寄留、行方知れずの者、狂者など非常に多いので」「死んでもこれを弔う僧の居所もないありさま、実に激甚地と言わずにおられようか」「この恐ろしい原因は何であろう。この哀れな有様は何から来たのであろう。この罪なき民は何とてかくまで苦しまれるのであろうぞ」


 野沢和吉さんという54歳の盲人との対話では「一人で寂しかろう。不自由であろう」「はい、元からこういうありさまではありませんでした。以前は家もあり、地面もあり、ご存知の通り、鉱毒以来この地は私ばかりでなく、皆元の風はありませんが、私などは眼は見えませんが、幸い体の丈夫なお陰で、どうにかこうして参りますから」「お前さん、一人ではどんなにかお困りだろうから東京に来なされ」「へい、ありがとう存じますが、矢張り住みついた処の方が安心でございます」


 松本勝造さんという40歳の家を訪ねた時の英子の記事。「妻のおくまは43歳だが、どうしても60以上の老婆に見える程苦労に老けてみえる。おくまは「鉱毒の前はね、田地も2町歩余持っていやしたが、鉱毒で今は一反もなくなって、何にも取れなくなってしまって、食うことも出来なくなったもんだから、亭主は気がヘンになりやんした。毎日なにも取れねい取れねいといって、おこって、方々を泣いて歩くんでやす」

 「泣きつつ語るお袋の窶れやつれて糸のようになった骨と皮ばかりの膚から出ているしなびた乳に縋って泣いている赤子を騙しながら、くまがいうのは、こうして乳にくっついでいるやんすが、乳がでねいで難渋でやんす」このあとに「医者にかかるどこのこっちゃねえ」と続く。

 今も涙無くして読めない。英子の文才に脱帽である。


<背景に日清・日露の戦争と政商・財閥の暴走が侵略植民地戦争へ>

 もう誰もが理解できるだろう。明治が推進した戦争である。民がその被害者だ。自然も。生きとし生けるものすべてが戦争の犠牲者だ。ひとり古河市兵衛ら財閥が暴利を懐に入れるシステムは、この後に大陸や半島への侵略と植民地支配、そして日独伊の三国同盟から日米戦争へ突き進んで、原爆投下とロシア参戦で明治の天皇制国家主義は破綻する。


 それでもいま再び神社本庁日本会議と自公内閣+維新と立憲と国民の民主党は、国家神道復活と改憲へと戦争準備を開始した2023年である。財閥と軍閥は敗戦後まもなく解体されたが、いまや完全に復活した。戦争体制構築のために国家神道復活を目論む神社本庁と日本会議に屈してはなるまい。歴史は繰り返すものだ。


<激しい批判記事に官憲が英子と新聞社に襲い掛かる!>

 松本英子編の優れて貴重な足尾銅山鉱毒事件大連載は、明治大正昭和にかけての一大最高傑作であろう。いま彼女ような不屈の言論人は存在しない。

 筆者が指摘した2022年の危機はことしさらに本格化する。戦前の近衛内閣の大政翼賛会の21世紀版は、既に実現してしまっている。せめて日本共産党とれいわ新選組と社民党の鉄の結束で、財閥とカルト政党と日本会議の野望をぶちのめす必要があろう。そうでないと日本は同じ愚を繰り返すことになる。


 毎日新聞も英子も官憲の弾圧に悲鳴を上げることになる。英子が自由の天地と思い込んだアメリカへの脱出である。彼女の生きる武器は、不滅の勇敢な正義のペンと才能豊かな語学力だった。日本の近代とされたイカサマの国家に、彼女の才能を生かす場所はなかった。あえていうと、それは現在も、であろう。


<「自由の天地」憧れのアメリカ行き決断・茅野村との決別>

 英子の覚悟の人生は、津田梅子を傍らで眺めながら抱いてきた「自由の天地」と信じ込んできたアメリカへの旅立ちだった。その直前に故郷・茅野村で待ち受ける賢母・房子と亡き厳父・貞樹の墓前に「行ってきます」という最後の別れの挨拶だった。

2023年1月23日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)


<恐ろしや安倍の伊勢神宮に次ぐ岸田の厳島神社G7サミット>

広島サミットでは各国首脳が初日の5月19日に平和公園と資料館を訪問する方向で調整が進んでいるほか、世界遺産・厳島神社のある宮島で会議を開催する方向で検討されています。



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50歳で初産した女性が語る「超高齢妊娠」までの長い道のり「つわりで寝込んでいたら、義母に更年期だと思われて…」 50歳で初産した女性が語る「超高齢妊娠」までの長い道

2023年01月20日 22時15分37秒 | 津波火災
50歳で初産した女性が語る「超高齢妊娠」までの長い道のり「つわりで寝込んでいたら、義母に更年期だと思われて…」 50歳で初産した女性が語る「超高齢妊娠」までの長い道のり「つわりで寝込んでいたら、義母に更年期だと思われて…」 1/20(金) 11:12 沢えりかさん(本人提供)  50歳で初産を経験した沢えりかさん。もともと日本でフリーアナウンサーとして活躍していた沢さんは2014年、46歳のときに「最短距離で子どもを作るため」に渡米し、49歳で国際結婚。見事50歳で出産をし、現在は夫の連れ子を含む2人の子どもを育てている。 【画像】50歳で初産…出産直後から沢さんファミリーを見る(全8枚) 「子どもが欲しい」というまっすぐな思いを50代で実現させた沢さんに、日本とアメリカでの不妊治療の違いについて聞いた。(全2回の1回目/ 続き を読む ) ◆◆◆ ――沢さんは49歳のときにアメリカで結婚、50歳で出産されたということで、いわゆる“高齢出産”ですよね。 沢えりかさん(以降、沢) 妊娠を親族にも伝えていなかったとき、つわりがひどくて義理の両親の家で寝てたら、「もしかしてアレね。つらいわよね」と義母にニヤニヤしながら言われて。バレちゃったかと思ったら、「メノポーズ(menopause)でしょ」。義母は私が更年期になったと思ったんです(笑)。 10年以上の妊活を経て、待望の妊娠 ――突然、妊娠がわかったのでしょうか? 沢 いえいえ。不妊治療して、体外授精で子作りしました。結婚する以前からずっと子どもを授かりたくて、サプリを飲んだり、体を冷やさないよう夏でも腹巻きや靴下を欠かさず、十何年も妊娠のために努力してたんです。お酒だけは飲んでましたけど(笑)。 ――待望の妊娠だったんですね。30代くらいからお子さんを望んでいたということかと思いますが、当時は日本で不妊治療を? 沢 日本では婚姻関係にないと体外受精ができないので、未婚だった私は当時付き合っていた恋人との自然妊娠を目指して、毎月クリニックに排卵誘発剤を打ちにいく、というのを繰り返していました。  ただ、先生によって不妊治療に対する知識の差が大きく、いつも血眼で情報収集している自分のほうがよっぽど詳しかったこともあって。 ――日本とアメリカで不妊治療のスタンスは違いますか。 沢 大前提として、日本はアメリカに比べて体に負担の少ない治療法を選んでいるようで、その分、治療がゆっくりなんですよね。たとえば排卵誘発剤にしても、強い薬を使っているアメリカでは、私の場合ですが、日本に比べて採卵数がすごく多かったです。  アメリカの先生は「絶対妊娠させる」という意気込みがすごくて、体へのケアよりも成功率を大事にしていると感じます。 46歳で渡米、年齢的なタイムリミットが… ――不妊治療というと時間的に急ぎたい年齢の方も多いでしょうから、そういった意味でアメリカでの治療を選ぶ方もいると。 沢 母体をいたわりながら妊活できるのは日本でしょうし、今は不妊治療が保険適用になったりもしているんですよね。アメリカはスピード感という点ではいい選択肢だと思いますが、治療費は高額です。年齢的なタイムリミットがあった私にはアメリカでの治療が向いていましたが、どちらも一長一短なので、やはりそこは考えるべきところでしょうね。 ――沢さんが渡米したのは2014年だそうですが、もしかして子どもを授かるためにアメリカへ? 沢 そうですね。それも大きな目的の一つでしたが、もともと『ビバリーヒルズ高校白書』を10代の頃に見て以来、いつかアメリカ留学してみたいという気持ちがあったんです。46歳で留学したんですけど、2年以内によきパートナーに巡り合えなかったら、精子ドナーを使って妊娠して日本に帰ろうと考えていました。  私、日本ではずっとアナウンサーとして働いていて、仕事は好きでしたが、残りの人生を考えたとき、自分は子どもがほしい、という思いが一番強かったんです。で、最後の力を振り絞ってここに来た、という感じです(笑)。 医師から「若くて優秀な卵子」を勧められたことも ――アメリカの不妊治療で他に驚いた点は? 沢 ニューヨークの不妊治療専門病院の中でも最も妊娠率の高いと言われる評判のクリニックに行ったのですが、開口一番言われたのが、「なんで自分たちの卵子と精子を使うの?」(笑)。「このラックに並んでいる、若くて優秀な精子と卵子を使ったほうがよっぽど安心よ」と、その後も何回か先生に勧められました。 ――不妊治療先進国という感じがします。精子・卵子ドナーが選択肢として当たり前なんですね。 沢 精子バンクのサイトにはその人の子どものときの写真と人種、身長や出身大学、髪の色、目の色などがデータとして全部書いてあって、微妙に値段が違います。見ているだけで興味深いですよ。  アメリカだと、血縁ってほとんど皆さん気にしないんですよね。離婚率が高いのでステップファミリーも普通ですし、養子も多い。黒人の子供に、白人のお母さんがいたり、お腹が大きくならないままいつの間にか赤ちゃんがいたり、ナニーが子どもを見ていることも多いので、人種や年齢、性別、離婚歴なんかで家族のかたちを規定しないというか、「家庭ごとにいろいろなのは当たり前」という空気があります。  私自身も、アメリカ人の夫の連れ子も育てているので、ステップファミリーです。 「50で出産なんて、子どもがかわいそう」という声 ――日本だとまだまだそこまでオープンな雰囲気はないですね。 沢 私の場合、日本で不妊治療をしているときのほうがストレスが大きかったんですけど、何故かなと考えてみると、日本にいると人目が気になっちゃうんですかね。  アメリカでは年齢も聞かれないので、私が50代で出産したことを職場の人たちは知らなくて。だから、ただ「おめでとう!」ってだけ。  逆に、日本の知り合いには一切、妊娠を伝えませんでした。高齢出産なので母体も子どもも無事でいられるかまったくわからなかったし、色々言われるかなと思って、産後2、3ヶ月経ってから報告しました。 ――高齢出産について、日本では厳しい声があると思いますか。 沢 アメリカに行く少し前、妊活中の私に「50で出産なんて、生まれた子どもがかわいそう」と言った友人がいました。そんな風に思っていたのかとびっくりしました。  でも、その人が私の人生をずっとサポートしてくれるわけじゃないですから、やっぱり自分がやりたいことをやるのが一番大事なことじゃないかと思い至って。案の定、そのお友だちは去っていってしまったので、自分の心に従ってやりたいことをやって良かったなと思います。 妊娠がわかった瞬間の心境は ――その結果、見事に不妊治療が成功して妊娠されたわけですが、体外受精は何回かトライされて? 沢 1回目の体外授精で妊娠できたんです。 ――10年以上待ち望んだ妊娠が判明した瞬間のお気持ちは。 沢 もう、なんでしょうね。人生の色が、景色の色が変わるぐらいうれしかったですね。 ――ご自分で、検査薬で判定を? 沢 体外受精した日から毎日、毎日、毎日、毎日、やってました。この十何年で何本買ったんでしょうね。環境に悪いんじゃないかってぐらい買いましたよ(笑)。  ただ、たぶんダメだろうって思う日はペラペラの紙製の検査薬を使って、勝負に出るときだけちゃんとしたプラスチックの検査薬にして使い分けていました(笑)。 ――陽性になった妊娠検査薬は記念になりますね。 沢 陽性に変わった瞬間は本当に嬉しすぎて。写真まで撮ってずっと眺めてたりとかね。でも、待望していた分、不安も大きくて、陽性を示す線の色が薄くなって消えちゃうんじゃないかとか、いろいろ思いましたね。  妊娠中はずっと緊張してて、このままキープさせて、キープ、キープ、キープ……と祈るような気持ちでした。 ――それはやはり高齢妊婦ゆえの不安ですか。 沢 不妊治療の病院は高齢の人が多いので「高齢」とすら言われなかったんですけど、いざ妊娠して総合病院の産科にうつると、もう「高齢妊婦」ですらなく、「HIGH RISK」と書かれた黄色いラベルをペタッと貼られて「ハイリスク患者」になったんです。 「50で出産なんて、子どもがかわいそう」という声も…超高齢出産した女性(55)が感じた「高齢育児のメリット」とは へ続く 小泉 なつみ 関連記事 【続きを読む】「50で出産なんて、子どもがかわいそう」という声も…超高齢出産した女性(55)が感じた「高齢育児のメリット」とは 【画像】50歳で初産…出産直後から沢さんファミリーを見る(全8枚) 妻が口をきいてくれなくなった。それが3日、3か月、1年と続き…離婚を切り出した瞬間、妻が見せた“驚きの反応” 「『好きにセックスした親のエゴで、たくさん子どもを産んでいる』と…」46歳までに10人を出産した熊本大家族の母が(66)振り返る、39年間の子育て 中3で妊娠発覚、相手からは「大丈夫っしょ。育てればよくね」と…“15歳の母”が語った、出産までの8ヶ月 最終更新: 1/20(金) 16:46 (C) Bungeishunju Ltd.
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認知症の原因となる「たんぱく質のゴミ」がたまる要因とは【脳がよろこぶスープ】

