正しい食事を考える会

食が乱れている中どういう食事が正しいのかをみんなで考え、それを実践する方法を考える会にしたいと思います。

玄米のすすめー7.玄米の良さを調べる

2009-04-10 | Weblog
7.玄米のすすめー玄米の良さを調べる
 私たちに必要な栄養素として6大栄養素がありますが、これをビタミン・ミネラルなどと細かく分けると70以上になります。その内のどの栄養素が不足しても身体の状態が悪くなり、病気になって最悪の場合は死に至ります。昔、江戸時代お米を精白して食べることがはやりましたが、じつはこれがビタミン不足の脚気をはやらせ、徳川将軍なかでもこれで亡くなったのではないかと言われる人もいます。これが研究されて日本でビタミンの発見がされたと言うことです。
現代の日本は経済が発展し運良く、おいしくて好きな物を、自由に食べることが出来る時代になりましたが、これが偏食を招き現代型の栄養失調になると言うことは前の記事で書いていますが、このままでは今の子供たちの寿命は42歳くらいになるとも言った人もいます。美味しさや利便さを重視して精製された食品や加工食品ばかりを食べていると、ビタミン・ミネラルや食物繊維が欠乏し勝ちになります。
 副菜でビタミン・ミネラルを補えばいいように思えますが、盛り沢山のおかずを作らなければなるのでたいへんです。簡単な方法の一つに塩、砂糖、穀物は未精製の物にすること、また大根なら根も歯もと言うように一物全体、丸のまま食べるのが良いのです。未精製の穀物と言えば、米なら玄米、小麦なら全麦パンと言うことになります。
魚なら尾頭つきでそれこそ頭から尻尾までまるごと骨も食べてしまうのが正しいのです。

 
 次に玄米の良さをいくつか挙げてみます。
①玄米は胚芽をつけていますので、適度な水分と温度があれば発芽しますので種子にもなります。生きた穀物、宇宙エネルギーを持った生命体です。
玄米を長時間水につけておくと(水が腐らないように管理は必要)玄米は目覚めの時が来たと思うのです。そして芽を出そうと働きだし、その時玄米は命が芽生えようとする宇宙エネルギーを持った物体になるのです。その時食べる玄米は野菜化を始めた玄米ということになります。完全に発芽させた発芽玄米は売られていますが、それはビタミン・ミネラルがお米を働かせ芽を出させたその力を出し始めたお米と言うことが出来、玄米以上のパワーを持ったお米と考えます。

②種子という物は次の世代を世に送る生命力があり、自己を保存するために有害物質をはねのける力を持っています。
 例えば果物や野菜がビタミン・ミネラルを持っているのは、自己を守る力で、穫って時間が経つとそれを使って自分を守っているので、使い始めの出来るだけ新鮮なときに食べるとその力が私たちに移ってくると考えられます。
③胚芽や糠には健康に有効な栄養素が多く、特にビタミンB群(B1、B2,B6,ニコチン酸、パテントン酸、イノシトール、コリン、葉酸等)が含まれています。これらのビタミンB群は糖質を酸化してエネルギーを発生させるのに必要な物で、どんなに炭水化物を摂取してもこのビタミン類が不足するとエネルギー化が進まず。不完全燃焼してススが発生するようなものです。その結果、疲れやすくなったり病気になったりします。
 砂糖、お菓子、パン、麺類などで炭水化物をとっても、ビタミンB群を補給しないと栄養にならないのです。
つまり玄米はおかずつきごはんと言うことが言えるのです。しかもお米の消化に必要な栄養素を胚芽にもっていると考えられます。完全食に近い穀物で、お米はたんぱく質もアミノ酸スコアは麦より相当良く(ややリジンは少ないが)、納豆などおかずにするとほぼ完全食に近くなります。
米の島と麦の島では米のたんぱく質が良いし玄米を食べるとビタミン・ミネラルもとれるので米の島の方が長寿になるはずです。
④噛む回数を増加させることが出来て、噛むことで唾液の分泌を促します。
⑤良く噛むと食べ過ぎを防ぎ、ダイエットにもなります。
⑥慣れると本当のお米の美味しさを感じられるようになります。
 玄米は産地銘柄を問いません。美味しいのです。おかず無しでも食べられます。
 そう言う点では、おかずが出来ていないとき精白のごはんだけ口に入れてたべるとごはんって美味しいと感じます。おかずが少なかった時代ごはんはおいしかったと思います。ごはんの量も多く食べたのでしょう。どうも今はおかずが多すぎる感じがします。もっと粗食にしたらごはんが美味しくなると思います。塩からだけだと2杯は食べれます。学校給食でごはんだけ食べる棒食いは分かる気がします。
 玄米は最初から粒が強く感ぜられますので、噛まなければと言う思いがあるのかまずさを感じません。しっかり噛むことによって美味しさが出てきます。
ここで、断っておきたいのは我が家の玄米には小豆を玄米3カップ一握りの割合(適当です)入れています。つまり玄米の赤飯です。小豆を入れるとごはんも美味しくなります。小豆は事前にゆがいておくと言うことをしなくてもちょっと長目に水に浸しておくことで後はごはんと一緒に炊けばいいのです。もう一つ鍋は圧力鍋を使用しています。炊き方は次次回の投稿で書きます。もう一つ何故小豆か、と言うことですが、本当は栄養素的にはリジン不足を補う意味で大豆にしたいのです。大豆は多分煎って煮込めばいいのでしょうが上手く行かないのです。小豆も豆であるし手軽であるしおいしいからです。雑穀米を混ぜるのも良いかも知れませんがそれは玄米では実施していません。
⑦玄米の10%は糠で、これは食物繊維であり、満腹感を持たせ、消化を緩やかにします。それはちょろちょろ燃やすストーブみたいな物で、長期に燃えるということで、そのことを腹持ちが言いと言うことになるです。こういう点で余分な物を食べないようにさせ、ダイエットにも効果的です。
⑧ごはんを食べると便通が良くなります。それが玄米となると食餅繊維の摂取(1日摂取目安約20グラム)が容易に出来ますので、下記に述べますように便秘薬的働きがあります。

