正さん日記

世の中思いにつれて

長崎も75回目の原爆犠牲者慰霊式。田上市長が核兵器廃絶につき懸命な訴え

2020-08-09 10:12:31 | 旅行写真

 8月6日の広島に続いて、今日9日、長崎はアメリカにより2個目の原爆を落とされ7万人もの市民が犠牲になってから75回目の原爆の日を迎えた。

 75年前の8月9日午前11時2分、アメリカのB29が飛来、高度9000mから原爆を投下、地上500mで爆発、10秒で中心地近くが壊滅した。

 爆心地に近い長崎市松山町の平和公園では、長崎原爆犠牲者を慰霊する平和祈念式典が開かれ、新型コロナウイルス感染を避けるため、被爆者や遺族らは例年の10分の1ほどになる約500人が参列した。

 原爆投下時刻の午前11時2分、全員で1分間黙とうし、鎮魂と平和への思いを新たにした。当市でもサイレンが鳴らされ、黙とうをした。

 「長崎平和宣言」で田上富久・長崎市長は、世界の一人一人が共通の意識を持って核の無い世界を作ること。日本政府は、核兵器禁止条約に参加すること」などを訴えた。

 安倍晋三首相は、広島と同じく「核兵器を無くすため、リーダーシップを発揮する」と述べたが、「核兵器禁止条約」については今回も一言も触れなかった。

 10年前は、広島式典にアメリカのオバマ米大統領が参列したが、長崎には来なかったものの、オバマ大統領の核削減の意欲に大きな期待が掛けられた。

 しかし、それから10年、国連で採択された「核兵器禁止条約」に82カ国が参加したが、日本は参加せず、アメリカ、ロシアの大量核兵器保有国の核兵器削減はむしろ後退しているのが実情だ。

 昨年は、フランシスコローマ教王が長崎を訪問、核兵器廃絶を訴えたが、世界にどの程度のインパクトを与えたのか訝しい。

 広島、長崎では、被爆経験者の平均年齢は83歳を超え、悲惨な経験を語り継ぐ人の数は年々細るばかりになっている。

 現状、世界の核兵器は、米ロなどの9カ国で約1万4500発保有しており、万が一これを使用すれば世界は完全に破滅する。

 しかし、無知と言うか無謀と言うか、主要国の指導者の中で、高性能原爆、小型原爆によって特定地域を攻撃することまで議論しているのが実態だ。

 このように、とんでもない考え方を捨て切れない指導者を諫める役を、核廃棄について本当に世界をリードしていく気があるのなら、安倍首相はじめ日本の政治家は買って出なければならない。「関連:2010年8月9日

 

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