2023年01月10日 16時11分35秒 | 津波火災

認知症の原因となる「たんぱく質のゴミ」がたまる要因とは【脳がよろこぶスープ】
1/8(日) 13:00

認知症の原因となる「たんぱく質のゴミ」がたまる要因とは【脳がよろこぶスープ】
2025年には、 65歳以上の5人に一人が認知症になるとされ、 介護が必要になる人の数が爆発的に増えることが予想されています。そこで、脳科学者・薬学者の杉本八郎先生と栄養学の専門家、博士(栄養学)の松崎恵理先生が最新エビデンスをもとに考案した健康スープレシピ『認知症研究の第一人者がおしえる脳がよろこぶスープ』から、認知症の原因となる「アミロイドβ」がたまる要因と、認知症予防の効果が期待できるスープをご紹介します。

文/杉本八郎・松崎恵理

脳のなかにたまるゴミや毒その正体はたんぱく質
認知症患者の67%を占めるアルツハイマー型認知症ですが、発症するしくみについては、じつはまだ明らかになっていません。

しかし、現時点で有力な原因とされているのが、脳のなかにたんぱく質のゴミができるという仮説です。原因物質とされるたんぱく質には、次の2種類があります。

ひとつは、脳の神経細胞のまわりに沈着するたんぱく質の一種「アミロイドβ」です。
ふたつめが、神経細胞内に蓄積して、神経の線維の変化や脳の萎縮を起こす「タウたんぱく質」です。
それぞれ詳しくみていきましょう。

40代後半からたまり始めるアミロイドβは、健康な人の脳にも存在しています。脳が健康であれば、ゴミとして短期間で分解され、脳の血管を通じて体外に排出されます。

ところが、年齢とともに排出する機能が衰え、40代後半から脳内にたまり始めると、悪さをするようになります。脳内にたまったアミロイドβは、凝集して「アミロイド線維」になります。茶色いシミのように見えることから「老人斑」と呼ばれます。この塊が強い毒性を持ち、神経細胞やシナプスを破壊するのです。

神経細胞が破壊され死滅すると、情報の伝達ができなくなり、徐々に脳が萎縮し、その結果、アルツハイマー型認知症が進行していくと考えられています。

神経細胞を破壊し、死滅させるタウたんぱく質
タウたんぱく質は、通常であれば、細胞の骨格の維持に重要な働きをしています。神経細胞には、様々な物質を運ぶ道のようなものがあります。線路にたとえると、タウたんぱく質は、線路のレールを支える枕木のような役割を果たしています。

しかし、GSK3βやCdK5などのリン酸化酵素の働きで、過剰にリン酸化されると、糸くずのように固まります。この塊には毒性があり、神経細胞を破壊し、死滅させます。専門用語でこれを「神経原線維変化」といい、認知症の原因のひとつと考えられています。

タウたんぱく質は、60代後半からたまり始めるといわれています。

以上のように、脳のなかにたんぱく質のゴミがたまり始めると、神経細胞の死滅や記憶障害によってアルツハイマー型認知症を引き起こします。

では、なぜたんぱく質のゴミがたまってしまうのでしょうか?

その要因について、次の項で説明していきましょう。

アミロイドβがたまる要因は大きく3つある
約30年にわたり、アルツハイマー型認知症の研究を手がけてきた第一人者、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校のデール・ブレデセン博士は、アミロイドβがなぜ脳内にたまるのかに着目し、研究を進めました。

その結果、脳が何らかのダメージを受けた際に、その防御反応としてアミロイドβが発生することがわかったのです。

ダメージの要因は36個あり、ブレデセン博士はそれらを大きく3つに分類しました。
・炎症……食事、感染、虫歯など、様々な原因で起こる炎症
・栄養不足……ホルモンやビタミンなど脳に必要な栄養の不足
・毒素……カビや重金属などに含まれる毒素

博士は、患者の血液や遺伝子、体組成などを詳しく調べ、患者の状態に合った食事や運動、睡眠の指導、サプリメントの処方、解毒治療などを行ったところ、大きな改善がみられました。認知症を予防するうえで、いかに生活習慣が大切なのかを私たちに教えてくれる研究データです。

「脳がよろこぶスープ」基本のスープベースの作り方
「脳がよろこぶスープ」基本のスープベースの作り方
認知症予防に最適な栄養素がたっぷり入ったスープの素。脳にいいだけでなく、かつお出汁が効いてうまみもたっぷり。冷凍庫に作り置きをしておけば、数分でおいしい認知症予防スープが完成します。

材料(約6杯分)
タマネギ 1個
ニンジン 1/2本
かつおぶし 4g
(かつおぶし粉を使う場合は小さじ2)
きなこ 大さじ2

本書で使用している計量スプーンは、大さじ15ml、小さじ5mlです。また、1ml=1ccです。
レシピ内に表示しているカロリーは、スープ1人分です。
電子レンジの加熱時間は、600Wで加熱した場合の目安です。電子レンジの機種や出力に合わせて、加熱時間を調整してください。

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トラック運転手、疲労満載…脳・心疾患での労災認定は全労働者の3割

