小林製薬の「紅麹」サプリメント「紅麹コレステヘルプ」などを飲用し腎臓障害で入院した人は106人に上り、死亡した人は合わせて4人となった。
ただ、いずれも死亡した原因とサプリとの因果関係は分かっていないとのことだ。
厚生労働省は、大阪市に、食品衛生法に基づく製品の廃棄命令などの措置を取るよう通知した。
しかし、対象の「紅麹コレステヘルプ」はこれまでに約100万個を販売、流通量が多く、回収終了には数カ月を見込んでいる。
紅麴は、蒸した米に紅麴菌を混ぜ入れ、発酵させたもの。発酵で赤い色素が生まれる。伝統的に、中国の酒や沖縄の「豆腐よう」などを作るのに使われてきた。
近年は、悪玉コレステロールとも呼ばれる、血中のLDLコレステロールを下げる作用が期待される成分が紅麴に含まれていることなどから、健康食品の素材としても使われるようになった。
食品安全委員会によると、欧州では、紅麴で発酵させた米に由来するサプリメントの摂取が原因と疑われる健康被害が報告されている。
欧州連合(EU)の行政を担う欧州委員会は2014年、紅麴菌が作り出す有毒な化学物質「シトリニン」について、基準値を設定しサプリメントを規制した。
しかし、小林製薬のサプリメントは「シトリニン」を除去したものを使用しているという。
小林製薬は治療用の薬財は作っていないが。「糸ようじ」「のどぬーるスプレー」「トイレの消臭元」「熱さまシート」など、多くの人になじみ深い商品を開発していることで知られている。
同社は、原因究明を急がなければならないが、紅麹原料を製造していた工場が去年12月に移転。立ち入り検査もできていないとのことだ。
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