 ここで食物繊維の働きについてもう少し詳しく調べてみます。
①食物繊維は小腸での消化吸収をゆっくりさせることにより血糖値の急激な上昇を防ぎ、インスリン(肥満ホルモン)の分泌を緩やかにして、膵臓に負担をかけず、糖尿病や肥満の予防になる。
②抱水能(水を吸収してゲル状になる力)の働きがあるので、腸の内容物の容積を保ち、便の軟らかさを保つため、排便量を増やし便秘を防ぎます。(玄米の便の軟らかさは本当に理想的です。)
③繊維質が腸を刺激して腸の運動を盛んにするので、大腸の通過時間を短くして有害物質や発ガン物質の吸収を減少させ、快便をもたらします。(回数が多くなる欠点はあります。)
④繊維質は胆汁酸を吸着して体外に排出するので、血清コレステロールが低下して動脈硬化が予防されます。さらに、発ガン性を持った二次胆汁酸に変化した胆汁酸やその他の身体に有毒なものなどを吸着して排除する働きがあり、がん、高血圧、動脈硬化なども防いで生活習慣病の予防になります。
⑤ノンカロリーに近いので、食事の量を増やし「食った感」を満足させ肥満予防にもなります。
⑥腸内でナトリウムと結びつき、その吸収を妨げるために減塩効果があります。(このため必要な塩分の吸収が出来ない恐れがあるためか炊くときに塩を入れるように指導されています。)
⑦ビフィズス菌等、腸内有効細菌の繁殖を活性化し、ビタミン類を合成していろいろな栄養素の代謝のも役立ちます。
⑧フィチン酸が放射性物質、重金属、その他公害物質と良く結合する性質を持っているので、農薬に限らず公害物質を排除する作用があります。また玄米には強肝、強腎の力と解毒作用もあります。
⑨何よりも排便が、黄金色のバナナみたいなのがにょきにょきにょきとそれも一瞬の内に出る、その爽快感は何物にも代えられない「か・い・か・ん」を感じます。
それに比べ繊維が少ない物を食べた排便の苦しいことってありません。 

便は黄金色で、バナナの大きさで、30センチくらいのが、一本半くらい、一瞬に出て、水に浮かぶのが理想的と言うことです。


以上玄米の良さを列挙しましたが、良いところばかりではありません。次回の記事で玄米の問題点を調べます。

第一の問題点は玄米はおいしくないと思う人がいるのです。糠臭いという人もいます。夫婦の意見が揃わないと上手く行きません。我が家でも玄米は時々しかでません。
この頃は雑穀米を炊いていますが、これもおいしいし、排便が楽しみなところはあります。
やっぱり家族で玄米について学習会をすることでしょう。そして快便を体感し、多少食い過ぎたようでも体重は増えていない・・・ということなどを身をもって知ることです。
一挙に玄米にしないで徐々にすることです。



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