どうもやることなすこと巧くいかないのが今の菅直人内閣だ。不規則発言で問責決議提出を突き付けられていた柳田稔法相が、何とか補正予算案を通したい菅首相によって、実質的に罷免された。菅首相は、これで24日には補正予算案の参議院審議がはかどるかと期待していたようだが、どうして野党は、さらに民主党の小沢一郎元代表の国会招致などに応じるよう求め、併せて菅直人首相の柳田法相の任命責任や、中国漁船衝突事件の扱いが不適切という理由で、仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国交相の問責決議を参議院に出す構えを見せ、24日の補正予算案成立を断念せざるを得なくなっている。
これでは、もともと柳田法相の更迭はしたくなかった菅首相は、当てが外れた形になった。岡田克也幹事長や、輿石東参議院会長ら民主党幹部は、柳田氏を続投させ、参議院の強行突破を視野に入れていたようだが、結局、柳田法相の首を切っただけでなく、参議院審議も飛されるという虻蜂取らずの結果になった。菅首相と周りの幹部のコミュニケーションもはかばかしくないところを露呈する形になった。
野党は、これに味をしめて、仙谷、馬淵両氏の問責決議を出すかもしれないが、そうなった場合でも、菅首相が、まさか両閣僚の更迭はできる筈はない。野党は、必要以上に菅政権の弱みにつけこんで、様々な嫌がらせをしてくるだろうから、こうなったら、野党の中でも解散を嫌がっている公明党もいるので、思い切って、補正予算成立後を目途に、解散総選挙に打って出ることも、念頭に入れたらどうだろう。「関連:11月20日」
これでは、もともと柳田法相の更迭はしたくなかった菅首相は、当てが外れた形になった。岡田克也幹事長や、輿石東参議院会長ら民主党幹部は、柳田氏を続投させ、参議院の強行突破を視野に入れていたようだが、結局、柳田法相の首を切っただけでなく、参議院審議も飛されるという虻蜂取らずの結果になった。菅首相と周りの幹部のコミュニケーションもはかばかしくないところを露呈する形になった。
野党は、これに味をしめて、仙谷、馬淵両氏の問責決議を出すかもしれないが、そうなった場合でも、菅首相が、まさか両閣僚の更迭はできる筈はない。野党は、必要以上に菅政権の弱みにつけこんで、様々な嫌がらせをしてくるだろうから、こうなったら、野党の中でも解散を嫌がっている公明党もいるので、思い切って、補正予算成立後を目途に、解散総選挙に打って出ることも、念頭に入れたらどうだろう。「関連:11月20日」