東京都知事選挙は小池百合子氏の3選で終止符が打たれた。小池氏に対する2年間の実績は概ね都民に受け入れられたようだが、第三者の目から見て本当にそうなのかと疑問符が付く。
実績とは別に、2選目の小池氏は側近の政策中心で他者の意見、進言には余り耳を貸さないと聞く。いわば側近政治で独裁に結びつくものだ。
そういえば、記者の質問を受けた際に大仰に見え、居丈高な態度を見せる場面が時折テレビに映る。
それが3選を果たしてさらに本性を現すのではないかと思うので、今後、そのような批判的な目でテレビの中の動きを見ることにしたい。
また、ずっと続いているカイロ大学卒業の疑惑がなかなか払拭しない。それを暴き続けているのが元側近なので、ここにも、秘書などから三下り半を突き付けられる議員と同じく人間性に問題がありそうな感じだ。
さて、2位になった石丸伸二氏の次の目標はどうやら衆議院議員立候補のようだ。立候補区は岸田文雄首相の選挙区広島1区を考えているとのことだ。
時の宰相を引きずり下ろそうという志は良しとするが、石丸氏の都知事選挙出馬の本当の目的が国会議員への転出にあったのではないのかと考えるとちょっと複雑な気分になる。
恐らく最初から東京では無名の自分が小池氏を破るなどまったく考えていなかったことは誰にでも分かる。
しかし、元市長経験者ともなると、それなりに善戦できるのではないかと予測していた可能性がある。それにより名前が全国的に売れれば、国会議員出馬が可能になると計算していたかも知れない。
ただ、岸田氏打倒は最初から考えていたことではなく、予想以上に票が取れ。蓮舫氏を凌ぐ2位になったことから自信をつけて大きな目標に切り替えたかもしれない。
いずれにしても石丸氏は、東京都知事選挙に立候補することによって、名を広げ国会議員を目指していたことは間違いないような感じがする。「関連:7月8日」