正さん日記

世の中思いにつれて

トランプ大統領、弾劾裁判で無罪決定。大統領選挙へ意気込む

2020-02-07 10:35:45 | 世界

 アメリカのトランプ大統領に対する弾劾裁判で、議会上院は5日、権力乱用と議会妨害の弾劾条項2項目について、いずれも無罪評決を下した。

 評決の投票があった上院は、53対47で与党・共和党が多数を占める。投票結果は、権力乱用が賛成52票、反対48票、議会妨害は賛成53票、反対47票だった。

 野党・民主党が多数派の下院は昨年12月18日、トランプ氏を権力乱用で弾劾訴追した。トランプ氏が昨年7月にウクライナ大統領との電話で、軍事援助の凍結解除をちらつかせながら、今年の大統領選で対立候補になるかもしれないバイデン前副大統領の捜査を働きかけたとした。

 また、ウクライナ疑惑をめぐる下院の調査を妨害したとして、議会妨害でも弾劾訴追した。

 トランプ氏は、いずれかの弾劾条項で有罪評決が下った場合、罷免され政権をマイク・ペンス副大統領に引き継ぐ必要があったが、これを免れた。

 今年11月、トランプ氏は弾劾裁判にかけられた大統領として初めて大統領選挙に臨む。

 ウクライナ疑惑については、共和党のロムニー上院議員(ユタ州選出)が造反し、賛成票を投じた。 

 民主党が造反を期待していた穏健派の共和党議員コリンズ氏(メイン州選出)とリマコウスキー議員(アラスカ州選出)の2人は造反しなかった。(以上BBC:NEWS・JAPANより)

 この結果は初めから予想されていた。大統領補佐官だったボルトン氏が真実を知っているとして、証人として出廷するか否かが注目されたが、結局上院で共和党が反対し出廷できなかった時点で勝敗が決まった。

 ただ、例えボルトン氏が出廷していたとしても今のアメリカ議会の倫理の無さから言ってトランプ大統領の弾劾は否決されただろう。

 弾劾裁判が議会上院で行われること自体、議案審議と同様、党利党略の多数で決まるので、最初から勝敗の帰すうが決まっている。

 トランプ大統領の弾劾についても否決されることは最初から分かっていた。上院議員が党派にとらわれず高度な倫理性を持ち合わせていなければ、自ずから議員数の多寡で物事は決する。

 しかも弾劾には三分の二の賛成がなければならないので、今回の場合は共和党から18人の賛成を要し、それは無理なことは分かっていた。

 しかし、真実は1つであり今回の結果でトランプ大統領が何にもしていなかったことにはならない。

 これでトランプ氏は、事実上共和党の大統領候補に決定、11月の大統領選挙に向け、弾劾が否決されたことを最大限に利用すると思うが、民主党も今回の結果にめげず、議会下院で多数を握っていることを武器に、堂々たる論戦を戦わせなければならない。「関連:2019年12月19日

 

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