2022年12月27日 07時33分40秒 | 津波火災
 

トラック運転手、疲労満載…脳・心疾患での労災認定は全労働者の3割

 トラック運転手らの長時間労働が常態化している。2021年度には脳や心臓疾患で労災認定を受けた全労働者の3割を占め、厚生労働省は23日、運転手の労働基準を25年ぶりに改正し、長時間労働の是正策を強化した。ただ、賃金が低く抑えられているという実態もあり、専門家は「労働環境を変えないと物流を維持できない」と警鐘を鳴らす。(広瀬誠)

 

長い拘束時間・人手不足

 

「明日は我が身」

 

 「身近な人が次々に倒れ、『明日は我が身』と思った」。今年7月まで約20年間、トラック運転手として働いた埼玉県の男性(50)は振り返る。

 関東地方でいくつかの運送会社に勤め、全国に食品や家電を運んだ。拘束時間は業種ごとに国が定め、トラック運転手の場合は月に原則293時間だが、450時間を超えることも珍しくなかった。納品は朝が多く、夜通しで走って昼間に運転席後ろの仮眠スペースで横になっても、実際に眠れるのは4〜5時間。パーキングエリアでラーメンをすすり、運転中に大福で小腹を満たしていると、糖尿病も患った。

 この間に、脳梗塞こうそくなどで5人の同僚が倒れ、2人が亡くなった。給料も当初は手取りで40万円を超えたが、運送業の過当競争を受けて20万円台まで落ちた。男性は「体力の限界だった。労力に見合う給料も得られなかった」と話す。

全業種平均の10・3倍

 

 厚生労働省によると、2021年度に国内で企業や官公庁などに雇用されている労働者は6013万人で、脳・心臓疾患での労災認定は172件あった。業種別の内訳でみると、トラック運転手ら190万人が従事する「道路貨物運送業」が最多の56件で全体の32・5%を占め、雇用者数に対する認定の割合は、全業種平均の10・3倍だ。比較のできる09年度以降、この業種は常に最多となっている。

 背景には、トラック運転手らの過酷な労働環境がある。長距離運行が多い大型トラックの運転手の労働時間は、全産業平均(175時間)より2割長い月212時間だ。過酷な労働環境を敬遠して新規就労者は少なく、平均年齢は50歳に近い。

 こうした状況を改善するため、厚労省は23日、トラック運転手らの労働基準を定めた告示を改めた。改正は1997年以来。2024年4月から適用される新基準では、月の拘束時間を9時間減の原則284時間とし、終業から次の始業までの間隔(勤務間インターバル)も延ばす。違反が確認されれば、国土交通省が事業者に対し、車両使用停止などの行政処分を行う。

荷主も改革必要

 

 ただ、規制が強化されても、環境改善につながるかは不透明だ。都内の運送会社幹部は「運転手の労働環境改善には、荷主の意識改革も必要だ」と指摘する。長時間拘束の背景には、荷主の元での積み下ろしの順番待ちが長時間に及んでいるという実態があるからだ。

 1990年に運送業が免許制から許可制に規制緩和されてから事業者数が増え、業界は過当競争に陥っている。この幹部は「運転手を守るために荷主へ環境改善を訴えれば、他の業者に乗り換えられかねない」と打ち明ける。荷主から過積載を求められるケースもあり、厚労省は今後、企業に立ち入って調査を行う労働基準監督署を通じて情報を集め、荷主側に改善を働きかける。

 立教大の首藤若菜教授(労使関係論)は「運転手の拘束時間の削減と賃上げは急務だが、そのためには運送料の値上げは避けられない。輸送費が上がることで物の値段にも影響が及ぶかもしれないが、流通を止めないためには、荷主や消費者も負担を理解する必要がある」と指摘している。

 

 鉄道輸送の良さも考え直すべきですね。

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blog 衆院法制局までが改憲暴走<本澤二郎の「日本の風景」(4644)

2022年12月04日 12時05分56秒 | 津波火災

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衆院法制局までが改憲暴走<本澤二郎の「日本の風景」(4644)

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衆院法制局までが改憲大暴走<本澤二郎の「日本の風景」(4644)

<論点整理は衆院議長の細田博之が法制局長に圧力?憲法改悪は極右・日本会議と統一教会が背後で暗躍か>

(時事)衆院憲法審査会が1日開かれ、緊急事態条項創設に関する各会派の立場をまとめた論点整理が衆院法制局から示された。  具体的な改憲項目を巡る審査会での論点整理は初めて。自民党など「改憲勢力」の要請に基づくもので、改憲条文案づくりに向けて議論の進展を図るのが狙いだ。  論点整理は各会派の議員が主に今国会で表明した意見を論点ごとに記したA3判の表。冒頭に衆院法制局の橘幸信局長が「各会派の了承を得たものではない」とした上で、内容を説明した。  自民党の新藤義孝政調会長代行は「自民、日本維新の会、公明党、国民民主党、有志の会の5会派が明確に(緊急事態時の)議員任期延長を規定する改憲の必要性を述べている」として、与野党の意見集約は進みつつあると強調した。  公明党の北側一雄副代表も「5会派で基本的な認識は一致している。できるだけ多くの会派による合意形成を図っていきたい」と述べた。  維新の前川清成衆院議員は立憲民主党と共産党を名指しし、「議員任期延長の必要性は明らかだ。護憲派こそより強く共感するはずだ」と迫った。国民の玉木雄一郎代表は「論点整理は画期的だ。議論をさらに深め、改憲条文案づくりに入っていくべきだ」と語った。

 

<「緊急時の議員任期延長で改憲!その前に天皇制廃止」の正論浮上>

 ばら撒きの補正予算も成立したことを契機に、岸田の自公維の改憲暴走が、衆院憲法審査会で始まった。これには統一教会まみれの衆院議長・細田博之の暗躍もささやかれている。すなわち、こともあろうに配下の衆院法制局が9条解体を狙う自公ら改憲勢力の意向を受け入れ、異例の論点整理を強行した。

 中立公正であるべき議会の法制局が、改憲勢力の側について、護憲リベラルを放逐しようというのだ。全体の奉仕者である立場を放棄したのである。違憲の集団的自衛権行使を容認した内閣法制局長官さながらの

目下の衆院法制局長。彼は細田の監督下にある。細田は、最近まで清和会会長だった。統一教会の集会に参加し、あいさつでは「この盛会をすぐ安倍首相に伝える」とまで公言した人物で知られる。原発推進の巨大利権・原子力ムラの親分でも知られるスキャンダル議長だ。

 あたかも「安倍・統一教会の改憲草案」に沿った緊急事態条項ではないか。むろん、あえて改憲で対応するような中身はない。改憲世論を喚起する策略である。どうしても、というのであれば普通法で処理できる。憲法をいじくるなどもってのほかだ。

 

 「どうしても改憲をしたいというのであれば、憲法の唯一の欠陥である天皇制を廃止することである」との指摘が、左右の一般市民から噴き出している。史実が判明したからであろう。法学部で学んだ者はよく理解できる。改憲に手を付けたい自公維はこれとどう向き合おうというのか。知りたい。

 要するに憲法を改悪するのではなく、定着するための議論をしてはどうか。岸田の大軍拡・専守防衛の破棄政策を、平和を愛する市民は到底認められない。議会人として審査会で議論すべき点であろう。委員長の采配が問われていることを、強く指摘しておきたい。国民は戦争国家・戦争する日本を期待していない。外交力で処理できるのだから。世は21世紀である。

 

<集団的自衛権行使の主役の北側一夫(公明)が改憲を主導>

 (注、この時点で文章が左右二つに分かれてしまった。またしても当局・電通の仕業か。どうなるか、このまま書くしかない)

 改憲目的の憲法審査会に公明党創価学会の北側一夫がいるではないか。彼は集団的自衛権行使を容認した、いわくつきの人物だ。安倍の「戦争体制」に首を突っ込んだ人物である。

 筆者は過去の日中友好に貢献した池田大作と周恩来の交流を評価したのだが、特定秘密保護法・自衛隊参戦法・共謀罪の「戦争三法」を強行した公明党創価学会の政治的評価を一変させた。日中友好が継続する限り、東アジアは安定する。いまそれをぶっ壊した北側が、憲法審査会でも憲法破壊活動をしていることに、改めて驚く。

 本日はネット工作人にお手上げだ。続ける気になれない!

2022年12月4日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

何度でもリツイート

遺族の怒り twitter.com/sousyou13/stat… 

 

 

 

 

 

 
 
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清和会秘話10<本澤二郎の「日本の風景」(4625)

2022年11月15日 15時05分01秒 | 津波火災
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清和会秘話10<本澤二郎の「日本の風景」(4625)

A級戦犯の岸信介を生涯追い詰めた宇都宮徳馬の平和軍縮論>

 おそらく平和軍縮派の宇都宮徳馬ほど世のため人のために尽くした国際政治家はいない。痛快な人生を送った幸せな政治家だった、とも断言できる。いま政権を手にした岸の孫・安倍晋三路線を継承した岸田文雄の内閣支持率は33%と低い。国民の65%が岸の遺産であるカルト教団・統一教会の対応を評価しない。同教会と地方議会の関係を明らかにせよ、という国民は71%だ。

 このNHK世論調査の課題はないか。安倍・菅を経由してきた大軍拡について、国民の声を聞こうとしていない。政府自民党と財閥への配慮だろう。民意を反映しない選挙制度と世論調査が、政治を一段と落下させている。泉下の宇都宮は、歯ぎしりしながら怒っているはずだ。

 宇都宮の岸田採点は、文句なしに落第点だろう。合格点の60点には遠く及ばない。A級戦犯の岸を生涯追い詰めた宇都宮の平和軍縮に対する信念はすごい。彼にとって猟官運動をして権力(大臣)を手にすることではなかった。いまこそ平和軍縮論が台頭する時であると叫んでいる!

