大相撲7月場所は意外な展開になった。12日目横綱白鵬が御嶽海に逆転負けを喫し、その上、怪我の悪化で休場、この段階でトップに立った1敗同士の新大関朝乃山と幕尻の元大関照ノ富士が13日目に直接対決となった。
事実上の“優勝決定戦”とも言える一番は、立ち合い、右のがっぷり四つ。朝乃山のすくい投げや土俵際での投げをこらえると、最後は右のかいなを返して寄り切った。
トップに立った照ノ富士は、14日目、関脇正代と対戦、照ノ富士が正代に勝って、朝乃山が小兵の東前頭7枚目照強の敗れると照ノ富士が明日の千秋楽を待たずして、関脇時代の2015年夏場所以来、30場所ぶり2度目の優勝が決まる。
照ノ富士は、怪我や病気で一時は序二段まで下がり、引退も決意したことがあったが、親方はじめ周囲の励ましもあって奇跡のカンバックを果たした。
今日、明日、照ノ富士が連勝して優勝を勝ち取るか、それとも新大関朝乃山が逆転で2度目の優勝を果たすことができるか注目される。「関連:7月25日」