DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

宝塚と私

2008-04-08 | ドラマ・映画・演劇・アート
Me And My Girl Finale (宝塚・月組)


一時期、正直・気が狂ったように宝塚にはまった時期があるわたくし。
東京から実家素通りでヅカ通いもしたし、
1ヶ月朝夜合わせて20回ちかく同じ公演を見る、
という肉体的・時間的・経済的破壊的行動をしつくしました。
(多分私の報酬の大半を費やしていたかと。累積金額を考えるとコワイ;;)
お正月三が日、ダンナの実家にも行かず、息子をダンナに預け
お正月公演に通った時は母親にマジギレされ勘当されかけました。

ご自身も宝塚がお好きで、理解を示してくださったダンナのお母様、
「お前らしい(苦笑)」の一言で「やれる時にやっておけば」と笑って許して(?)
くれたダンナ、
おかしな母親につれられて何度かヅカ通いにつきあってくれた(つきあわせた)
幼少の息子には、もう感謝あるのみです。

あの憑かれたような一時期はなんだったんだろう・・・。
時期的には育児疲れの出る時期?
仕事の責任と量の増大もあった。
収入がすごく増えた分、縛られる毎日が続いていたかなぁ。
(お仕事好きだから、そんなに苦ではなかったと思うのですが)

で、ある日、仕事仲間(真矢みきさんのディープファン)が誘ってくれた宝塚。
大阪出身であるにも関わらず宝塚見ず嫌いだった私は「ゼッタイいやだー!」
といいつつ、マジで本当にしぶしぶのおつきあい。

で。・・・はまりました;;;月組のトップさん、久世星佳さんに。
(上記You Tubeではフィナーレの銀橋で天海さんの隣にいる男役さんです)
CDを買って帰り、その5日後、同じ公演を見に行き、ビデオをゲットし、
いつのまにかファンクラブにも入り、と加速度をつけて・・・
上記知人もびっくりしていたようですが、彼女のおかげで
花組、星組、雪組他の公演も見ることができたのは、
今となっては貴重な体験だったと思っています。

入り待ち・出待ち、お茶会で、交流仲間も100人単位(団結が凄いのです)
でできました。
チケットがない時、劇場前でお財布を持って立つ、という独自システムで、
前から5列目というプラチナチケットを素敵な女性に譲っていただいたことも♪
(100人以上いた中で相席に私を選んでくださって感謝です!)
久世星佳さん退団で熱が冷めて、そのまま遠ざかってる不義理な私に、
今も声をかけてくださる素敵な同志&先輩多し。
たまにランチ等でおしゃべりすると、今も次々と好きな生徒さんを
見つけて全国、海外まで飛び回ってる彼女達のパワーに脱帽します。

で、当時の月組は男役TOPで絶大な人気のあった 天海祐希さんが退団、
そのあとを受けたのが久世星佳さん。
天海さんのことさえ知らなかった私がめっちゃヅカ事情に詳しくなっていきました。
宝塚の仕組みはマーケティング的にも非常に興味深く
インキュベーションとエンタメが結びついたビジネスシステムとして
とてもよくできていて、その知識のおかげで仕事になったものもあるので
まぁ投資ということで(オイオイオイ!!!

真矢みき、麻路さき、真琴つばさ、姿月あさと、
風花舞、純名里沙、千ほさち、壇れい、白城 あやか(婚約中だった中山秀征さんが見に来てるのを見たことあります)等等々・・・
この時舞台を見て、いいな、と思った役者さんがTVや映画で
頑張ってるのに出会うと思わずにっこりしてしまう。
(これもまた退団者を「卒業生」とするヅカシステムの魔力のなぜるワザかも)

さて、私が惚れた久世星佳さんは、好きになってからわかったのですが
ヅカでいえばはみだしっこ、華やかさよりは地味で、でも高い演技力と
表現力でトップにのしあがったタイプ。
で、「チェーザレ・ボルジア」や「銀ちゃんの恋(鎌田行進曲)」等
偶然にして、私の好きな作品(ヅカとしては話題作)に取り組んでくれて、
そういうのも嬉しかったです。
トレンチコートが最高に似合う、と言われた彼(彼女)の男役を
もう一度見てみたいなぁ・・・

宝塚歌劇 「銀ちゃんの恋」~フィナーレ

真琴つばささんと共に、久世さんの次に好きだった真矢みきさん、
文句なしにカッコイイ、ヅカを代表するTOP男役さんでした。
今は素敵な女優さんになって活躍されていて嬉しいです♪
(キムタクを研究していたというだけあって、
キムタクでもいいんじゃ?とか思う役づくりでした)。
真矢みき - How To Succeed


いろんな名曲、いろんなダンス(タンゴやワルツが多いのも素敵です♪CANCANも♪♪)
いろんな原作、いろんなミュージカル、
宝塚はそういうキラキラしたものがいっぱい詰まった宝箱。
おばあちゃま、お母様、お嬢さん、親子三代ファンや
念願叶ってお嬢さんがヅカに入学した(すごい競争率なのです)お母様、
いろんな時代のいろんな乙女心を刺激しつつ、
今日もヅカがあることが、平和の象徴だと思う私でした。

「生きていくということを考えれば、
宝塚はきっと生活のなかの最後にくる、泡のようなものかもしれない。
でもその泡のようなものでも、もし誰かにとって希望や笑顔につながるのなら
私はやっぱり舞台に立とうと思った」
阪神大震災で被災した時、華やかな舞台に立つことを
思い悩んだ、久世星佳さんの言葉(なる@の脳内変換あり;;)

