DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

MACHINE MESSIAH☆四ツ谷アウトブレイク 5/19

2013-05-24 | 音楽



※Rin様のMaster-DollとDREAM/ING111の初コラボブログ企画です。
お楽しみください。私も楽しみ。新しいことは大好きです☆


音楽との出会いって、
音楽の神さまが作ったオルゴールのようなものかも。

ピンはきちんと櫛歯をはじき、
次々とはじかれていく櫛歯は次々と音を生みだし、
重なった響きが空気と心を震わす、そんなイメージ。

でもそのオルゴールにはシリンダーはないみたい。
だから次の音は、思いがけないタイミングでやってくる。

5/19、四ツ谷アウトブレイクMACHINE MESSIAHのライブを見に行きました。

前から観ておくべきバンドと教えてくれる友人がいて
バンドの名前からも、イエスファン的に気になっていたのです。

だがしかし!そのボーカルのゴンザレスさんが、
EARLY CROSSの棚村さんと一致するのがぐぐっと遅かった;
先に「作詞者:棚村さん」に出会ってたわたくしでありました。

※以下、完全主観の111をMaster-Dollに補っていただきます。
私が感じたことの裏付け=種明かしになっているかと思います。


バンドって当たり前なのだけど
1人なら1人の、5人なら5人の音がある。
リスナーの勝手な言い分だけれど、
一色だと飽きる、色がまとまってないと集中できない、
よくばりでわがまま。

いろんな音の味わい方ができるバンド、それでいて、
「あ、これがこのバンドの味なのね」というきちんとした味も欲しい、
その味は意識して作るもんじゃなく、「ある」もんだとも思う。

ゴンザレスさんのボーカルと井上さんのギター、穐山さんのキーボードは
すでに別の形、別の組み合わせで聞いたコトがあり、超期待しつつ参加したわけですが。

一見共通点のないファッション、それぞれが思い思いに個性的、
でも/だからこそ演奏がはじまって、音を聞いたとたんに、
これがMACHINE MESSIAHなのかが、像を結ぶ、音が表すプロフィール。

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Master-Dollより
MM に真似はない. 完全にMMの音楽がある. 例に出したUK系のバンドはあくまで参考まで.
MM のギタリストである井上氏より "Prog'n'Roll" という言葉を頂いた. 正にこの言葉が MM に似合う.
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主張、というほど尖ってなくて
あうん、というほどなれ合ってなくて

パフォーマンス的にはぐんぐん前に出てくるのに、
なぜかどんどん迎え入れられる感じ。

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Master-Dollより
先日のLiveでは, 特筆することにハコでありがちな中高域の尖がった音質の持ち上げがなかった.特に 2KHz~4KHz 近辺. つまり全体的にリッチな音でハコとしては上出来な音だった.
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バンドの音の中にすぽんと入り込んで、真ん中で聞いてるような。。。

もしかしたらリスナーの1人1人が、そんな思いで
空間を独り占めしてたのかも?

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Master-Dollより
ハコのLiveでは全ての音を大きくするミキシングに毎度ウンザリする事があるのだが, ここも「大人な」音だったのが印象的.
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追記感想:
ああ、迎えられてる、という気がするのは、
そうした絶妙のバランスがあるからなのか!
そういえば、ハコモノライブって、けっこう音をあきらめてる
(大きすぎるけど&耳にきついけど、ハコモノだから・・・・)
とこがあって、脳内チューニング時間がかかるのですが、
MMはそういうタイムラグや調整なしに入れるので、
自然にその世界に導かれるのかも。。。
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ネットを歩くと、MACHINE MESSIAHのライヴでは
MCを楽しみにしているファンも多いことがわかります♪

MCって正直難しいと思う。演奏の間に不特定多数を相手に「話す」。
バンドをよく知ってる参加者もいれば、はじめての人もいる、
そこにバンドのカラーをしっかり出しながら、演奏への間合いをつめていく。

私はKBBの脱力系な(?)MCがかなり好きなのですが
ゴンザレスさんと穐山さんのMCは完全に勝ったかも☆
演奏がハイクォリティなだけに、これはまさにギャップの勝利?