 

<韓国・朴正熙軍人大統領利権にもぶら下がる岸を追及>

 2019年8月25日の本ブログを見つけた。韓国の朴正熙が岸の満洲人脈の仲間であることが、7・8安倍銃撃事件で判明したことで、岸の闇の一角に光が灯された。要するに宇都宮が72年の時点でも、韓国地下鉄汚職事件をとことん追及していた理由もすっきりと理解できる。

 韓国地下鉄建設疑惑は、岸の采配のもとで具体化したものだから、宇都宮は容赦なく追及していた。それは岸の政治後継者の福田赳夫の清和会の台頭を阻止する狙いもあった。岸・福田の清和会は、逆に宇都宮の選挙区に刺客として石原慎太郎をぶつけてきた。石原選挙に国際勝共連合が支援していたはずだが、駆け出しの政治記者は、そのことまで気付かなかった。当時は統一教会が話題になることはなかった。

 

 平和軍縮の大敵である戦犯勢力主導のによる保守合同(1950年)に反対した宇都宮は、鳩山一郎を支持した後に、岸の台頭を警戒して護憲リベラルの石橋湛山を強力に支持して、岸を抑え込んだ。この場面で稲葉修と宇都宮は、日々碁を打ちながら岸の阻止に奔走した。もう一人の反岸・水田三喜男とも。

 水田は旧制水戸高で机を並べた友人だが、戦前は長州の山県有朋に対抗した佐賀の陸軍大将・宇都宮太郎の長男・徳馬の護衛役となった。水田は、共に官僚向けの東京帝国大学を蹴飛ばして、京都の帝国大学の河上肇の門下生となった。

 当初は父親の指示で陸軍幼年学校に入学した宇都宮は、同校の先輩だった大杉栄が軍によって惨殺されたことに衝撃を受けた。すかさず、陸軍大将の道を放棄し、一般校の水戸高に入ったという経緯がある。後輩の後藤田正晴によると、軍事教練のさいに高下駄を履いて校庭に出てきたというエピソードを明かしている。

 

 岸と連携する朴正熙政権のスパイ組織・KCIAに東京のホテルで拉致、殺害される寸前の反朴派で民主派の後の大統領・金大中を救ったのは、宇都宮の要請を受けた、当時官房副長官の後藤田による成果だ。警察と米軍を動かして間一髪救われた。宇都宮と後藤田がいなければ、韓国・民主派の政権獲得はあり得なかった。全斗カン政権が死刑宣告を強行した際は、鈴木善幸首相に救済を要請し、助けた。二度目の命拾いで金大中政権が誕生して、岸の韓国利権は排除された。

 その頃の裏事情を韓国のテレビ局が2019年の時点で暴いて、岸・福田・安倍の日韓腐敗の継続を断ち切ったのだが。今また復活するのかどうか。先日東南アジアサミットにおいて3年ぶりに日韓首脳会談が行われた。財閥の徴用工問題処理を迫る日本政府に対して韓国の保守政権が屈するのかどうか。

 韓国と日本の政府間の闇は、今後とも警戒が必要だろう。

 

<米産軍複合体と連携する岸・軍国主義論に徹底抗戦した国際政治家>

 米軍人大統領のアイゼンハワーが警鐘を鳴らした軍需産業と軍の連合が、「死の商人」よろしく政治を脅かす産軍複合体としてワシントンに君臨している。そこと日本の右翼政権、すなわち岸・福田・安倍の連携による大軍拡の嵐が東京に吹き荒れていることに多くの国民は、というよりも議会も言論も沈黙している。

 各種の世論調査が、こうした本格的な軍国主義に注意を喚起しない。東アジアの緊張を合唱して軍拡に歩調を合わせ、福祉が削られていることも。日本にも言論と議会を封じ込める産軍体制が生まれている証拠であろう。

 

 戦前の戦争体制は、国家神道と財閥の復活によって確立する。靖国神社参拝は、それに弾みをつけるものだ。神社神道と統一教会と創価学会のカルト教団の勢ぞろいが、岸の時代を彷彿とさせている。安倍が教育勅語に飛びついた森友事件もまた、軍国主義狙いである。

 

 いま野党に宇都宮らしい政治家がいない。むろん、自公両党にもいない。政治屋ばかりだ。財閥に塩を贈る連中だ。まさに戦争体制にまっしぐらだというのに、大手の新聞はナベツネの読売になびいている。岸・正力松太郎を引き継いでいるナベツネ体制も終わりに近付いているのだが。

 ついでに言うと、渡邉恒雄と氏家誠一郎を読売に送り込んだ人物が宇都宮である。彼らはそろって左翼から右翼に転向して恩師を裏切った。後者が日本テレビを牛耳った。読売も日テレも軍拡と原発に走って久しい。宇都宮が「忘恩の徒」と叫んで当然だった。彼はそれ故に筆者に繰り返し「権力に屈するな。屈したらジャーナリストではない」と叫んだ。今日も朝起きると、この言葉がまるで経のように響いた。

 

<国際軍縮議連立ち上げ・軍縮本を出版し、ナベツネ右傾化言論を牽制>

 宇都宮は侵略戦争の教訓を学ぼうとしない岸・福田の勢力を封じ込めようとして、国際軍縮促進議員連盟を立ち上げた。三木武夫、鈴木善幸、河野洋平、土井たか子らそうそうたる議員が参加した。

 晩年の「軍縮問題資料」(月刊誌)の広告は、新聞の題字下を飾った。岸軍拡阻止の思いである。それをナベツネ新聞にも出して「忘恩の徒j」に猛省を促したが、無念にも成果は出なかった。

 この雑誌の巻頭言は、毎回自らペンを握った。達筆とは言えない文字のため、一人山谷秘書が書き写して印刷所に届けた。80代でも宇都宮の頭脳は全く衰えなかった。宇都宮軍縮研究室兼務の事務所を訪問すると、主は印刷したばかりの雑誌の表紙に「謹呈 本澤二郎君」と書いてくれた。

 戦前は読売新聞経済欄に「高杉俊輔」というペンネームを使って、公然と軍部批判の活字を載せた。軍国主義何するものぞ、の気概に脱帽である。京大時代は反軍デモで逮捕、拷問も受けたが、大杉栄の二の舞になることはなかった。  

 

<日中国交回復に向け、自費で国際会議を開いて米議会工作成功>

 台湾派の岸に対抗して、健康を回復した石橋湛山を連れて北京の周恩来と会見し、日中友好活動を本格化させる。その馬力は天を貫くようだった。

 正常化の核心はワシントンの議会の抵抗を封じることだった。そのためアメリカ西岸のサンタバーバラ市のホテルに日米の主要な政治家を集めて、日中国交回復のための国際会議を開いた。宇都宮政治力を最大限発揮した時である。ワシントンの有力者は「日本が共産主義化するのではないか」という不安を一掃させることに成功した。1972年9月の50年前、田中首相と大平外相の北京訪問で戦後外交最大の難問に一気呵成、決着をつける原動力となった。

 台湾派の岸と福田の清和会の抵抗を見事排除した宇都宮は、この重要な国際会議を自費でこなした。あっぱれである。

 

 いまは、これの押し返し、揺り戻しが表面化している。森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三の清和会と、背後の統一教会と神社神道の日本会議のカルト勢力である。

 

「(侵略戦争)権力に屈するな」の宇都宮遺言が毎日耳に飛び込む>

 今の異様な日本の政治体制は、自民党から護憲リベラルが消滅したことで表面化した。逆流している危険な事態である。7・8事件がそのことを浮上させ、人々にSOSを発している。人々の耳に聞こえるだろう。必死の叫びである。

 清和会も必死だ。閣内と党内で統一教会存続に躍起だ。国民は反発している。岸田も前に歩み始めているが、結果を見るまでは分からない。幸いなことに国民の多くは、岸田内閣の対応に批判的だ。内閣支持率も大きく下がっている。岸田退陣の危険ラインに下がっている。

 「岸・福田の清和会に屈するな」という宇都宮遺言が耳鳴りとなって消えることはない。侵略戦争を正当化する清和会に屈するな、と。本日は亡くなった妻の生誕80年の記念日だ。

2022年11月15日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

韓国テレビ8億ドル援助暴く!<本澤二郎の「日本の風景」(3415)
<宇都宮徳馬は岸信介のソウル地下鉄汚職に怒っていた!>
 1965年の日韓請求権協定、その7年後に政治記者となって宇都宮徳馬さんとは、週に3度くらい会っていたが、当時の話題の筆頭が、確か岸信介のソウル地下鉄汚職事件だった。A級戦犯になって入獄した岸が、その後に首相になった不思議を、ずっと疑問を抱きながら取材してきたジャーナリストも、8億ドル援助のからくりの全貌を知ることがなかった。右も左もわからない駆け出し記者の不勉強が災いしたものだが、けさネット掲示板で見ることができた韓国のテレビ取材に頷くばかりだ。これほど痛快な調査報道を見たことがない。平和軍縮派の宇都宮さんの怒りは、当然だったろう。彼は当たり前のように岸を批判し、それを月刊誌に投稿して鬱憤を晴らしていた。1965年の日韓条約の核心である8億ドルの経済援助は、なんのことはない、安倍晋三を教育してきた祖父の利権そのものだった。
<日本人必見!韓国JTBC報道に脱帽!>
 JTBCテレビの取材班は、日本の国会図書館で調べたり、財閥の雄である三菱の商事社史まで手を伸ばしていた。アメリカの公文書館をあさると、ワシントンが日本と韓国双方に圧力をかけていた様子が見て取れるだろう。
https://www.facebook.com/275833026700169/videos/367581660804833/
 韓国の大統領は、軍事クーデターを成功させた朴正熙、前韓国大統領の父親である。軍人大統領と東条内閣の商工大臣の深い結びつきを基礎にして、8億ドル利権が動き出した。

