正さん日記

世の中思いにつれて

熱海市伊豆山、土石流災害から3年。元に戻れない住民

2024-07-04 11:01:48 | 社会

 2021年に熱海市伊豆山で発生した大規模土石流による大災害から3年経った。

 不適切に造成された盛り土が起点になった土石流による犠牲者は28人に上り、静岡県警は犠牲になった原因と法的責任の所在とともに、過失などの有無を主な焦点とし、業務上過失致死容疑などでの立件を視野に捜査している。

 遺族側は、現旧所有者を業務上過失致死容疑などで刑事告訴、斉藤栄熱海市長を業務上過失致死容疑で告訴している。

 また、静岡県、熱海市に対して損害賠償請求をするなど、遺族側と造成業者側、行政との訴訟は今も解決していない。

 これらの点を含めて、現地は3年経った今も改良工事が進まず、危険性も改善されていないため、多くの住民が帰宅できない状況だ。

 一時、132世帯227人を数えた避難住民の内、6月20日までに旧警戒区域内に帰還したのは22世帯47人で、帰還希望の32世帯63人が避難を継続中だ。

 一方、全体の半数以上の78世帯117人が市外を含む伊豆山以外での生活再建の道を選んだ。

 宅地復旧費を9割補助する制度については、想定対象の40件に対し申請・復旧完了がわずか6件となっている。

 最早、町全体が元の姿に戻ることは難しく、帰還希望者にとっても希望が叶えられるのはまだまだ先になりそうだ。「関連:2023年9月2日

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