自民党の河井案里参院議員(46・広島選挙区)の公設秘書ら3人が、昨夏参院選を巡り車上運動員に違法報酬を支払ったとして公選法違反(買収)の疑いで逮捕された。
車上運動員の報酬の法定上限は日当1万5千円だが、案里氏陣営の運動員には倍額の3万円が支払われた疑いが出ている。
逮捕された秘書らは、車上運動員の他の運動員にも日当が出されていると供述しており、河井夫妻は厳しい状況に置かれている。
しかし、河井夫妻は容疑を否定しており、案里議員は議員活動を続けていくと公言している。
そんな中で、河井議員夫妻にとって追い打ちを掛けるように、複数の案里氏の陣営関係者が広島地検に対し、夫の克行前法相(56・衆院広島3区)が当選した2017年10月の前回衆院選でも同様の報酬支払いがあったと説明していることが共同通信による関係者への取材で分かった。
2年半前の違反が立証された場合、当選が取り消しになるか否かはよく分からないが、もし、杏里議員が連座制によって議員を失職すれば、克行氏が衆議院議員に止まることができるかは微妙だ。
自民党内では、党中枢が特定候補者に法外の選挙資金を支給したことに対し不満の声が多くあるようだ。
特に、数少ない反主流派に不満のマグマが溜まっているが、今のところそれが表に出ていない。ただ蟻の一穴ではないが河井夫妻の動向によっては、ポスト安倍の動きに関わってくる可能性も出てくる。「関連:3月5日」
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