正さん日記

世の中思いにつれて

COP10、名古屋議定書と愛知ターゲットを採択し閉幕

2010-10-30 08:48:44 | 世界
 10月18日から名古屋市で開かれていた生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)は30日未明、遺伝資源の利益配分ルールを決めた新たな国際協定「名古屋議定書」と2010年以降の多様性保全目標「愛知ターゲット」という2つの主要議題を採択、関連会合を含め約3週間の日程を終え閉幕した。
 議定書は1992年の条約採択以来の課題で、薬の開発に役立つ植物や微生物といった遺伝資源の利益を、原産国も仕組みを定める。また企業が動植物を勝手に持ち出す海賊行為を防ぎ、配分した利益で途上国の保全強化を促す狙いもある。
 
 当初、先進国と発展途上国が対立して難航したが、議長の松本龍環境相が29日に双方の主張を盛り込んだ議長案を提示し、非公式協議で各国の意見をまとめ合意にこぎつけた。
 生物の保全目標でも、設定割合をめぐる意見の隔たりが大きかったが、「2020年まで、少なくとも陸域の17%、海域の10%を保全する」など具体的な数値目標に合意した。
 今後、各国で議定書の批准を進め、50各国が批准してから90日目に発効する。次回の第11回締結国会議(COP11)は2012年10月インドで開催する。
 
 日本で開催した2つのCOP会議で、気候変動枠組み条約締約国会議における「京都議定書」と今回の「名古屋議定書」と「愛知ターゲット」が採択されたことは意義のあることだが、京都議定書の中間的実施状況をみても、我が国など目標達成が芳しくないのが現状だ。 その点、今度の名古屋議定書もどの程度の国が批准できるか、また、目標をどの程度尊守できるのかは、予測がつかないのが本当のところだろう。また、アメリカが締結国に入っていないなども問題として残っている。
 しかし、当初難航した今回のCOP10で、なんとか議定書と生物保全目標が採択されたことは評価される。「関連:10月12日」
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 呆れた民主党の企業献金受け... | トップ | 日中首相会談、かろうじて実... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

世界」カテゴリの最新記事