 

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つながらない権利を参考にもしない厚生労働省と労働政策審議会

2022年11月05日 15時14分31秒 | 津波火災

働き方改革関連法ノート

働き方改革関連法ノートは厚生労働省の労働政策審議会や労働時間制度検討会など労働法規審議・雑記帳

つながらない権利を参考にもしない厚生労働省と労働政策審議会

2022-11-04 07:40:02 | 裁量労働制
厚生労働省は労働政策審議会(厚生労働大臣諮問機関)労働条件分科会でつながらない権利について「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書の概要のみ簡単にふれ、本文の記載箇所については紹介もしなかった。その後、使用側・労働側委員の意見の中でもつながらない権利については言及しなかった。

「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書
厚生労働省は(2022年)7月15日、第16回「これからの労働時間制度に関する検討会」を開催し、「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書案を議論し、その日に厚生労働省は「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書(本文、概要、参考資料)を公表。

厚生労働省が公表した「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書 本文には勤務間インターバル制度については「当面は、引き続き、企業の実情に応じて導入を促進していくことが必要である」とあり、そして「海外で導入されているいわゆる『つながらない権利』を参考にして検討を深めていくことが考えられる」と書かれている。

テレワークが普及し場所にとらわれない働き方が実現しつつあり、またICTの発達に伴い働き方が変化してきている中で、心身の休息の確保の観点、また、業務時間外や休暇中でも仕事と離れられず、仕事と私生活の区分があいまいになることを防ぐ観点から、海外で導入されているいわゆる「つながらない権利」を参考にして検討を深めていくことが考えられる。(「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書 本文12頁、「第3 各労働時間制度の現状と課題 9 その他」より抜粋)

これからの労働時間制度に関する検討会 報告書(PDF)

「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書が労働政策審議会で報告
2022年7月15日に「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書を厚生労働省が公表したが、報告書では裁量労働制対象業務拡大の検討の提言が記載。そして、7月27日に開催された労働政策審議会(労働条件分科会)では「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書について説明され、使用者側委員および労働者側委員が意見を述べている。その後、第177回(2022年8月30日、第179回(2022年9月27日)、第181回(2022年10月26日)労働政策審議会(労働条件分科会)では「労働時間制度について」が議題となり議論されたが、現時点(2022年11月3日時点)では、議事録はまだ公開されていない。

第176回 労働政策審議会 労働条件分科会 出席者と議題
日時 2022年7月27日10:00~12:00
場所 AP虎ノ門 Aルーム
出席者
<公益代表委員>
荒木委員、安藤委員、川田委員、佐藤(厚)委員、水島委員、両角委員
<労働者代表委員>
梅田委員、北野委員、櫻田委員、東矢委員、冨髙委員、八野委員、世永委員
<使用者代表委員>
 池田委員、鬼村委員、佐久間委員、佐藤(晴)委員、鈴木委員、鳥澤委員、山内委員
<事務局>
鈴木労働基準局長、青山審議官(労働条件政策、賃金担当)、古舘総務課長、松原労働条件政策課長、竹野監督課長、吉村労働関係法課長、田上労働条件確保改善対策室長、岡田過重労働特別対策室長、田邉労働関係法課総括調整官、小川労働関係法課課長補佐、長澤労働条件企画専門官
<オブザーバー>
伊地知復興庁福島国際教育機構準備室参事官補佐
議題
(1)無期転換ルールについて
(2)「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書について(報告事項)
(3)その他

第176回 労働政策審議会 労働条件分科会 配布資料
第176回 労働政策審議会労働条件分科会 資料(厚生労働省サイト)

第176回 労働政策審議会 労働条件分科会 議事録<抜粋>
*<>内の記述についてはブログ管理者が記入し、またブログ管理者が必要と判断したは発言箇所については赤字に変換。

