正さん日記

世の中思いにつれて

危うい閣僚の稚拙な答弁

2010-11-18 16:47:41 | 政治
 午前から午後に掛けて参議院予算委員会のテレビ中継を見たが、野党自民党から質問に立った4人の議員はほとんどが、肝心の補正予算案についての中味から外れ、柳田稔法相の失言、北沢俊美防衛大臣のイベント招待者に関する省内書簡、蓮舫行政刷新担当相の仕分けと議院内での撮影問題などへ質問が集中した。
 その中で、最も集中砲火を浴びたのが、地元で馬鹿げた演説をした柳田法相だったが、質問者との波長が合わず、他の大臣もそうだったが、率直に言って勉強不足を露呈した感があり、しばしば、与野党理事が前田武志 (民主)のもとにかけ寄り、質疑が中断した。
 
 最も、危機的だったのが、仙谷由人官房長官が不用意に、自衛隊を暴力組織と言ってしまったことだ。仙谷官房長官は即座に実力組織と言い換え、謝罪したが、野党議員からは、しつこく追及され、菅直人首相までも弁明を求められた。仙谷氏は、まさか本当に自衛隊を暴力組織と思っている分けはないと思うが、国会の場で、一度口に出したことは簡単には許されるものではなく、本人もじくじたる思いだったかも知れない。
 彼は、自衛隊は兵器を使うことがあるので、その意味でつい戦争は暴力的なものだと言いたかったのだろうが、前触れを置かず、言葉が先走ってしまった。
 
 国会は、党利党略のため、上げ足の取り合いは止むを得ないかも知れないが、それに対する政府側の構えや勉強不足、言葉の危うさが目立っている。中味は、子供の喧嘩のようで、国会の場では相応しくないが、余り、大臣の不規則発言や危うい答弁不足が続くと、段々ボデーブローが効いてきて、下手をすると倒閣に繋がらないとも限らない。「関連:11月9日
コメント
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