ミャンマーでは、20年ぶりに総選挙が行われた中で、11月13日、かねてから自宅に軟禁されていた民主化運動指導者でノーベル平和賞受賞者のアウン・サン・スー・チーさん(65)が、7年半ぶりに軟禁を解除された。
スー・チーさんは、解禁から一夜明けた14日、ヤンゴン市内で初めて演説し、軍事政権に言論の自由を認めるよう求めた。さらに自らが率いた国民民主連盟(NLD)本部前で、多くの支持者らを前に「民主的な自由の基本は言論の自由だ」と明言、「正しいことのために立ち上がらなければいけない」と訴えた。
また、スー・チーさんは、記者会見で、軍政トップのタン・シュエ国家平和発展評議会議長へのメッセージについて問われたが、「会って話し合おう」と直接対話の意向を示した。
さらに、その後行った記者会見で、ミャンマーへの経済制裁解除に向けて西側諸国との交渉役を担うつもりかどうかについては、直接的な言及を避けた。
ミャンマーでは、20年ぶりに実施された総選挙で、軍事政権が支持する「連邦団結発展党(USDP)」が、80%の議席を獲得したとのことだ。これに対し、野党は敗北を認める一方、軍政支配を維持するための不正行為があったと非難している。野党側によると、7日の投票日前に多くの州当局者がUSDPへの支持を強要されるなどしたという。
同国の総選挙について、アメリカのオバマ大統領がインドネシアにおいて、自由で公正だったとは言えないと述べ、併せて、すべての政治犯を即時に無条件で釈放するよう求めた。これに対し、中国外務省は「平和的で成功を収めた」選挙だったと言っているように、米中が対立している。
一方、ミャンマー東部では、政府軍と少数民族カレン族の武装勢力が衝突、これまでに少なくとも10人が死亡、住民約1万8000人が隣国のタイへ避難したという。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、現在カレン州ミャワディからタイ側へ逃れた約1万5000人を援助しているほか、その他の地域の避難民約3000人についても監視を続けているという。
アウン・サン・スーチーさんが解放されても、ミャンマーの軍事独裁政治は変わりそうもなく、むしろスーチーさんの解放は、軍事政権の自信の表れのような感じさえする。
スー・チーさんは、解禁から一夜明けた14日、ヤンゴン市内で初めて演説し、軍事政権に言論の自由を認めるよう求めた。さらに自らが率いた国民民主連盟(NLD)本部前で、多くの支持者らを前に「民主的な自由の基本は言論の自由だ」と明言、「正しいことのために立ち上がらなければいけない」と訴えた。
また、スー・チーさんは、記者会見で、軍政トップのタン・シュエ国家平和発展評議会議長へのメッセージについて問われたが、「会って話し合おう」と直接対話の意向を示した。
さらに、その後行った記者会見で、ミャンマーへの経済制裁解除に向けて西側諸国との交渉役を担うつもりかどうかについては、直接的な言及を避けた。
ミャンマーでは、20年ぶりに実施された総選挙で、軍事政権が支持する「連邦団結発展党(USDP)」が、80%の議席を獲得したとのことだ。これに対し、野党は敗北を認める一方、軍政支配を維持するための不正行為があったと非難している。野党側によると、7日の投票日前に多くの州当局者がUSDPへの支持を強要されるなどしたという。
同国の総選挙について、アメリカのオバマ大統領がインドネシアにおいて、自由で公正だったとは言えないと述べ、併せて、すべての政治犯を即時に無条件で釈放するよう求めた。これに対し、中国外務省は「平和的で成功を収めた」選挙だったと言っているように、米中が対立している。
一方、ミャンマー東部では、政府軍と少数民族カレン族の武装勢力が衝突、これまでに少なくとも10人が死亡、住民約1万8000人が隣国のタイへ避難したという。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、現在カレン州ミャワディからタイ側へ逃れた約1万5000人を援助しているほか、その他の地域の避難民約3000人についても監視を続けているという。
アウン・サン・スーチーさんが解放されても、ミャンマーの軍事独裁政治は変わりそうもなく、むしろスーチーさんの解放は、軍事政権の自信の表れのような感じさえする。