新型コロナウイルスは、中国が感染者68500人、死者は1665人になり、世界29カ国で感染者約69200人になった。
日本では、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の感染者を含めて350人となり、国内で人から人への感染者は10都道府県で26人を数える。
この状態に対し、加藤勝厚労相はこれまでの状況と異なり、感染経路確認が困難だと述べ、実質的に国内蔓延の恐れがあることを認めた。
感染経路では、東京の場合は屋形船、和歌山は病院内など途中まではある程度分かっていたとしても、その前に逆上るとほとんど分からないのが実情だ。
愛知での感染者については、本人の協力で数日前まで経路を辿ってもらったが、その内、新幹線での移動が含まれている。もうこうなるとその先に逆上ることは不可能だ。
このような実例は感染者のほとんどの人に当てはまると思うので、それだけを考えても最早蔓延の恐れが現実のものになっていることは認めざるを得ない。
今になって指摘されていることは、中国の湖北省武漢市で新型がはやり出したのが昨年の12月中旬で、日本政府が武漢市在住者の入国拒否に踏み切ったのが1月中旬、湖北省全体からの入国拒否は2月になってからであり、その間の1か月間には相当の武漢市在住者の入国があった。
その間、日本に入国した中国人の保菌者が感染源になったとことは充分想定できる。
一方、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客の内アメリカ人416人の内希望者は、アメリカ政府がチャーター機を飛ばして帰国させることになった。帰国後14日は宿舎に逗留することが前提になる。
アメリカ政府はクルーズ船に長期間止めさせた日本政府の措置を批判している。それしてはチャーター機を差し向けるのがちょっと遅ればせの感じもするが、結果論として外国人乗客に対する日本政府の措置は後手後手に回ったことは否めない。「関連:2月15日」