・労働条件政策課課長補佐
事務局でございます。資料について御説明させていただきます。
<略>
第2が「これからの労働時間制度に関する基本的な考え方」を整理いただいたものでございます。1つ目でございますけれども、現在の労働時間法制が労使のニーズや社会的要請に適切に対応し得ているのかは、常に検証を行っていくことが必要と指摘いただきました。
その次のポツでございます。労使のニーズに沿った働き方は、これまでに整備されてきた様々な制度の趣旨を正しく理解した上で制度を選択し、運用することで相当程度実現可能であること、まずは各種労働時間制度の趣旨の理解を労使に浸透させる必要があると指摘していただいてございます。
「その上で」ということで、その下のポツでございますけれども、これからの労働時間制度を考える上での視点について3点おまとめいただいてございます。
1つ目が、「どのような労働時間制度を採用するにしても、労働者の健康確保が確実に行われることを土台としていくこと」、2点目が、「労使双方の多様なニーズに応じた働き方を実現できるようにすること」、3点目が、「労使当事者が十分に協議した上で、その企業や職場、職務内容にふさわしい制度を選択、運用できるようにすること」、この3点でございます。
続きまして、第3といたしまして「各労働時間制度の現状と課題」についてまとめていただいてございます。1つ目のポツでございますけれども、働き方改革関連法で導入・改正した時間外・休日労働の上限規制やフレックスタイム制等は、法の附則に設けられた改正の施行5年後の見直し規定に基づき、施行状況等を十分に把握し、検討することが求められるとされてございます。
次が年次有給休暇で、年次有給休暇の取得率向上のための年度当初の取得計画作成の推奨等の一層の取組や、あるいは時間単位での取得について労働者のニーズに応えるような各企業独自の取組の促進の必要性について指摘いただいているものでございます。
次のポツでございますけれども、勤務間インターバル制度につきましては、当面は、引き続き、企業の実情に応じて導入を促進することが必要であること、また、いわゆる「つながらない権利」を参考にして検討を深めていくことが考えられることについて整理いただいているものでございます。
次のページを御覧ください。第4が「裁量労働制について」でございます。こちらにつきましては、適宜本文も御参照いただければと思います。まず、現状認識のところで制度の趣旨についておまとめいただいてございまして、こちら、資料3-2<「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書本文>ですと12ページ目でございます。
現状認識とあるところの○のところでございますけれども、「裁量労働制の趣旨は、業務の性質上その遂行方法を大幅に労働者の裁量に委ねる必要がある業務について、労働時間の状況の把握に基づく労働者の健康確保と、法定労働時間を超える労働について、実労働時間数に比例した割増賃金による処遇以外の能力や成果に応じた処遇を可能としながら、実労働時間規制とは別の規制の下、使用者による実労働時間管理から離れて、業務の遂行手段や時間配分等を労働者の裁量に委ねて労働者が自律的・主体的に働くことができるようにすることにより、労働者自らの知識・技術を活かし創造的な能力を発揮することを実現することにある」という形で趣旨についておまとめいただいてございます。
概要をご覧いただきますと、次に現状と課題とございます。こちらも本文を御参照いただければと思います。13ページ目でございます。2つ目の○でございますけれども、昨年、本分科会でも御報告させていただきました裁量労働制実態調査の結果やそれを用いた回帰分析の結果を整理いただいたものでございます。
ポツのところを御覧いただければと思いますけれども、「裁量労働制適用労働者は概ね、業務の遂行方法、時間配分等について裁量をもって働いており、専門型・企画型ともに約8割が制度の適用に満足している又はやや満足していると回答するなど、裁量労働制が適用されることにも不満は少ない」とされてございます。
その下のポツでございますけれども、「労働者調査による1日の平均実労働時間数は、適用労働者が9:00、非適用労働者が8:39と適用労働者のほうが若干長い」。
その下のポツでございますけれども、「回帰分析によると、労働者の個人属性等を制御した場合には、裁量労働制の適用によって、労働時間が著しく長くなる、睡眠時間が短くなる、処遇が低くなる、健康状態が悪化するといった影響があるとはいえないという結果になった」とされてございます。
また、その下でございます。「専門型では、本人同意が必須ではないが、5割弱の事業場で本人同意が制度の適用要件となっている」とした上で、「回帰分析の結果によると、本人同意のある専門型適用労働者の方が、実労働時間が週60時間以上となる確率が低く、健康状態がよくない・あまりよくないと答える確率も低くなっている」という点について整理いただいてございます。
その下が労使委員会の関係でございますけれども、「回帰分析の結果によると、労使委員会の実効性があると労働者が回答した場合、長時間労働となる確率や健康状態がよくない・あまりよくないと答える確率が低くなっている」としてございます。
また、その下でございます。「回帰分析の結果によると、専門型・企画型双方について業務の遂行方法、時間配分等や出退勤時間の裁量の程度が小さい場合には、長時間労働となる確率や健康状態が悪くなる確率が高くなっており、また、業務量が過大である等の場合には、裁量労働制が適用されていることの満足度も低くなっている」としてございます。
次のポツでございますけれども、「年収が低くなるに従って裁量労働制が適用されていることの満足度が低くなっており、所定労働時間をみなし労働時間に設定している事業場において、特別手当制度を設けていないようなケースもみられる」としてございます。
ここまでが現状と課題でございます。このような制度の趣旨や現状と課題を踏まえ、対応の方向性として4点おまとめいただいてございます。
1点目が「対象業務」、2点目が「労働者が理解・納得した上での制度の適用と裁量の確保」、3点目が「労働者の健康と処遇の確保」、4点目が「労使コミュニケーションの促進等を通じた適正な制度運用の確保でございます。
まず、1つ目の対象業務についてでございます。資料3-2の16ページ目を御覧ください。上から1つ目の○でございますけれども、「裁量労働制の趣旨に沿った制度の活用が進むようにすべきであり、こうした観点から、対象業務についても検討することが求められる」とした上で、その次の○で、「その際、まずは現行制度の下で制度の趣旨に沿った対応が可能か否かを検証の上、可能であれば、企画型や専門型の現行の対象業務の明確化等による対応を検討し、対象業務の範囲については、前述したような経済社会の変化や、それに伴う働き方に対する労使のニーズの変化等も踏まえて、その必要に応じた検討をすることが適当である」と整理いただいてございます。
2点目が「労働者が理解・納得した上での制度の適用と裁量の確保」でございますが、同じく16ページ目の下の○でございます。「労働者が制度等について十分理解し、納得した上で制度が適用されるようにしていくことが重要である」とした上で、「専門型・企画型いずれについても、使用者は、労働者に対し、制度概要等について確実に説明した上で、制度適用に当たっての本人同意を得るようにしていくことが適当である」としてございます。
その次のページでございますけれども、「また、裁量労働制の下で働くことが適切でないと労働者本人が判断した場合には、制度の適用から外れることができるようにすることが重要である」とした上で、「本人同意が撤回されれば制度の適用から外れることを明確化することが適当である」とされてございます。
次に、その2つ下の○、「また」で始まるところでございます。業務に没頭して働き過ぎとなり健康影響が懸念されるような場合などについては、裁量労働制の適用を継続することは適当でないとした上で、「労働者の申出による同意の撤回とは別に、一定の基準に該当した場合には裁量労働制の適用を解除する措置等を講ずるような制度設計を求めていくことが適当である」としてございます。
次に18ページ目でございます。資料3-1の概要では「始業・終業時刻の決定の裁量の必要性の明確化」とあるところでございますけれども、「実態調査結果等を踏まえると、労働者において始業・終業時刻の決定に係る裁量がないことが疑われるケースがみられることから、裁量労働制は始業・終業時刻その他の時間配分の決定を労働者に委ねる制度であることを改めて明確化することが適当である」とされてございます。
ここまでが2つ目のまとめでございまして、3つ目が「労働者の健康と処遇の確保」についてでございます。1つ目が19ページ目の健康・福祉確保措置で、上から4つ目の○でございます。裁量労働制の対象労働者の健康確保を徹底するためには、「他制度との整合性を考慮してメニューを追加することや、複数の措置の適用を求めていくことが適当である」としてございます。
その次がみなし労働時間の設定と処遇の確保で、20ページ目でございます。5番目の○で、「みなし労働時間は、対象業務の内容と、対象労働者に適用される評価制度及びこれに対応する賃金制度を考慮して適切な水準となるよう設定する必要があること等を明確にすることが適当である」とした上で、「例えば所定労働時間をみなし労働時間とする場合には、制度濫用を防止し、裁量労働制にふさわしい処遇を確保するため、対象労働者に特別の手当を設けたり、対象労働者の基本給を引き上げたりするなどの対応が必要となるものであり、これらについて明確にすることが適当である」とまとめていただいてございます。
4つ目が「労使コミュニケーションの促進等を通じた適正な制度運用の確保」ということで、こちらも本文を御参照いただきますと、21ページ目でございます。最初の○でございますけれども、「裁量労働制の導入時のみならず導入後においても、当該制度が労使が合意した形で運用されているかどうかを労使で確認・検証(モニタリング)し、必要に応じて制度の見直しをすることを通じて、適正な制度運用の確保を継続的に図ることが期待される」とした上で、「使用者は労使協議の当事者に対し、裁量労働制の実施状況や賃金・評価制度の運用実態等を明らかにすることや、労使協議の当事者は当該実態等を参考にしながら協議し、みなし労働時間の設定や処遇の確保について制度の趣旨に沿った運用になっていないと考えられるなどの場合には、これらの事項や対象労働者の範囲、業務量等を見直す必要があることなどを明確にすることが適当である」と整理されています。
ここまでが第4の「裁量労働制について」の概要でございます。
最後に、資料3-1にお戻りいただきまして、第5の「今後の課題」についてでございます。1つ目のポツでございますけれども、働き方改革関連法の施行5年後の施行状況等を踏まえた検討に加えて、経済社会の変化を認識し、将来を見据えた検討を行う必要性について御指摘いただいた上で、その検討に当たっての視点を幾つか御提示いただいてございます。
その下にある4つのポツでございますけれども、1つ目が現行制度を横断的な視点で見直し、労使双方にとってシンプルで分かりやすいものにしていくこと、2つ目がIT技術の活用などによる健康確保の在り方、労働者自身が行う健康管理を支援する方策等について検討すること。その次が、企業が発信した情報をもとに労働者が企業を選択できるようにする観点や、自分の働き方や労働環境が不適切なものになっていないかを労働者自身が確認できるようにするような観点などから、労働時間制度等に関する企業による情報発信を更に進めていくこと、最後でございますけれども、各企業の実情に応じて労働者の意見が適切に反映される形でのコミュニケーションが重要であるため、過半数代表制や労使委員会の在り方についても課題であること、適切な労使協議の場の制度的担保を前提として、労使協議により制度の具体的内容の決定を認める手法も検討課題の一つであるということについて御指摘いただいてございます。
報告書の内容については以上でございますが、最後に参考資料No.6を御覧ください。裁量労働制に関する附帯決議・働き方改革関連法の附則でございます。平成30年に働き方改革関連法案を国会で御審議いただいた際に、衆議院の厚生労働委員会あるいは参議院の厚生労働委員会から、ここに記載されている附帯決議をいただいてございまして、労働政策審議会において裁量労働制について検討することが求められているというのが現状でございます。
事務局からの説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。<厚生労働省サイトより>

第176回 労働政策審議会 労働条件分科会 議事録中の厚生労働省・労働条件政策課課長補佐の長い説明部分を紹介したが、つまり、「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書本文12頁に記載されていた「海外で導入されているいわゆる『つながらない権利』を参考にして検討を深めていくことが考えられる」という個所を厚生労働省・労働条件政策課課長補佐は完全に無視し説明することはなかった。厚生労働省・労働条件政策課課長補佐の資料説明後に使用者側委員と労働者側代表委員が意見を述べたが、当然、「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書本文12頁に記載されていた「海外で導入されているいわゆる『つながらない権利』を参考にして検討を深めていくことが考えられる」という個所についてはふれられることはなかった。

ということは今後も「これからの労働時間制度に関する検討会」報告書本文12頁に記載されていた「海外で導入されているいわゆる『つながらない権利』を参考にして検討を深めていくことが考えられる」という個所については議論されることはないだろう。

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厚生労働省のテレワークガイドライン改定に関する検討会(これからのテレワークでの働き方に関する検討会)でEUでの「つながらない権利」については議論の中で紹介されたが...

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"全部やると言って何もやらずに何もできずに終わっていく内閣" を

2022年10月19日 11時06分25秒 | 津波火災


"全部やると言って何もやらずに何もできずに終わっていく内閣" を


https://youtu.be/sI2tBjqeBv8

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(「落とし穴があった…」“国賊”発言で自民党が村上誠一郎氏を処分。野党E

2022年10月13日 06時08分24秒 | 津波火災

落とし穴があった…」“国賊”発言で自民党が村上誠一郎氏を処分。野党
https://youtu.be/Ufe4q-t1ZCEhttps://youtu.be/Ufe4q-t1ZCE

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麻生副総裁、甘利前幹事長の名前も 公安部が作成した親カルト「400人議員名簿」“驚愕”の中身とは

2022年09月14日 11時14分00秒 | 津波火災

麻生副総裁、甘利前幹事長の名前も 公安部が作成した親カルト「400人議員名簿」“驚愕”の中身とは

 

デイリー新潮

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麻生副総裁、甘利前幹事長の名前も 公安部が作成した親カルト「400人議員名簿」“驚愕”の中身とは
麻生太郎副総裁

 自民党は8日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体との関係について、党所属国会議員379人から報告を受けた点検の結果を発表。半数近い179人に何らかの接点があったという。さらに今回、本誌(週刊新潮)は、副総裁・麻生太郎氏を筆頭として、骨の髄までカルトに侵食されていることを裏付ける警視庁公安部の捜査資料を入手した。

【写真を見る】捜査資料が明らかにした「統一教会ズブズブ議員」の名前
 ***

 岸田政権の支持率低下に歯止めがかからない。自民党は統一教会と組織的には無関係だと主張したが、こうも所属議員の濃厚接触ぶりが明るみに出ては当然だ。

 焦る岸田総理は8月31日、記者団に固い表情で教会と“絶縁”する決意を示した。

「(自民党の)所属国会議員を対象に旧統一教会との関係性を点検した結果を公表する。所属議員は過去を反省し、しがらみを捨て、団体との関係を絶つ」

 この発言に先立ち26日には、茂木敏充幹事長が党の所属議員に〈旧統一教会及び関連団体との関係について〉と題する書面を配布。

「アンケート形式で、その用紙には関連団体が主催する会合への出席の有無など八つの質問項目が並んでいました」(政治部デスク)

