しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

亡き父が夢に出た

2012-11-25 00:10:20 | 仕事のはなし
土曜日は普通に仕事をします。

世間では3連休の方が多いでしょうが建設職人は

ほとんどが仕事をしていると思います。

そんな職人相手の商売をしております。

今月も売り上げが少ないようなので

ちょっと訳ありの材木を破格値で仕入れました。

乾燥をさせないと腐朽が始まる木材です。

そのままでは売り物になりませんので加工をします。



これは2面プレーナーという機械で木材の上下2面を削る事が出来る。

作動させるのに動力(低圧電力)を引きこんでいるので

毎月基本料金だけでも\21,000を支払っていながら

父が亡くなってからはほとんど利用しなくなりました。

いっそのこと木工機械を処分しようかと考えております。

亡き父は製材所で仕事を覚え独立しました。

「右から仕入れて左に売るだけでは儲けは少ない」が口癖だから

木工機械を一揃え備えてあるのです。

でも私はその考えが嫌いで反発をしておりました。

音が出るわ、ゴミも出るわ、会社の中が汚れるわ…

ましてや一人で営業するようになってからは加工してる時間が無い!


今回の仕入れた木材、正直失敗だったかな?と思いながら

クズ材にならないように加工を始めました。



両側面を削った状態です。

ロシア赤松は表面に白カビが発生してワイヤーブラシでカビを取り

1回で3mm、2回削ってここまできれいに出来た。

上下の大面はこれから削り加工をするところです。

例え価格の安い材木でも手間をかけると利益は2倍になる。

父が口やかましく言ってた事を実践してみたのです。


そんな土曜日の明け方、亡くなってから1年半が経ち

初めて父が夢に出て来ました。

もちろん、会社の中の写真の場所です。

機械が調子悪いから処分を考えている事を話しました。

良いとも悪いとも言わず箒とちりとりで黙々と掃除をする父。

「虫の死骸がいっぱいだ、ちゃんと掃除をしないとダメだぞ!」

たったそれしか言わなかったので何を伝えたかったのか分からない。

様子を見に来ただけだったのかもね?

一時退院で会社に戻れないまま倒れて、間もなく亡くなった。

火葬場に向かう途中で会社の前を通ってもらったけど

やはり悔しかったのかも知れません。

でも75歳まで現役で仕事をし、会社から救急車で運ばれた生涯に

未練は無かったのではないかと思ってます。


そして今日も事務所の段ボール箱の中では



チバちゃんが店番をしてくれてるし(笑)

これからも頑張って仕事をしなくっちゃね♪

そんな土曜日の昼下がりに書いた日記です。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする