鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

宵ヶ淵月光録

2016-09-19 23:03:32 | フリーゲーム(ホラー)
「宵ヶ淵月光録」 廃校・探索脱出
制作者:sasakure様(公式サイト

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気が付いたら見知らぬ古い学校にいて、
目の前には死人としか思えない教師が、別人の名前で呼びかけてくる。
否定しようにも、自分の本当の名前が思い出せない…
自分の生徒の「身代わり」として無関係な生者を誘い込む、教師の怨霊。
その力によって閉じ込められ、果てた、多くの「生徒」たちの影…

廃校が舞台となると、肝試し系がよくあるパターンですが、
このゲームは違います。
いきなり何もわからない状態で放り出される冒頭から、
衝撃の(?)教師登場、そこからの仲間探しと、
あまりない感じのシナリオ展開で、この先どうなるの?って
気持ちになってしまうウマい作りになってます。

学校のマップの広さもさることながら、
操作キャラの3人が、それぞれ「特技」が違っていて、
使い分けないと先に進めないのは面白い。
とはいえ「担当」が一目でわかりにくい部分も多いので、
初めて入る教室は、とりあえず3人それぞれで3回探索するのが大事。

シナリオも、6日間という長い時間の中で、
飢えや乾きで消耗していく心理描写や、
絶望のあまり、思わず周囲に感情をぶつけてしまうシーンなど、
細かいところが巧みに作られているのも良い!
ミノルくんが疲れ果てながらも探索して、最後の最後に、
あの部屋に入った時の表情ときたら…

そこから続く、キャラごとのバッドエンドの数々も、
それぞれキャラの個性を生かして丁寧に作りこまれていて、
「物語の中断としてのバッドエンド」ではなく、
一つの結末として見応えがありました。
そして、もちろん、トゥルーエンドはそれ以上の納得のしあがり。
キレイに謎が解けるのが気持ちいい。

細かな部分まで、きちんと作りこまれている良ゲームでした。

難があるとすれば、マップの作りの関係上、
移動にやや時間がかかることですかね…
特に、攻略を見ずにノーヒントで校舎をウロウロしてると、
移動だけですごく時間をとられると思いますので、
そのへんはお覚悟を。
(公式に攻略チャートがありますので、詰まったらそちらを参考に)

とはいえ、やりごたえがあることは保証しますので!
まだプレイしてない方はぜひどうぞ~

ジギ

2016-09-18 08:31:46 | フリーゲーム(ホラー)
「ジギ」 探索ゲー・ある意味おねショタ?
制作者:いるあんこ様(いるあんこの部屋

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一緒に暮らしている子どもが姿を消してしまったので、
探しに行きましょう、なゲーム。

「ヒメゴト」の続編ゲーになりますー。
キャラが少し大人になって、より可愛くなりました。
ふわふわのスカートに細い足のプロポーションも、
ドールっぽくてイイ。
グラフィックが1作ごとにキレイになりますね~

内容は、普通に探索して、日記を読んで、
内容をヒントにいろいろ行動を起こしていく感じになります。
短編だし、そんなに難しくはないと思う。
ただ、前作を見てないと「?」ってなると思うので、
「ヒメゴト」をクリアしてからのプレイ推奨です。



死んでも毒親な母はともかく…
ディアの執拗な行動に血筋を感じてゾっとする。
一歩間違うと思いっきりヤンデレになりそうだけど
この先大丈夫かしら…

ユーラルーム

2016-09-18 03:21:57 | フリーゲーム(ホラー)
ユーラルーム」 探索脱出ゲー・演劇&オペラ
制作者:時雨屋様(時雨屋本店

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「ユーラルーム!ユーラルーム!
 ここはあなたの失った、ユーラルームの墓所なのよ!」
詩とか、演劇の古い言い回しのセリフって、
なんだってこう、強い印象で頭に残るんでしょうねぇ。

フリゲ展夏の「いずれまた森になる」や
「幻想列車アポトーシス」を作った作者さまです。

今作は、テーマ的には、
いくつかの有名な歌劇のオマージュともいえる設定ですが、
有名な演劇やオペラ、詩を散りばめたセリフを使うことで、
一種、独特の世界観を立ち上げてくれました。

