正さん日記

世の中思いにつれて

COP10が名古屋で開幕、議定書採択に向け議論展開

2010-10-18 04:56:57 | 世界
  国連気候変動枠組み条約締約国会議とは別の、もう1つのCOP会議で、世界の生態系保全について話し合う生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が18日、名古屋市で開幕した。1997年12月に京都市の国立京都国際会館で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議(COP3)以来、13年ぶりに日本で開く大規模の国際会議だ
 今回のCOP10の主要議題は、微生物など生物遺伝資源を利用した医薬品などの利益配分ルールを盛り込んだ「名古屋議定書」の採択や、多様性保全の世界共通目標作りを目指すものだ。
 COP10には、11日に始まった関連会議も含めると、約190か国・地域から約1万人が参加することになっている。
 今日午前に始まった開会式では、議長に就任した松本環境相が「生物多様性に支えられたこの美しい地球を次世代につなげていくことは各国共通の願い」と述べ、協力を呼びかけた。
 交渉全体の成否は、名古屋議定書の協議の進展具合に左右されそうだが、この協議では、利益配分の対象を巡って先進国と途上国が激しく対立している。

 途上国の立場では、自国で採れた生物資源と同様のものを人工合成で作り、医薬品などに生かした場合、人工合成した「派生物」も利益配分対象にするよう求めているのに対し、先進国は生物資源そのものに限るべきとの立場をとっている。現在では、人工合成技術が進歩し、当初は青カビで作った抗生物質ペニシリンも、今では人工的な製法が確立しているなど、技術の進歩が対立点を生んでいる。
 一方、世界共通目標でも途上国と先進国とが対立、2大テーマ以外にも、海洋、陸域の生態系保全策など25の議題があり、作業部会で討議が始まる。各国の環境担当の閣僚による最終協議は27~29日に予定されている。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国の炭鉱で、相次ぎ落盤と... | トップ | 胡錦濤国家主席の後継に、習... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

世界」カテゴリの最新記事