正さん日記

世の中思いにつれて

北朝鮮が韓国延坪島を砲撃、兵士2名が死亡

2010-11-24 06:02:11 | 世界
 昨日、北朝鮮が韓国の海の軍事境界線と定める北方限界線(NLL)に近い韓国西方沖の延坪(ヨンピョン)島と周辺の黄海水域に、約150発の砲弾を発射、その内約80発以上が着弾、多数の民家が炎上した。韓国軍が応戦し南北双方で交戦となり、韓国軍兵士2人が死亡、兵士や住民多数が重軽傷を負った。
 李明博大統領は青瓦台(大統領府)で安全保障関係閣僚会議を緊急招集し、対応策を協議、警戒水準を最高度に引き上げ、再度砲撃を受けた場合は、持てる火器を使って報復すると言明した。
 また、アメリカのオバマ大統領も、米韓軍事同盟の立場から、韓国を支援すると述べ、国連安保理事会でも、対応処置を検討している。
 菅直人首相も、直ちに北朝鮮の砲撃を蛮行と断じ、我が国の安全について、必要な対応を取るよう指示した。これに対し、今のところ、中国、ロシアから表向きの見解は示されていない。

 今回の北朝鮮の砲撃は、正に戦争状態に入ったとも取れるような衝撃的なもので、国際的にも常識を逸脱している。その目的については、いろいろ取りざたされているが、北朝鮮の言い分は、このところ、韓国軍の海上軍事訓練が続き、自国の安全を脅かしていることに対する対抗処置だと言っている。
 これに対し、先のウラン濃縮に次いで、アメリカを交渉の場に引き込むためや、次代の指導者と目される金正日総書記の三男金正恩(キム・ジョンウン)氏を国内外で認知させるための方策だとする見方もある。
 いずれにしても、今時、例え同胞とは言えども他国へ砲弾をぶち込むなどもっての他だ。 幸い韓国が冷静さを失わず、自制していることは幸いだ。どこかの国のように弱腰外交だと囃し立て、目には目、歯の歯の報復処置に出れば、正に戦争状態に至れりということになる。
 
 しかし、だからと言って、北朝鮮が調子に乗り、ニの矢三の矢を放つようなことになれば、当然韓国は報復処置に出るだろう。まさか、1950年代の朝鮮戦争状態にはなるまいが、それでも、我が国を含め世界中を震撼とさせることになる。北朝鮮は、即刻、朝鮮戦争終結段階で締結した休戦協定を遵守しなければならない。
 何回かの五輪で見せた、韓国と北朝鮮の統一を目指すための統一国旗の精神はどこへ行ってしまったのだろう。歴史は繰り返すには余りにも巡り合わせが早過ぎる。「関連:9月30日
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