なんだろうね。この作者さんの他ゲームもそうなんだけど、
何か…雰囲気作りがすごくイイんだわ。
けっこうゴシックでシビアな話作る人。
ただ惜しいと思うのは…ストーリーの重みに、
グラフィックが追いついてない気がするところかなー…

ざっくりあらすじを言うと、

ある劇場で役者見習いをつとめる「エドワード」は、
ある日、劇場の地下に広い地下水道があり、
そこに巨大な蜘蛛の化け物が入り込んだことを知る。
蜘蛛を退治しようと地下に行ったまま、
帰ってこない兵士たちの亡骸から、
金目のものを奪おうと提案する双子の弟「ヴィクター」とともに
エドワードは地下水道へと足を踏み入れることになる。
しかし、二人がそこで出会ったのは、
全身が真っ白な、不思議な少女だった。

…って感じ?

エンド1の後半の盛り上げが凄く好きです。
せっかく劇場が舞台なのだから、地下ばっかりじゃ飽きるよね!

「白い少女」の、見当違いなようで、実は状況にぴったり
ハマっている、演劇のセリフの数々も必見。
ラスト付近に見せてくれる聡明さも良いですね。
ただ、あんまり演劇やオペラの知識がなくて、
どのセリフが何の演劇から引用されてるのか、わからないのが残念。
クリア後のオマケででも、セリフの引用一覧とか見られたらいいなぁ。

エンディング分岐は選択肢による好感度…かな。
少女にどちらが話しかけるか?で分岐し、その後のイベントで、
少女にどんな印象を持っているか、でさらに分岐します。
一番ハッピーと思えるエンド1は、もしかしたら残弾数も関係あるかもしれない。

蜘蛛から逃げるアクションパートがありますが、
基本、蜘蛛は巨体なので部屋に入ってこれないし、
細い隙間もくぐれません。
手近な部屋か隙間に逃げ込んで少し待てばOKなので、
逃げるのは難しくないはずー。





それにしても、一番良いと思えるエンド1が…
あっちを殺しちゃうのが驚きでした。
もともとは、残ったほうが本来の…だったのかもですが、
個人的には、こっちが残るエンドとあっちが残るエンド、
両方見たかった気がします。


稲葉探偵事件ファイルNO.2

2016-09-16 12:54:42 | フリーゲーム(その他)
「稲葉探偵事件ファイルNO.2」 本格推理ゲー・しっかり探索しよう
制作者:戌亥様(スイカBAR

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稲葉探偵、相変わらずイケメンだわ…
しかも今回は、なんと稲葉さんのサービススチルが!
必見ですわよ奥様!!


前作のレビューで、続編あるのかな~とか書きましたけど。
公式サイトは3か月以上更新してなかったし、
製作ブログも呟きも公式にはリンクなくて、活動状況わからなかったし、
ゲームそのものも、複数人が協力して作ってるっぽかったので…
もう続編はないのかな~、とか内心思っておりましたのです。

そしたら、レビュー後こんなに早く続編が来てビックリ。
水面下でちゃんと活動してらっしゃったんですね~
本格推理ものジャンルって、あんまり見ないから嬉しいな。

さて、前回は少々ホラー仕立てのシナリオでしたが、
今回、登場人物は生身の人間のみ!の本格推理。
絵がさらにキレイになった気がします。
有村ちゃんが可愛くなった!
事件現場の兄弟たちもそれぞれイケメンと美少女ばかりで、
特に、葵ちゃんが!可愛いぞ!!(力説!)