“未知の世界”なOVER50ネタや、
MM宗教団体(と書き切っていいのか?;)ネタ、
いやもう、マジ面白かったです!「話芸」です!

今回対バンの1つ「TEARS」とは、
前回の時穐山さんが急病で中止になったそうなのですが、
そのことへの謝罪なんて、もうアートな「ハプニング」に近い芸域(?)
※ちなみに、このライヴ、チェックしてました。
「鼎-kanae-」って一生書けない漢字だ、とか思ったのだった;。

MMのみなさまの“オーディエンスを楽しませたい感”、
心根の確かさ、絆感、その他あれこれ、しかと受け取りました☆

リスナーの皆さま、このMCを聞くと寿命伸びますよー(布教活動w)

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オモシロイMCに大笑いしながら、演奏が始まるといきなり
シリアスな苦悩、現実社会に巻き込まれている。

MCにリラックスした左脳に厳しい単語がつきささってくる。
と同時に、
右脳には声のねっこに温かみをもつゴンザレスさんのボーカル・・・
それをもりたてるように、競うように、絡んでくる演奏

戦争、民族問題、ハヤブサ
が頭の中に溶け込んでいく。

ああ、なんか、こう、そぎ落とした味ではなく、
芳潤な感じなんだよなぁ。。

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Master-Dollより
かつてクリムゾンがピート・シンフィールドの詩でイメージが拡大したように, MM は棚村氏の詩で曲のイメージが拡大する.
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Divine Insanity
実はYou Tubeで最初に聞いたMM曲。
これでライブを見に行こう!と思ったのでした。
一気に巻き込まれつつ。

Love Means (Way More Than You Know)
ちょっと落ち着いて、演奏を堪能しつつ。

I'll See You Once Again
私のヒーロー。。。
最後の勇姿を重ねながら。

Fie on Youth
予習していったので、「あ、これ新曲だ」と気づけた自分を
ほめてあげたいw、
少し空気の色が変わるサウンド、
ベースのやさいさんがカメさんになりきって作った曲だそうです。

Learning to Fly (On This Ground We Lie)
Sunrise
Awake: For You

アンコール前の3曲メドレー、高まっていく緊張感、歌詞、演奏、ボーカルが
なだれ込んできて、胸がつまり、泣きそうになりました。

Awake: For YouはYou Tubeでチェックしていて
この曲好きだ!と思ってたので、まだ納得ですが、
(これがまた思った以上に「熱」があったのでした、感動!)
はじめて聞いた
Learning to Fly (On This Ground We Lie)は
演奏とボーカルに、一気に心臓掴まれたかも。

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Master-Dollより
そしてこの歌詞が昨今日本で多い和製英語や怪しい英語でなく, 重厚感のあるしっかりとした英語で全て構築されている事もポイント.
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アンコールのTomorrowは、
エールを送られるようで、現実世界にゆっくり戻っていく感じ。
うん、元気もらいました!


MACHINE MESSIAHワールドで魅せられるさまざまな味わい、
・・・もっともっと聞きたい、と本当に思いました。

MACHINE MESSIAHのフルライヴなら
チッタ単独プライスでもぜんぜん惜しくない、というか、
正当な価値だと思いまする。

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Master-Dollより
MM は歌詞に合わせた歌唱とステージ・パフォーマンスでオーディエンスに迫る. 「中年Rock」とは無縁の世界がそこにある.
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セットリスト

1. Divine Insanity
作曲:Akiyama Yoshihide & Mutsumi Tanamura/作詞Mutsumi Tanamura
2. Love Means (Way More Than You Know)
作曲:Akiyama Yoshihide/作詞Mutsumi Tanamura
3. I'll See You Once Again
作曲:Akiyama Yoshihide/作詞Mutsumi Tanamura
4. Fie on Youth [New Song]
作曲:Yasushi Tsuruma/作詞Mutsumi Tanamura
5. Learning to Fly (On This Ground We Lie)
作曲:Akiyama Yoshihide & Mutsumi Tanamura/作詞Mutsumi Tanamura
6. Sunrise [Interlude]
作曲:Akiyama Yoshihide/作詞Mutsumi Tanamura
7. Awake: For You
作曲:Akiyama Yoshihide & Mutsumi Tanamura/作詞Mutsumi Tanamura
8. Tomorrow [Encore]
作曲:Akiyama Yoshihide/作詞Mutsumi Tanamura

