DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

暴動と平和

2008-03-20 | NEWS/TREND
平和の祭典、オリンピック。

北京オリンピック公式サイト

出場そしてメダルを目指してきた多くの選手のみなさんには本当に
申し訳ない発言ですが、
今回の北京オリンピックはボイコットすべきではないのか、と思います。
もしくは他の国で形を変えてやればどうかな、と(一国に限らず、たとえば東京でできる競技は東京で、とか)。・・・巨額な権利金と経費が動いてしまっている一大スポーツビジネスとしてはありえない戯言でしょうが・・・。純粋に競技のこと、選手のことを考えれば、そのほうがいいのでは、と。

チベット問題は、以前から耳にするたび気になりながらも
まったく不勉強なので、ニュースやブログで記事を拝見するばかりでしたが、
そこここで見る過去の残虐映像や写真、
それが今もなお行われ続けているとしたら、いや、少なくても
その疑惑があるだけでも、そんな状態でスポーツのお祭りであるオリンピックが
開催される・・・なんだかものすごく不条理を感じます。

政治とは別、と考えるべきなのでしょうか。
また、だからこそ平和に向けた団結が重要、と思うべきなのでしょうか?

少なくても、餃子問題で「中国は全然悪くない」という結論に
達していくその経緯を見てきただけでも
この国の上層部のものの考え方・進め方(全員がとは言いません、良識ある方も多々おられる
でしょう)は相いれない。
信頼回復の優先順位が間違っている。

できる限り自分たちの非を認めない、自分たちだけの正義・・・
中華思想の呪縛はこれからますます強くなっていく気がします。

チベット暴動、チベット大虐殺・・・
視点が異なればニュアンスも変わる。
市場として、また生産拠点として、
マネーゲーム的にみた中国は蜜がしたたってみえる。
いろいろな面で美味しい思いをしている日本&欧米企業は多いと思う。
そして、ヨーロッパよりも日本は確実に地理的・歴史的にも
微妙なポジションにいる。

チベットの騒乱、中国経済の影響力を前に西側諸国は沈黙か
(抜粋)国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの中国の専門家は「中国をめぐる人権侵害を声高に言いたくない雰囲気が各国政府にある」と指摘する。
2003年から年率10%以上の成長が続く中国は、今や世界4位の経済大国。向こう数十年の間には、米国を抜いて世界最大の経済大国になる可能性もある。
また、中国は原油や金属など資源確保の動きを世界中で進めており、今年2月に国営の中国アルミが米アルコアと共同で、英豪系の資源大手リオ・ティントの株式取得に動いたことも記憶に新しい。
チベット情勢に関する西側諸国の関心は過去にも高かったとは言えないが、米中間の経済的相互依存が強まっている現在では、これまで以上に西側の「不干渉」姿勢が浮き彫りになっている。
チベットで今回の騒乱が起きたのは、米政府が信用危機や米ドル下落という問題に直面している微妙な時期。約1兆5000億ドルの外貨準備を保有し、その大部分を米国債で運用している中国が米国債の購入をストップすれば、米ドルは一段と下がる可能性がある。


アジアの大国に対し、中国びいきとされる日出づるところの総理は
今回も「中国は前向きに頑張ってる」という評価なのでしょうか?

仏 五輪開会式ボイコットも

北京五輪 各地でボイコットの動き


うーん、開会式だけボイコットしても意味ないんじゃ・・・
なんだかこのあたりがヨーロッパ的エスタブリッシュメントな知的解決
なのかなぁ、と・・・
「これくらいで許してやろう」というさじ加減がかえって鼻につくというか。

人道的、環境的に問題山積の中国。
オリンピックを突破口にしたいのでしょうが、
それよりも情報統制が崩れ、内部からのグローバル化がすすむことを
今は願います。(その先は予測できないけれど・・・

チベット騒乱 ほころぶ中国の情報統制 携帯・ネット“真実”流出(産経新聞) - goo ニュース

チベット暴動、中国ブログにあふれるナショナリズム
意識格差はまだまだ大きい。これが一種の思考鎖国でもある中華思想そのものの
こわさだと感じます。

参考:
北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)
China Freeでも興味深い記事をアップしてくれた産経新聞中国総局記者・
福島香織さんのブログです。
情報力がさすがです。

チベット問題を宮崎と勝谷がズバッと断罪 1of2

あくまで参考意見の1つとして。

追記:
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所からのアピール/日本の皆さまへ
コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« なる@辞書★平和ボケ | トップ | キャラメルボックス★きみがい... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
抗議活動 (シオーヤ)
2008-03-21 10:59:16
素晴らしい記事をありがとうございます!

