『1Q84』の周辺をうろうろしていて、川上弘美作品に出会った。
で、ブックオフにて『蛇を踏む』と『センセイの鞄』を(状態がよかったので)入手。
芥川賞受賞作品の『蛇を踏む』は作品名は知っていたけれど未読。
読んでみると非常に不思議な時間感覚で、シュールな内容だった。
『蛇を踏む』はとぐろをまかれる感覚で、ずぶずぶ沈み込む不気味な怖さと、ずぶずぶ沈み込むブラックな快感があった。
『消える』はすごくシュールで、現実と幻想のはざかいを曖昧にする作者の作風が味わえた。この奇妙な感覚って「ウルトラミラクルラブ」にも通じる気がする。家族の「血」と故郷の土着感は一種の「呪い」であり「祝い」でもある。そういう部分で。
同書に収録されていた『惜夜記』はまさに夢十夜の遺伝子を持った作品で
初めて読んだのに、昔から愛読していたような近しい距離感。
内田百間の影響を受けている作家というのにも深く納得。
確かに同じ空気を感じます。
『センセイの鞄』はすごく好みの作品だった。
センセイは、内田百間御大にもかぶって、醸す空気が凛として心地よい。
文章の描きだすオーラが柔らかい。
ツキコさんの感じている温度が伝わってくる感じ。
ツキコさんのだらだらした半端感、それをきちんと見極めているシビアさが不思議と潔い。
ダシのきいた薄味のように、噛み締めると深くて、
何度も何度も読みたくなる作品。
2001年度谷崎潤一郎賞受賞作とは知りませんでしたが、
賞を取る作品の確かさを感じられて、最近ついつい軽んじてしまっていた
賞への信頼を新たにしました。
で、ドラマ化したらどうなるかな、誰がいいかな、
とあれこれ考えていたのですが
すでにドラマ化されていたのですねー。
うーん、見てみたい。
ちなみに、ツキコは年齢は大幅に違うのだけどどうも上田樹里ちゃんで
脳内再生されてしまう私でした。
センセイは石坂浩二さんかなぁ?頑固で昔気質な実直さながらも
ちょっと知的な色気と遊び心ある男性、という印象なのですが。
最近、アニメで脳内再生されることも多いのだけれど、
あの声がいいな、とか、こういう作画がいいな、とか
ここはこういうカットで、こういう演出で、
とかあれこれ考えてしまいました。楽しい。
追記:しばらく考えてるうちに、小泉今日子と柄本明以外で
考えられなくなってきた。なんというビジュアルインパクト!
(・・・あっしが単純なだけ?;;
で、ブックオフにて『蛇を踏む』と『センセイの鞄』を(状態がよかったので)入手。
芥川賞受賞作品の『蛇を踏む』は作品名は知っていたけれど未読。
読んでみると非常に不思議な時間感覚で、シュールな内容だった。
『蛇を踏む』はとぐろをまかれる感覚で、ずぶずぶ沈み込む不気味な怖さと、ずぶずぶ沈み込むブラックな快感があった。
『消える』はすごくシュールで、現実と幻想のはざかいを曖昧にする作者の作風が味わえた。この奇妙な感覚って「ウルトラミラクルラブ」にも通じる気がする。家族の「血」と故郷の土着感は一種の「呪い」であり「祝い」でもある。そういう部分で。
同書に収録されていた『惜夜記』はまさに夢十夜の遺伝子を持った作品で
初めて読んだのに、昔から愛読していたような近しい距離感。
内田百間の影響を受けている作家というのにも深く納得。
確かに同じ空気を感じます。
『センセイの鞄』はすごく好みの作品だった。
センセイは、内田百間御大にもかぶって、醸す空気が凛として心地よい。
文章の描きだすオーラが柔らかい。
ツキコさんの感じている温度が伝わってくる感じ。
ツキコさんのだらだらした半端感、それをきちんと見極めているシビアさが不思議と潔い。
ダシのきいた薄味のように、噛み締めると深くて、
何度も何度も読みたくなる作品。
2001年度谷崎潤一郎賞受賞作とは知りませんでしたが、
賞を取る作品の確かさを感じられて、最近ついつい軽んじてしまっていた
賞への信頼を新たにしました。
で、ドラマ化したらどうなるかな、誰がいいかな、
とあれこれ考えていたのですが
すでにドラマ化されていたのですねー。
うーん、見てみたい。
ちなみに、ツキコは年齢は大幅に違うのだけどどうも上田樹里ちゃんで
脳内再生されてしまう私でした。
センセイは石坂浩二さんかなぁ?頑固で昔気質な実直さながらも
ちょっと知的な色気と遊び心ある男性、という印象なのですが。
最近、アニメで脳内再生されることも多いのだけれど、
あの声がいいな、とか、こういう作画がいいな、とか
ここはこういうカットで、こういう演出で、
とかあれこれ考えてしまいました。楽しい。
追記:しばらく考えてるうちに、小泉今日子と柄本明以外で
考えられなくなってきた。なんというビジュアルインパクト!
(・・・あっしが単純なだけ?;;
キョン2と柄本さん、ピッタリでしたよ♪
↑昔、感想書いてます。
松岡正剛氏の反則技も読んでみてね~
ご紹介ありがとー、
センセイされたがっている松岡センセイに
やられましたw
ツキコしたい、っていうのもいいなぁ。
いや、ちゃとと様の感想を拝見して
今すぐ観たい!と思ってしまった。
原作では何度も頭をなでる表現があって
あと、携帯電話とか、センセイの愛情の深まりや
高まりを感じるのですが、どう表現されてるのか
興味あります。
トラックバックさせていただきました。
表示されないようなので、URLを置かせていただきますね。
http://1iki.blog19.fc2.com/blog-entry-1236.html
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