昨日行われた東京都知事選挙は現職の小池百合子氏（７１）が２９１万票強を獲得して３回目の当選を果たした。
広島県安芸高田市の元市長の石丸伸二氏（４１）が１６６万票を獲得して次点、立憲民主党前参議院議員の蓮舫氏は、目標だった２００万票には遠く及ばず約１２８万票で３位に甘んじた
投票率は約６０.０６％と前回より５.５％改善した。その中で、小池氏は３００万票に至らず、総投票数の過半数に満たなかった。
石丸氏は若者、保守票の一部と無党派層でも蓮舫氏を上回り、自民党と立憲民主党に痛手を与えた。
革新系から期待された蓮舫氏は、立民、共産の約７０％を固めたが、無党派層の票を伸ばすことができなかった。また、立民、共産の３０％が他候補に回ったことも誤算だった。
立民の中で、賛否両論が続いている共産党との連携の功罪を依然として克服することができなかった。
自民党は、このところ敗北が続いていた知事選挙など地方の大型選挙に支援した小池氏が勝って一服したが、知事選挙と同時に行われた都議会補選で２勝６敗と大負けし、低迷する岸田文雄内閣支持率と合わせ、依然といて厳しい状態が続いている。
立民も、切り札蓮舫氏が惨敗、自民党とともに秋の党代表選挙を控え党勢回復を急がなければならない。
一方、石丸伸二の健闘は、政党離れの風に乗ったことは間違いない。「関連：６月２１日」
