正しい食事を考える会

食が乱れている中どういう食事が正しいのかをみんなで考え、それを実践する方法を考える会にしたいと思います。

食事教育6-4.ーインスリンの働きを知る

2009-03-23 | Weblog
 一日3食、朝食が大切、学ぶ力は朝ごはん、と説明してきました。食事はパンよりごはんと言うことを説明します。その前にインスリンの働きを考えて見ます。

 人間が活動するためには、食べ物によるエネルギーが必要です。わたしたちは、ごはんなどに含まれる炭水化物を胃や腸で分解し、さらに肝臓でブドウ糖に変えて、脳や筋肉のエネルギー源としています。
 インスリンは、すい臓のランゲルハンス島にあるβ細胞から分泌されると、肝臓へと送られます。肝臓はインスリンの力で、ブドウ糖をグリコーゲンというかたまりにし、肝臓の内部に蓄えます。

 インスリンは肝臓で役目を果たすと、今度は全身の血液に入り、筋肉や脂肪組織に働きかけて、ブドウ糖の利用と蓄積を促します。食事をしたあと、一時的に増加したブドウ糖量はこのようにして調節され低下します。
 また、アミノ酸から身体のたんぱく質を合成したり、脂肪の合成、核酸の合成にも必要です。食べた物を同化する上で非常に大切なホルモンです。しかし、出過ぎると血糖が減ってしまいます。インスリンは例えて言えば栄養の交通整理係、道案内人のお巡りさん的な働きをしているのです。働きすぎると困ったことになるのです。

 食べた物を栄養化するのにインスリンは無くてはならないのです。
もし、インスリンが出ないと食べた物が尿となって出てしまうと言うことになります。これでは栄養をとらないことと同じになります。これが糖尿病と言われる病気です。糖尿病は、日本では近年増加の傾向があります。それは、食生活の変化にあります。
 日本人の食生活は、①昔から食べてきた消化の遅い物を、②量的に少なく、③摂取エネルギーは不足気味で、④野菜を多く、⑤よく仕事をし運動をしてきた、こういう生活が一変し、消化の早い粉食で、砂糖が多く、飽食の中多量に、高カロリーの脂肪をとって、野菜は少なく、あまり運動もせずに、・・・と言うように生活の習慣が大きく変わってきたのです。この変化は欧米人は欧米色のままで変化はありませんが、日本人は経済の成長で何でも好きな物を好きなときの食べられるようになり、特に官僚の誤った食指導、パン食・粉食・小麦粉食の奨励、肉や乳製品を進める食の欧米化、その上機械化はすすみ、運動量は減少し、日本は世界で一番生活習慣が変わったのではないでしょうか。それ故にインスリンが酷使され働かなくなってきたのです。日本人は日本人が先祖が昔から続けてきた食事を続けるべきなのです。

 洋食の朝食は消化が早いパンなどの小麦粉食品、それに砂糖入りのジャムをつけて砂糖もインスリンのでを増加させます、これに高カロリーのバターを付けて、バター炒めのハムエッグなどつけて、砂糖とヤシ油入りコーヒーを飲む洋朝食と、ごはんにみそ汁と納豆、のり野菜の和食とでは消化の速度が違います。和朝食は、大人しく、集団で押し寄せることなく、整列して、係員の指示に従って、統制が取れたお客さんで、通常の少人数の係員で客さばきはできますが、パン食、砂糖食、油脂の高カロリー食は、一挙に集団で多量に団子になって押し寄せるお客では客さばきの係りを増員し機動隊も出動させ、整理を超えそうな場合は一時避難所に押し込み、それでも溢れたらお帰りを願うと言うことになります。また、これが毎回続くのであるから、当然のように客さばきは最初から避難所に入れる習慣がついてしまってたり、係員の増員って入っても限度があり、ついには過酷な仕事のため係員が雇えなくなって、閉館してしまうと言う事態になるのです。こういう一時避難所の仕組みが肥満、係員がいなくなった状態が糖尿病と考えられます。
 
 欧米人も糖尿病になりやすい体質になることがあります。それは戦時下で食糧が不足した中での妊婦は食料を入手できませんので赤ちゃんは飢餓状態に置かれます。するとエネルギー節約モードの体質になるのです。その赤ちゃんが戦争が終わって食が豊かになって他の欧米人並みに食べると糖尿病になる確立が高くなるそうです。体質としてエネルギー節約モード浪費モードというスイッチがあってこれが長年の食生活で決まってきていると言えるのです。日本少ない食料で多くの人口を養ってきました。お米を食べ肉は乳製品や脂肪や油は摂取してきていません。その日本人の体質を考えない食指導が戦後の官僚の指導であり、栄養学校の指導であり、栄養士の指導なのです。保健所の指導だからと言ってパン、ミルク食を幼児食に実施してはいけないのです。おやつはおにぎりが一番という指導者がいたらほんまもんと考えて良いでしょう。

 食の原則にあった食事をしなくてはいけないのです。この現今の食生活の指導はアメリカの思惑に従っている裏の事情があるのです。
 日本人は日本人にあった正しい食事を考えて実施しなければならないのです。

貴方も「日本人にとって正しい食事は何か」を考えてブログで投稿して見ませんか。次回パン食とごはん食を比較します。










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