夢や希望、それを支えるものは、ある時、ある人にとっては
本人も気付かない大きなココロの穴を埋める存在、
そんな気がします。

今もお芝居は好きですが、あの時の「行かなくちゃ!」という
灼けるような渇望感、これはもう「恋」としかいいようがありません。

・・・そういえば、恋もながらくしてないなぁーw
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6 コメント

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ラッコ庵様 (なる@)
2008-04-10 01:42:38
今からでも決して遅くない!東京宝塚劇場へ行きましょうー♪
(私もそれではまりました;;<薦めるな?;;

手塚先生がルーツの1つでもあるヅカは、一度は見て損はないですよ、・・・と思います。(弱気?;
もし1つだけ、というのなら『エリザベート』は大々的にお勧めします!(チケット争奪が凄いですが;;
今の男役トップさんはみんなビジュアル系なので、それもいいかも♪

>宝塚出身ということが強力なお嫁入り道具
それはそうですねー。幼少時からレッスンにかかる費用は生半可ではないですし、
トップさんでも企業の重役や、大地主のお嬢さんが多いようです。
あとは歌舞伎含む芸能関係者の二世、三世とか。
あ、そういえば私もヅカを落ちちゃった(汗;)お友達がいますが、
今は奈良の高校で音楽の先生をやっています。

>松あきらは中学の先輩。
おー! 学校訪問とかされるかしら?すらりと名前の出る生徒さんがいる、
そこからヅカは始まるのです!<薦めるな・2?;;
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MIZZ様 (なる@)
2008-04-10 01:41:30
>ファンがもの凄く身の回りの世話をする
よくご存知でしたねー。
世話をするのを嫌う生徒さんもいるのですが、
世話されること自体もファンサービスだと割りきる方が
多いみたいです。
なんとヅカでは公式にファンクラブを認めておらず、
そういう活動もファンの完全ボランティアということになっていますが
実はそれだけでも一大ビジネスとなっています。

ヅカチケットはオークション市場では凄いっすよー。
でも劇場周辺にダフ屋はいません。「清く、正しく、美しく」ですw

>バレーボール部仲間として宝塚在籍の子
えー、もったいない!
コンパとか申し込めばよかったのに!!!(下級生さんとかだと案外「アリ」みたいですよー
実は私の元上司の1人も、奥様がジェンヌさんです。
やっぱり美しさの質が違う気がします。

MIZZ様もガンバ(死語?;)です!
返信する
残念なこと (ラッコ庵)
2008-04-09 23:07:41
私が関西在住中に唯一?やり残したこと、それは「大劇場で宝塚の公演を見る」でした。大劇場どころか、結局一度も見たことないのですが、もし見てたらはまってたのかな?
大阪支店当時、夫の取引先に某中小企業の社長さんがいて娘さんがタカラジェンヌでした。関西では、宝塚出身ということが強力なお嫁入り道具になる、ということがわかりました。
また、最近取材先で、「宝塚歌劇団出身」というダンスの先生に会いました。お嫁入り道具というだけでなく財産なんですね、宝塚。

松あきらは中学の先輩。演劇部の顧問の先生が「お前は宝塚へ行け!」と言ったので、中高一貫校だったのですが、高校から転校したのだとか。

以上、薄いながら「私と宝塚」でした。
返信する
Unknown (MIZZ)
2008-04-09 21:56:17
わたし的にはかなり未知の世界なのですが、ファンがもの凄く身の回りの世話をするというのは聞いたことがありますが、劇場前でお財布を持って立つシステムは初めて聞きました。
おもしろいですね。

他の劇場やホール前なら間違いなくダフ屋が寄ってくるでしょうw


それはそうと1つ思い出したのは前職の後輩カップルの結婚式の二次会で新婦の高校時代のバレーボール部仲間として宝塚在籍の子が居ました。
(名前も全然忘れちゃったけど。。。^^;)

背が高く(170cm台)、すっきりとした感じで間違いなく男役になる子だと思います。

せめて写真を撮るかサインを貰っておけばよかったと今さらながら後悔。
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E-H様 (なる@)
2008-04-09 00:01:36
いらさいませ&懺悔記事へのコメント多謝です(ぺこり。
引かれちゃうかなーと思いながらのアップでしたが、
E-H様からエールをいただけるなんて想定外でした!
嬉しいです♪

この記事はもともと666の「蘇州夜曲」から波及して
自分の好きな音楽を辿っていて、あれこれ映像を集めながら「あー、そういえば宝塚系って感じもするなぁ」というわけで、作成したヅカ曲記事が先にあって、その流れと勢いで書いたのですが、奇遇にも666記事でセレクトした宙組エリザベートに和央ようかさんのフランツが出てます(ちなみにエリザベートでは、エリザベート自身よりフランツファンの私です。)

和央さんはTOPになってからは残念ながら舞台を拝見していませんが(ヅカお休み中です)、3番手、2番手の時から目立ってましたね♪
それにしても、ヅカでお気に入りの生徒さんがいる男性、なる@的にポイント高いです!!
返信する
ジェンヌ (E-H)
2008-04-08 18:55:10
と聞いて誘き出された動物が一匹・・・E-Hがここに。

因みに「和央ようか」サン、大好きですが、何か?
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