 だが、それも早々と骨抜きにされたという。

「秘書に信者が紛れていないかどうかを確認する項目もないなど、質問の穴が目立ちました。また、事務所同士で示し合わせて回答の仕方を調整し、教会との関係を全体として薄く見せる方法を模索する動きも。さらには“まともに回答するな”と申し合わせた派閥すらあったそうです」(同)

調査ではなく「点検」とした理由

 一方、茂木幹事長はこう番記者らを威圧していた。

「(質問は)調査ではありません。正確に聞いていただきたいんですけれど、各議員に点検するように要請をしているわけです」

 調査ではなく点検――。つまり、実態に分け入りはしない、ただざっと見渡して気になる点だけ申告せよ、というお触れだ。そもそもやる気がないうえに、後で問題が露見しても「点検レベルだったので」と言い逃れできる。しかも、

「本来、9月6日の午前中に公開される予定でしたが、回答の“修正”に手間取り、公表日を延期せざるを得なかった」(前出デスク)

 とことん問題の矮小化を図る姿勢だ。こんな具合でどうやってしがらみを捨て、関係を絶てるというのか。

警視庁公安部の捜査資料

 もっとも、次に紹介する“証拠資料”をひもとけば、そもそも自民党に自浄作用を期待するほうが土台無理な話なのだと合点がいく。

 それは「議員名簿」と題された書類で、400名を超える国会議員と地方議員の名前が並ぶ。

 リストに「現」とあるのは当時の現職、「元」とあるのは政界引退済みの元職、中には故人も含まれる。

 作成者は誰か。危険団体の監視や外国勢力に対する防諜などを担う、警視庁公安部である。

「警視庁公安部は統一教会単独の動向だけではなく、政治家と統一教会の関係についても水面下で長年、監視してきました」

 とは、さる警視庁関係者。この名簿はすなわち、警視庁公安部総務課の政界担当とカルト担当が極秘裏に作成、更新してきたものだ。

 木村守男青森県知事(当時)や与謝野馨元財務相(2017年没)の名前がすぐ目につくが、中でも注目すべきは麻生太郎氏にまつわる記述である。

〈勝共推進議員 平成11年2月18日 前進大会東京大会に祝電を打つ 平成11年3月4日 前進化西東京大会に祝電を打つ 平成11年3月13日 勝共全国代表者会議に祝電を打つ〉

 かくて麻生氏が、教会の関連団体主催によるイベントに何度も祝電を打っていた事実が記されている。

総理経験者に幹事長

 本誌は9月8日号で、麻生氏が統一教会の提唱する「日韓トンネル」事業に賛意を示し、推進団体の顧問にも就任していたことを報じたが、

「麻生氏は各社の取材にもだんまりを決め込み、自ら教会との関係を公表してもいません。これまで11年に教会系の米紙『ワシントン・タイムズ』に東日本大震災への米軍の協力に謝意を示す米在住日本人による意見広告が載った際、そこに名を連ねていたことくらいしか報じられてきませんでした」(政治部記者)

 麻生氏は副総裁として名実ともに岸田政権を支える立場にあり、いわば政府・与党の枢要。公安部の資料は、その麻生氏がひた隠す過去を白日の下にさらすのだ。

 麻生氏に尋ねると、事務所を通じて回答があった。

「現状、確認できる範囲では記憶も記録もない」

 だが、さらに機密ファイルをめくると、別の重鎮の名前も目に留まる。麻生氏の側近で麻生派のナンバー2、甘利明・前幹事長だ。

〈平成11年9月5日世界平和連合神奈川大会に祝電〉

 これまた関連団体主催の大会に祝電を送っていたというのである。が、政治部記者によると甘利氏は、

「共同通信が実施したアンケートに対して、教団の関連団体が主催した時局講演会に1度だけ参加したほかに付き合いはないと回答しています。また、過去にイベントへ祝電を送ったことも一切否定しています」

 甘利事務所にも事実関係を問い合わせたところ、

「資料も探しましたが、残っていないため確認することができませんでした」

 統一教会問題に詳しい渡辺博弁護士は“腐れ縁”の清算など果たしてできるのか懐疑的だ。

「統一教会との関係は断ち切るべきですが、完全に関係を絶てば、教会側がそれまでの関係を全部暴露するかもしれない。それを思えば、どの程度のことができるのか疑うしかない」

イベントへの潜入捜査の結果

 実際、両者の骨がらみの関係は、別の捜査資料からも読み取れる。

 たとえば、同じく公安部の手になる「視察結果」と題されたA4判5枚つづりのペーパーには、こうある。

〈世界平和連合は、昨夜(1月19日)千代田区所在の〇〇〇〇〇〇ホテルにおいて「新世紀を考える新春有識者の集い」世話人会主催による『新世紀を考える新春有識者の集い』を開催、多数の国会議員の参加を確認した〉

 先の警視庁関係者が言う。

「この資料は2000年1月19日、統一教会の関連団体『世界平和連合』が都内のホテルで開催したイベントを捜査員が視察、つまり潜入捜査して得た結果を報告したものです」

自民党有力者らが続々と来場

 資料から伝わるパーティーの様子は生々しい。

 会場にスタッフとして配置された信者は50名。ホールの入口付近の台には、参加者への土産物として手提げ袋が並べられている。

 袋の中には、フランス菓子や関連団体のパンフレットに加え、大塚克己・日本統一教会/世界平和連合/国際勝共連合会長(当時)の著書『新世紀を拓く』も入っている。

 大塚氏は当時、教会内で絶大な権力を保持していた。過去に日本で教団のトップを2度も務めたほか、のちには子息が教祖・文鮮明の孫娘と結婚している。

 受付スタートは午後5時。やがて三々五々、自民党議員らが姿を現しはじめる。中川秀直元自民党幹事長、武部勤元自民党幹事長、中川昭一元財務相、松岡利勝元農水相といった有力者たちだ。

 午後6時、開会を告げる発声に続いたのは10分ほどのビデオ上映会。世界平和連合の活動方針を示す内容である。その後、来賓あいさつ、祝電披露と続いたが、祝電の送り主たるやそうそうたる顔ぶれで、中曽根康弘元総理、橋本龍太郎元総理、三塚博元蔵相という、いずれ劣らぬ重鎮ばかり。

花束贈呈という大役

 乾杯のあとは1時間ほど会食となり、その間に来賓の国会議員が紹介され、石井一元国家公安委員長や田中慶秋元法相ら民主党からも7人の名が読み上げられた。やがて午後7時35分から40分間にわたって大塚会長が「新世紀を考える」と題して講演。総勢200名の聴衆が聴き入った。

 イベントのクライマックスは、越智通雄元経済企画庁長官の妻・和子夫人からの大塚会長への花束贈呈だった。この和子夫人が“大役”に任ぜられたのには理由がある。

「福田赳夫元総理の長女だからです。福田元総理は74年、文鮮明が帝国ホテルで主催した晩餐会に出席し、“アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明である”と持ち上げるなど、教会との関係の深さが知られています」(同)

 こちらは父娘2代にわたる教会との固い絆というわけか。

 およそ2時間半に及ぶ祝宴は午後8時20分にお開きとなったが、この報告書の最後に以下の文言が付されている点は見逃せない。

〈主催者側は、ホテルに対して、統一教会や世界平和連合の名を公表しないように申し入れした〉

 なるほど、平たく言えば口封じである。当時から自民党と教会の関係は永田町界隈でこそ“常識”の範疇に属したが、00年は霊感商法や合同結婚式の問題が世上を騒がせた“負の記憶”もなお色濃く残っていたため、どうしても周囲の目を欺く必要があったのだ。

大村愛知県知事の名前も

 一方で、並み居る党の実力者に交じって、当時まだ自民党の衆院議員1回生だった大村秀章氏の姿を捜査員が視認していたことにも触れないわけにいかない。氏は愛知県を地盤とし、現在は周知の通り愛知県知事をつ務めている。

 付言するなら、大村氏の名前は前半で触れた「議員名簿」にも登場する。愛知県で99年9月に計2回、世界平和連合の大会が開催された際、秘書を代理出席させた記録がある。

「大村知事は19年に愛知県で開かれた教会のイベントに祝電を送っていたと報じられました。しかし“祝電の文言が改ざんされている”などと逆ギレし、あたかも自らが“被害者”だと言わんばかりです」(社会部記者)

 大村知事の回答。

「当時の記録も残っておりませんのでわかりません」

 以上のことから浮き彫りになるのは、統一教会が、総理を経験したのち政界を引退したお歴々から現職閣僚、自民党の大幹部、中堅、若手、さらには地方自治体首長から地方議員にいたるまで、あまねく浸潤している事実にほかならない。

 全国霊感商法対策弁護士連絡会代表世話人の山口広弁護士は、こう語る。

「自民党の“点検”は自己申告制であり、質問も甘く、不十分なものだと言わざるを得ません。ただ本当に調査してしまうと、関係が次々に露呈し、党が潰れてしまうので腰が引けたのでしょう。要するにポーズでやっているだけ。統一教会との関係を真に絶ちたいなら、まずは政府が“統一教会は反社会的団体である”と明確に見解を示すところから始めるべきです」

