正さん日記

世の中思いにつれて

あっさりいかない小沢氏の政倫審出席

2010-12-29 09:23:39 | 政治
 どうも民主党小沢一郎元代表の政倫審出席は簡単に事が運びそうもない。小沢氏は、自らの出席で国会審議がはかどることを条件に、国会開会後に二段構えで出席すると言っていることに対し、菅直人首相は、あくまで無条件で、民主党役員会で決めた通常国会開会前の出席を求めている。
 野党各派も、小沢氏が条件付きで出席の意思を示していることについては、それぞれニャンスの差があるが、総じて、その傲慢さに不快感をあらわにしている。また、自民、公明両党は、あくまで証人喚問を求めていく姿勢を変えていない。
 
 これに対し、小沢氏は自身の政倫審出席と引き換えに、先に参議院で問責決議をされた仙石由人官房長官と馬淵澄夫国交相の交代を求めている。鳩山由紀夫前首相などは、小沢氏の政倫審出席よりも、仙谷、馬淵両閣僚の罷免の方が先だと、正に小沢氏の先棒を担いでいる。一時、引退を表明した鳩山氏が、このような場面におめおめ出てくること自体呆れてしまう。
 
 このような事態に対し、菅首相、岡田克也幹事長は、臆することなく、敢然と役員会で決まった初期の方針を変えてはならない。また、最早方針を変えられないのが、両氏を中心とする執行部の立場である。
 もし、執行部方針に小沢氏が従えないとするならば、自公が言っている証人喚問に出させるか、離党勧告をすることが必要だ。小沢氏が、離党勧告をしても応じなければ、除名に持ち込むこともやむを得ない。
 小沢氏が要求している、仙谷、馬淵両閣僚の交代と、小沢氏の政倫審出席とはまったく別の話だ。小沢氏が首相に対し、閣僚交代を求めること自体が越権行為と言える。
 小沢氏は、無条件で政倫審に出席しなければならない。それとは別に、野党が仙谷、馬淵両閣僚の交代がなければ、両氏が出席する国会審議に応じないという問題については、与野党で協議し、菅内閣や民主党でその対応を決めればよい。
 
 大体、仙谷、馬淵両閣僚の尖閣諸島問題の取り扱いが、どこが悪かったのか。それではあの問題で、その他のどんな方法があったのか、今の段階では、弱腰外交という情緒的な見方が先行している。
 先日、韓国でも似たような問題が起きたが、漁船乗組員3名を無条件で中国に返している。確かに、韓国でも弱腰外交と一部で李明博政権が糾弾されたが、その後は大騒ぎにはなっていない。やはり、このような国際問題は、余り後に尾を引き、にっちもさっちもいかなくなったら、それこそ、国益を害することになる。小異を捨て大同につくことが必要だ。その意味で、小沢氏の政治責任より、仙谷、馬淵両閣僚の問責決議をされた方が重要だとする鳩山前首相の考え方は間違っている。「関連:12月28日
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