日本政府の対応には毎度のコトながら落胆しますね・・・が、我々国民にも責任があると思うんです。このような残虐な行為に対して“NO”と意思表示しないから、政府も動かないのではないかと。
勿論、既に行動されている方々は大勢いらっしゃるんでしょうが、絶対数が少なすぎるんだと思うんです。

「誰か抗議するだろう?」

っと考えて行動しない人が多すぎるからこそ、今の不感症な日本政府になったんではないでしょうか・・・。
ホンの少し前の僕のコトでして、お恥ずかしいです・・・。


サイバーアクションする方法を知ることが出来るサイトを見付けましたんで貼らせて頂きます。
http://www.geocities.jp/t_s_n_j/
僕はFAXで抗議文書を送りました。
返信する
いや~ (まっつん)
2008-03-21 17:40:35
着眼点と表現力に感心します。

「記事にするには知識・情報不足」という事を、
バシッと書いてくれて有難うございます。

なるもにあさんに出会えた事を本当に感謝致します。

>少なくても、餃子問題で「中国は全然悪くない」という結論に
達していくその経緯を見てきただけでも
この国の上層部のものの考え方・進め方(全員がとは言いません、良識ある方も多々おられる
でしょう)は相いれない。
信頼回復の優先順位が間違っている。

>できる限り自分たちの非を認めない、自分たちだけの正義・・・
中華思想の呪縛はこれからますます強くなっていく気がします。

この表現が全てですね。

勝谷さん、たまにズレた事言う時もあるけど、
歯に衣着せぬ物言いが結構好きです。

有難うございます。

※シオーヤさんもさすが行動が早い!(笑)
返信する
シオーヤ様 (なるもにあ)
2008-03-22 13:09:45
こちらこそ、サイトご紹介をありがとうございます。

>「誰か抗議するだろう?」

学校問題でもそうですが、私は集団的な改善や抗議行動は
「できる人ができることをできる時にできるだけ」
やることが大切だと思っています。
(以前、原発関係の活動に参加した時に得た自分なりの教訓です。
義務にしてはいけないと思うので)
ちょっとだけでも、ささやかなことでも
やってみようと思うことがあれば、
それが一番大事なのかな、と思います。
(もちろんすごく頑張っておられる方々には敬意を表しつつ)

というわけで、英語はアレンジする自信がないので(汗;、
国内の機関にはさっそくFAXします。
ご紹介に感謝します!

ニュースで読むと、自体は終結に向かっているようですが、
これで終わりにしてはいけないだろうと思います。
また捕まった方々への救済活動も必要かな、と。
返信する
まっつん様 (なるもにあ)
2008-03-22 13:12:31
力不足な記事に過分な評価で恐縮です。
お読みくださってありがとうございます。

チベットの独立関係は、以前から気になっていました。
(個人的には密教に関心があった時期があり、チベットは
学生時代、憧れの地だった、ということもあるかもしれません)
僧侶が銃殺された残虐映像を見て、ショックをうけ
またそれとは別に、中国のチベットに対する処遇に憤りを感じつつ、
相互関係やチベットの現状がいまいちよくわからず、
ちょっと自分の意見を語るには情報不足だなぁ、と静観しておりました。

が、んなこと言いだしたら、
これからなにも書けなくなるなぁ、と思い直し、
今の等身大の自分に書けることとしてまとめてみました。
オリンピックボイコットに関しては餃子問題の時点から
思っていたことでもありますが。

ブログの役割というと大袈裟だけど、
ちょっとでも読んでくださる方・アクセスしてくださる方がおられると
情報&思考連鎖や波及のつなぎにはなるのかな、と思っています。
それくらいの軽い感じ(汗;)で書いてますので
間違ったことや独断も書いてしまうと思います。
その時はビシビシご指摘くださいね!
返信する
Unknown (じっぱ)
2008-03-23 10:56:19
ナショナリズムとグローバル化の祭典は,ぜひ中国がお似合い。

さまざまな問題と矛盾を抱えながら,選手は大気汚染で倒れ…なんて感じで,問題だらけのオリンピックを遂行してほしい。


チベット人って,日本人が考えているより,したたかで強いんじゃないかなんてこの事件を見ていると思えてくる。

で,靖国神社にアメリカ軍が駐屯しても,命がけで戦おうなんて全く思わない自分としては,チベット人との距離も感じるわけで…

情報としてのナショナリズムしか消費してこなかった自分には,命がけのナショナリズムを体現しているチベット人は理解できないようにも。

きっと,チベット人は,日本人よりも戦いなれている。
このタイミングで,どう仕掛け,どうアピールするか。きっと一部だとしてもチベット人は戦略を考えている。(良い悪いは別として)