 世の関心が去るのを待つばかりでいいはずはない。

「週刊新潮」2022年9月15日号 掲載

新潮社

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96歳で「安らかに」昇天した英国のエルザベス女王の「国葬」は、ウェストミンスター寺院で行われる。カルト「統一教会」への怨讐の銃撃に果てた安倍晋三元首相の「国葬」は、完全に霞んでしまった。

2022年09月10日 14時01分51秒 | 津波火災


板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
~ニュースにブログ~

96歳で「安らかに」昇天した英国のエルザベス女王の「国葬」は、ウェストミンスター寺院で行われる。カルト「統一教会」への怨讐の銃撃に果てた安倍晋三元首相の「国葬」は、完全に霞んでしまった。
2022年09月10日 00時05分57秒 | 政治

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
96歳で「安らかに」昇天した英国のエルザベス女王の「国葬」は、ウェストミンスター寺院で行われる。カルト「統一教会」への怨讐の銃撃に果てた安倍晋三元首相の「国葬」は、完全に霞んでしまった。』より、転載させて頂きました。

◆〔特別情報1〕
「国葬」を決定したのは、岸田首相ではなく麻生副総裁であり、それに対して岸田首相は実際のところ、かなり渋っていたという。なぜなら、「国葬」の費用に実質70億円、そのうち警備費だけで34億円もかかるからだ。自民党内では、早くから「国葬費」の試算70億円が出ていたのだ。ところが6日に配信された「Smart FLASH」によると、『これは理屈じゃねんだよ』と、渋る岸田首相に対して麻生副総裁が3回も電話で「国葬」をゴリ押していたという。とにかく自民党内はいま、麻生太郎が、やりたい放題でメチャクチャにしている。岸田首相は事あるごとに、麻生に呼びつけられており、自民党内では、「このままいくと、麻生院政による天下だろう」とみんなが口を揃えている。
 しかし、7月8日に銃弾に死した安倍元首相の告別式は、朝鮮通信使の功績から「統一教会」が特別な存在としてみなす徳川家菩提寺「増上寺」で7月12日に営まれ、49日の法要も親族で終えている。時間が経過するにつれ、統一教会との岸・安倍家三代にわたる蜜月という日本の暗部が浮き彫りになると同時に、国民は安倍晋三長期政権の功罪を、冷静に判断し始め、国葬反対の声が半数を占めるようになってきた。
 96歳の天寿で「安らかに」死去された英国のエルザベス女王の「国葬」は、ウェストミンスター寺院で行われる。カルト「統一教会」への怨讐の銃撃に死去した安倍晋三元首相の「国葬」は、これで完全に霞んでしまった。
 以下は、上皇陛下の側近でMSA資金の最終承認人者である吉備太秦からの特別情報である。
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統一教会「日韓トンネル計画」麻生太郎も顧問を務めていた 「事業にお墨付きを与えた」

2022年09月08日 09時55分57秒 | 津波火災
デイリー新潮https://www.dailyshincho.jp › article統一教会「日韓トンネル計画」麻生太郎も顧問を務めていた 「事業にお墨付きを与えた」
4 時間前 — 統一教会「日韓トンネル計画」麻生太郎も顧問を務めていた 「事業にお墨付きを与えた」. 国内 政治. 2022年09月08日. 票や選挙支援欲しさにイベントへの出席や祝電を ...



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【速報】五輪汚職 広告大手「大広」の家宅捜索 東京地検特捜部

2022年09月05日 15時04分41秒 | 津波火災

【速報】五輪汚職 広告大手「大広」の家宅捜索 東京地検特捜部|TBS NEWS DIG" を YouTube で見るhttps://youtu.be/ojX19dS4uME

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jlj0011のblog 安倍国葬の恐怖<本澤二郎の「日本の風景」(4551) 2022/08/31 08:00

2022年08月31日 14時42分53秒 | 津波火災

安倍国葬の恐怖<本澤二郎の「日本の風景」(4551)

安倍国葬の恐怖<本澤二郎の「日本の風景」(4551)

<自民党の安倍・統一教会派「保守団結の会」の永久顧問?に就任>

 金と票を提供してくれる自民党統一教会と公明党創価学会は、政教一致の永田町の仲間のようだが、昨日はまたすごい事態が起きたことが報じられた。死人を永久顧問にした「保守団結の会」。初めて聞く自民党の議員連盟である。2期10年では満足せず、明らかに3期目を狙っていた安倍晋三の心臓に驚かされるばかりだが、改めて神道と統一教会をバックにした、安倍の政治的野心の大きさを裏付けて余りある。安倍銃撃事件の深層を、識者らに垣間見せていまいか。

 筆者の勘では「改憲の先に日本核武装計画の具体化」だとみたい。自公維の野望でもあろう。この場面でワシントンと激突することになる。むろん、中国や南北朝鮮も反対する。国連でも大騒ぎになる。オウム事件の真相は、秘密の核兵器開発などと指摘した、日系アメリカ人の島津レポートとも符合する。

 「安倍政治の遺志を継ぐ」の核心と受け止めたい。ヒロシマ・ナガサキ・フクシマの人たちは、より真剣な思考と反核運動に期待したい。恐ろしい野心の背景には、神道・日本会議と統一教会の連携だといえなくもない。大胆すぎる分析だが、おそらく真実に近いだろう。安倍の御用記者や学者は、その概要を知っているはずだ。

 

 核廃絶を当たり前に叫びながら、実は54基の原発で核兵器材料のプルトニウムの大量生産の不思議を、小泉純一郎も知っている。福田康夫も。口を開けと諫言したい。

 

<国葬で安倍は「霊界で生きて地上の戦いに加勢する」?と郷路弁護士>

 統一教会の元信者から、教会の不気味な教えと信者獲得の勧誘方法を学んで、その結果として2003年に宗教法人・統一教会の違法性を、法廷で勝ち取った札幌の郷路征記弁護士が、いま「安倍国葬反対に立ち上がっている」ことをネット情報で知った。

 

 2発の弾丸で即死した安倍が、今度は「霊界」なる、ありえない架空の世界で生きていて、地上のサタン(日本人)との戦いに加勢する、という架空の話を信者に発信するという。

 お化けのような話が通用する宗教法人に仰天するばかりだが、これこそがA級戦犯の岸信介・児玉誉士夫・笹川良一・文鮮明が編み出した日本乗っ取り計画どころか東アジア征服計画か。既に安倍内閣10年が立証している。

 日本人の無知蒙昧ぶりに声も出ない。真っ当な在日朝鮮人たちは「日本と韓国の右翼は昔から今も水面下でつながっている」と指摘している。確かなのだろう。

 

<「安倍の国賊国葬は日本を滅ぼす」と警鐘乱打>

 古代の神がかりの原始宗教は、朝鮮半島が源流との見方がある。その前は大陸の道教が関係しているかもしれない。これにキリスト教の一部を拝借した文鮮明の統一教会が、岸や笹川のもとで提携して、既に国盗りに成功していたことに愕然とするばかりだが、国際社会では認知されない。

 安倍の60兆円バラマキ世界行脚の狙いも、見えてきたのではないか。超借金大国日本がなぜ60兆円か。森・小泉・安倍の清和会政治のもとで、日本の財務省は殻にされ、財政通は一人もいない有様だ。

 金をばらまいての国際戦略を、岸田も真似を始めた点を注目したい。宏池会は大蔵官僚の派閥のため、借金を恥とする観念が存在したのだが、岸田にはそれもない。

 とにもかくにも安倍の国賊国葬は「国を亡ぼす」ことになろう。統一教会のための国葬は、断じて容認できない。

 

<統一教会は違法宗教法人であり解散が相当>

 自民党は神道・日本会議だけでなく、文鮮明の統一教会にも食いつぶされていたことが、白日の下にさらされた。郷路征記弁護士の孤軍奮闘によって、宗教法人失格であることも判明した。

 統一教会の勧誘それ自体が違法行為であることが、最高裁でも認められた。

不幸な女性から1億円も強奪して恥じない、正にサタンそのものの統一教会であろう。解散を命じる時である。野党は本気で立ち上がれ、である。

 これ以上、不幸な日本人を生み出すことは、許されない。カルト教団を野放しにする社会は、信教の自由と相容れない。そもそも統一教会は、宗教団体ではない。

 日本は表現の自由が保障されている。統一教会を受け入れる人たちは、遠慮なく声を上げたらいい。反対に被害者は、法廷に駆け込めばいい。信仰をしない自由もある日本である。

 欧米ではカトリックの神父らが、幼児を性的虐待をしていたことが発覚しているが、財産を根こそぎ奪い取る事件はまだ起きていない。文鮮明は日本にとってサタン・悪魔であろう。日本人は受け入れることは出来ない。本日は山のブルーベリー園で鬱憤を晴らしたい。

2022年8月31日記(政治評論家)

「地獄に行くのが怖いから…」男の子たちが受けた性的虐待NHKスペシャル

 

 
 
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コメント(1件)

 コメント 1

1.桃子

日本でも、神道により、幼子をもてあそぶ儀式が
悪魔への道になっています。
それをする人は、生涯脅しの目にあうということになるでしょう。
一時の興味、関心で男性の多くはハマってしまうのでしょうか。
それとも、もともとなのでしょうか。
日本女性は口を閉ざすべからず。また
国民も共感力が不足しています。
世の中が変わって欲しいと願うなら、自分から変わりましょう。
日本人は素晴らしいと持ち上げられたのは、今のままでいて欲しいという
支配者側の思惑です。日本人が知的な能力を発揮する時がきています。

 
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