バイデン大統領が選挙戦から撤退し、代わりにカマラ・ハリス副大統領の出馬を促した。これに対しハリス氏は感謝して出馬の意思を表明した。
民主党の重鎮クリントン元大統領夫妻や、やや遅れてペロシ元下院議長もハリス氏への支持を表明した。
また、今回も出馬に名が挙がった民主党の「次世代のホープ」と目される西部カリフォルニア州のニューサム知事(56)はハリス氏を支持すると言明した。
まだ、オバマ元大統領の動向は報じられていないが、今後、ハリス氏指名に大きく動き出す可能性が高まった。
民主党は8月19日~21日掛けて党大会が行われ、そこで全州4672人と予想されておりこの代議員の投票によって大統領候補が指名される。
既に予備選挙で約4000人(90%)がバイデン氏を支持しており、本来は党大会で正式にバイデン氏へ指名投票が行われる筈だったが、バイデン氏の撤退によって総てが自由投票で候補者を指名することになった。
この党大会まで、ハリス氏に加えて候補者指名に名乗りを上げる人物が出現するか否かはまだ分からないが、恐らくハリス氏が正式に指名されるものと思われる。
ハリスに対しては、副大統領として目立った実績はなく、どちらかというと評判は余り芳しくない。
ハリス副大統領の役割として、移民問題が科せられていたが、未だにメキシコ国境へ足を運んだことはないという。黒人のハリス氏の本音は移民の規制は余り気が向かないかも知れない。
ただ、ハリス氏のスタッフの退職が目だち人間性に問題があるのではないかとの見方もあるが、今は、そんなことを言っている場合でなく、今後は生まれ変わったつもりで悪評を跳ね返しトランプ氏と対峙しなければならない。
そのトランプ氏は、相変わらず撤退を表明したバイデン氏に石持て追うような無情な言葉を繰り返している傍ら、ハリス氏の方がバイデン氏より戦い易いとさっそく強気の姿勢を見せている。
そんな中でハリス氏は、さっそく1日で約8100万ドル(約127億円)の献金が集まったと発表した。
現状では、48対47でわずかにトランプ氏がリードしているようだが、ハリス氏が白人の若い副大統領を選び、マイノリティ、白人と支持が広がれば、後4か月を切った投票日まで逆転はあり得ないことではないだろう。「関連:7月22日」