メンバー
・穐山 "KAME" 義英 : Yoshihide "KAME" Akiyama : Keys, Vo
・井上 "マイケル" 竜夫 : Tatsuo "Michel" Inoue : G, Vo
・"宇宙生物ベロニカ" : "Veronica The Space Creature" : Dr
・棚村 "ゴンザレス" 睦 : Mutsumi "Gonzalez" Tanamura : Vo
・鶴間 "やさい" 靖 : Yasushi "Yasai" Tsuruma B, Vo


参考:
ひよりの音楽自己満足
この方のレポ、すごいです。。。その場にいるかのような緻密さと臨場感。
コメント (2)
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Blazing Bronze 4th/"Fateful Dolls"

2013-05-24 | 音楽

※写真掲載はMaster-Doll/Rin様の許可をいただいています。
無断転載禁止厳守でお願いいたします。


Blazing Bronze 4th

"Fateful Dolls" (Six dolls with a strange destiny)

TR's

TR1 : Master -nadir : Overture 術師-天低
Uranus, the Magician(天王星-魔術師)

TR2 : ARES
Mars, the Bringer of War(火星-戦いをもたらすもの)

TR3 : LUNA
Moon or Neptune, the Mystic(月または海王星-神秘家)

TR4 : GEMINI
Saturn, the Bringer of Old Age(土星-老いをもたらすもの)

TR5 : OLYMPIA
Venus, the Bringer of Peace(金星-平穏をもたらすもの)

TR6 : SAKURA
Mercury, the Winged Messenger(水星-翼のある使者)

TR7 : JADE
Jupiter, the Bring of Jollity(木星-喜びをもたらすもの)

TR8 : Master -zenith : Finale 術師-天上
Uranus, the Magician(天王星-魔術師)



111内 Blazing Bronze関連記事:

2013.4 へヴィロテアルバム8枚 なう

Blazing Bronze 4th/!!!

仮死/八櫃長彦

ブレイジングブロンズ/死集

夜会へのお誘い。。。

Master-Doll Blog/Prologue

Blazing Bronze☆Dominion of the EAST

Blazing Bronze★The 13th card

Blazing Bronze★猫の首飾りの中の銀河或いはBLACK&WHITE HALLとの近接遭遇

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初音ミク『THE END』/オーチャードホール(Bunkamura)

2013-05-24 | ドラマ・映画・演劇・アート
初音ミク『THE END』


初音ミクのボーカロイドオペラ『THE END』
オーチャードホールにて観賞してきました。
以下、あくまで一個人の感想です。

3D映像は、2009年の『ジョン・レノン スーパー・ライヴ』で、清志郎さん“復活”で体験していたので、より高度な映像が見れるのを期待していたのですが、ちょっと期待過多だったのか、映像のモチーフと3Dとの相性の問題なのか・・・思っていたイメージとは違いました。映画の3Dと較べるのは無理があるとは思いますが、立体感の表現という意味では、(実験的なアートジャンル含め)もっと面白い映像作品があるかな~、というのが正直なところです。


いや、これはボーカロイドオペラ、それも「クラシックやオペラ公演で知られるオーチャードホールに10.2チャンネルのサラウンド音響と、1万ルーメンを超える高解像度プロジェクター7台を持ち込み、言わば電子の要塞化されたデジタルな環境」・・・。
はじまった瞬間、思わず耳をふさぎたくなるような高音の表現。。。ミクの声がそっち系とはいえ、不快音ぎりぎりな感じ。んーーーー、もしかして、ミク慣れ(や、ミクものはけっこう聞いてると思うのだけど)やゲーム慣れしてる若い人にはこれが気持ちいいとか?・・・・もしかして中高年撃退用逆モスキート音?なんて思ってしまいました;;;

英語と交互、字幕も交互という表現自体はオモシロイのだけれど、音の重なりが干渉し合い過ぎていて、気持ちが入っていかない。現代アートにはたしかに「神経に触る音」あたりを狙った映像×音表現もあるけれど、ちょっとキツイ;;