で,こういう筋書きに乗ってしまうことの危うさもあるわけで,単純にはチベットに同情,中国憎しとは…言いにくい。

中国対チベット戦…
圧倒的に不利としか思えないチベットがどう世界を巻き込むのか…興味深いです。
返信する
じっぱ様 (なるもにあ)
2008-03-23 13:33:48
じっぱ様らしい(“らしい”かと言うな?w)実存的アプローチをありがとうございます。こういう意見も伺えるからじっぱ様はとてつもなく楽しいです♪

ダライ・ラマに関して、興味深い情報も他ブログで得たりしつつ、でも今回は個人としては、やはり抗議ポイントだなと感じたので政府には抗議FAXを送りました(毒餃子事件についても言及してます)。
蛇足ですが、こういう行動が完全な自己満足だとしても、自己満足もできない人生に意味は感じないので。同じ論点で、一切興味を持たない&活動しないこともまた自己裁量&自己満足だと思います。要するに日本では「個人主義」がある程度守られているということで、めでたい!!と思います)

>で,靖国神社にアメリカ軍が駐屯しても,命がけで戦おうなんて全く思わない自分としては,チベット人との距離も感じるわけで…

中国のチベットへの弾圧は、民族闘争的・歴史的・地理的・資源的その他含め(このあたりが圧倒的に勉強不足なのです、印象情報でごめんなさい;;)アメリカと日本の関係とはまったく別ものだと思うので、ちょっと比較してイメージできませんでした。
&もし知りあいや仕事仲間が日常的・恒常的に強姦・虐待され続けていたら(要するに沖縄で起った暴行事件が恒常化しており、通常は抗議もできないとしたら)また状況は異なるのでは?(これもあくまで一部情報で真偽は確認できません)じっぱ様でももしかしたら、命がけ(・・・かどうかは別として)で闘う局面はあるかもですよー。
・・・なぁんて煽ってみるw,じっぱ様に煽りは通用しないでしょうが

レスを書きながら、靖国神社を破壊されるのと、秋葉を破壊されるのとでは今の都内の若者のパッション的にどちらがインパクトや反感大きいのだろう?なんて考えてしまいました。;;

>日本人が考えているより,
日本人が、というのは違うかもですが、私はチベット人の、ある種の宇宙エネルギー連鎖を基礎とした人生観・世界観は(ユング心理学関係の書物で知った化石レベルですが)けっこう好きです。
オリンピックを目前にした今回のタイミングでの抗議行動は当然であり、これに個人や国家がどう応えるか(スルー含め)はそれぞれに意味があると思っています。

じっぱ様のブログでコメントさせていただきましたが、なにがその人にとって自分ゴトなのかは、また全然異なるし距離感含めてそれでいいのだと思います。
じっぱ様も書かれておられましたが、個人にとってのリアルとはそういうものだろうな、と。
そして私は、妄想としての集団リアルが起すモラルハザードは大嫌いなので、一つ一つ、自分との距離を確認する行動には賛同します。(勝手ながら、私がチベットの記事を書くかどうか自分のエゴなブログ方針の中でエゴに悩んだのと近いと思っています)

『チベットがたいへんだ、抗議しないヤツは平和ボケだ』とか、煽りではなく本気で言いだす人がいたらそれもまた問題かなと。1つ下の「平和ボケ」で言いたかったことの1つもそのことでした。
北京オリンピック開催が自分の人生において最大クラスに大切な人もいれば、世界飢餓解消のために自分の親の資産もなげうつ方もいるかもしれない。
たとえば自分の会社の倒産、とか切実度含めて、秤の右と左に乗せるものも、重さも、人によって、いや同じ人間でも時々で異なる。

1つだけゼッタイなのは、自分が死んだら自分で秤に乗せることはできない、ということだけかな、と。

>で,こういう筋書きに乗ってしまうことの危うさもあるわけで,単純にはチベットに同情,中国憎しとは…言いにくい。

あくまで個人的な話ですが、中国に関しては毒餃子対応でかなり腹たってます(政府のふがいなさも)。
今回、記事にし抗議活動にちょこっと参加したのはそうした累積効果もあってのことです。CHINA FREEの一環といえるかもしれません。(チベットそのものは今の私には距離はあるので。ユングかぶれな学生時代だったらもっと燃えていたでしょうが)。
&チベットに同情というよりは、「日本政府なにしとんねん!」って感じかな、と。

と、
なんとなく個別反論になってしまいましたが(毎度ながら長々スミマセン;

●問題だらけのオリンピックを遂行してほしい。
●圧倒的に不利としか思えないチベットがどう世界を巻き込むのか

このあたりはものすごく興味深い。見守っていきたいです。
返信する

NEWS/TREND」カテゴリの最新記事