映像や音は座る場所の影響も多少はあるのかも?(ちなみに1Fプラチナ席・センターブロック)

いや、これは哲学的・実存的な「生とは、死とは」を扱った物語・・・。
たしかに言葉は「私は誰」「あなたは誰」「あなたは私?」系実存的。バーチャルな存在に「存在性」を探らせる、たしかに面白いのですが。が、うーん。。。暗い、暗すぎる。。。シリアスミクを狙ってるのでしょうが。。。この仕掛けだともっとエンタメ系のものを観てみたいかも。(次の展開があることを願いつつ)


いや、これはあくまで「ミク」の魅力を追求した作品・・・。
表現の多様性、ともいえるのかもですが、顔がコロコロ変わる、私はそういうの気になってしまうのでした。。。変えるなら徹底的に変えて欲しいかも。
あと、ファンサービス(?)なエロ想起表現もあちこちにあるわけですが、会田作品ほどふっきれず、ファンタジーでもないし。でもきっと「初音ミクは俺の嫁」的ファンにはこういう表現でも嬉しいのかなぁあああ?

そう、作品としては音楽も映像も物語もミクキャラも、どうにも私には中途半端なのでした(汗;)。

ただ、ラストの2曲くらいは非常に聴きやすく、映像もキレイで、表現と狙いが一致してたように感じられました。せっかくオーチャードホールなので、やっぱり聴きやすい音がいいなぁ。

スマートでおしゃれなエレクトロニカ系実存映像作品でした。(あ?こう書くとちょっと新しい?)海外公演が決まったそうですが、哲学×アートなテーマはフランスではかなり受けそう、だと思います。

あ、マーク・ジェイコブスのルイ・ヴィトンコスチュームはめっちゃ可愛かったです!
この映像作品、ファッションショーとかに使うと相当カッコイイかも☆


公式サイト:

常に注目すべき活動を繰り広げている、音楽家/アーティストの渋谷慶一郎と、演出家/劇作家/小説家の岡田利規。ともに1973年生まれという世代を共有する彼らが、「終わり」をテーマに初のコラボレーション作を発表します。
「THE END」は、初音ミクによるオペラ。悲劇的ストーリーやアリア、レチタティーボといった従来のオペラが持っていた形式はそのままに、人間の歌手もオーケストラも登場しないボーカロイド・オペラという初の試みです。ステージの四面を覆うマルチ画面映像と照明、マルチチャンネル音響を駆使した、YCAMのプロデュース/滞在制作による最新作。オペラが結びつけられてきたヨーロッパ的人間中心主義と、生と死/パブリックとプライベート/部分と全体/線と層といった対立項の解体が試みられ、終わりとはなにか?死とはなにか?が問いかけられます。
自らの運命を予感したミクが、自分の劣化コピーや他のキャラクターとの対話を通じて終わりを探す旅が始まります。無限の谷へ繋がる部屋で展開する悲劇のバリエーション。ミクは果たして死ぬのか?







おまけで行ったトレヴァー・ブラウン展~女の子戦争~

表現は半端なくエグイんですが、このふっ切れた感はけっこう好き。
ダーク×アダルトな内容がチャーミングなキャラを使って描かれている、
会田誠氏に通じる世界。

比較してはいけませんが、ミク作品は「優等生」狙いというか、今までにない世界を狙う間際で「良識さ」「カッコ良さ」「センスのよさ」「クレーバーさ」な「さ」がどこかストッパーになっていて、私には「?」なのかも。。。

ただ、『THE END』のようなリアル映像×音響×演奏イベントは
LIVE同様体験しないと、わからない。
なるほど、アナウンスされた内容が実際はこう感じられるのね、とか、
ここはいいな、ここは苦手、ここがこうなれば、といった感想は、
参加した人間だけの特権だと思う。
という意味で、行ってよかったです!

※前日に無料招待デーがあったのですね。
これは学生さんとか若い方には嬉しい企画といえるかも☆

参考;
THE END、YCAMミクオペラネタバレツイート集

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