何度も言いますがお兄ちゃんと幼女の組み合わせはry
(長くなるので以下割愛)

…話を戻して。
最後の推理、難しかったです。
別に凝ったトリックやギミックがあるわけではないんですが、
私基本的に、記憶力も観察力もないのでね!
推理自体は選択方式で進みますので、
その気になればリトライ&リトライでも行けますが…
うーむ、これ、一発でわかる人いたらすごいな…

聞き込みで聞ける話は、実はあまり参考にならないのですよ。
重要事項は、二度と聞き直せない、ふとした会話の中に。
タンスや本棚が調べられることには重要な意味がありますが、
毎回毎回、一つ一つ調べていくのはなかなかダルく、
私は初回、タンスのあれを探せませんでした。

あと大事なのは…あるタイミングで外に出られるよ!
ってことかな。


最初ノーマルエンドで、
あれ?普通にアヤシイ人が犯人だったなぁ、と、
ちょっと気が抜けたんですが…

その後攻略ヒント見て、トゥルーをクリアして納得しました。
彼は何か最初から一人だけ違うと思ってた。名前からして。
でも、それ以前の調査でちゃんとフラグ立ててないと、
いきなり指名しても、彼は暴けないらしいのよねん。

カップの件は、犯人が意外すぎて、
選択方式でも全然当てられなかったです。
他の全員を試して、最後にやっとわかりました。
だって、そういう性格じゃなさそうに見えたんだもの。
私、絶対名探偵にはなれそうもないですねww


何日かかけて進んでいく調査と、その間にも次々に起こる事件。
推理小説読んでるみたいで面白かったです。
推理ものがすきなかたにおすすめですー。




そうそう。夜寝る時、播磨さんのベッドにもぐりこむと、反応面白いよ!

バグ=デバ

2016-09-16 11:41:17 | フリーゲーム(ファンタジー)
「バグ=デバ」 バグ探しゲーム・バグあるある
制作者:戸塚様(戯れエキゾチカ

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フリーゲーム製作が趣味の古村雨ちゃん。
ゲームを作ることは楽しいけれど、
いつも、とりきれないバグがあるのが悩みの種。
そんなある日、スマホに不思議な少年が現れ、
雨のゲームのバグを取る手伝いを申し出る。
「そのかわり、あなたのセカイにはいらせてください」
気が付けば、雨と少年は、雨の作ったゲームの世界に…


キャラと一緒に、フリゲにありがちなバグを探して直そう!
という教育?ゲームですー
ゲーム作る人にはある意味シャレにならない話かもしれないけど、
いちプレイヤーとしては、ゲームとして普通に面白かった^^ 
ああこんなバグあるある!みたいな。

もっとバグの数を増やして←w長く遊びたいと思ってしまいました。
でもバグがテーマのゲームって、テスト大変そうだよねw
これは本当のバグなの?仕様なの?って悩みそうw

一度取ったアイテムが無限に入手できたり、
壁の中にめりこんだり、違う場所にワープしちゃったり。
フリゲには細かいバグがつきものです。
全部きちんとテストプレイで取り除ければいいんだけど…
ゲームが長く、複雑になればなるほど、デバッグは難しい。

アップしてある画像でのセリフ。思わず画面のこっち側で、
「成功した場合をテストしてるだけまだマシだよ?」と呟いてしまいました…
特に初回公開バージョンは、正解ルートを「順路」どおりに進んでさえ、
進行不能とかあるからね!普通に。
いくらなんでも一度も正解ルートをプレイしてないってことはないだろうから、
何か修正したあと、通しでテストプレイしないで公開してしまった、
とかなんだろうけど…ね。

ひとには思考のクセとか死角があるので、
制作者さん一人で作ってるゲームの場合、バグ全潰しは無理じゃないかなぁ。
ただ、最近は、テストプレイヤーを募集したり、
仲良しさんにデバッグを頼んだりする向きも多いですよね。
意識が高い方が増えているせいか、最近は手ひどいバグに当たることも、
あまりなくて、プレイヤーとしては嬉しいかぎり~

ゲーム内では、制作者さん側に対し、チョイきつめの言葉が出てきますが、
それも作者さんの真面目な人柄の現れでありましょう。
真剣に頑張って作ってくれているんだなぁ、と。

キャラが相変わらず可愛い。
この作者さん、女の子のグラがいつも少女っぽくて可愛いんですよね。
フリゲの妖精さん?みたいな「バグ・デバ」の二人?については、
謎が謎のまま終わりますが、どういう存在なんでしょうね~

サイトに行ったら、製作中のゲームが面白そうでした。
こっちも忘れずチェックしておかなくちゃ。楽しみ^^



バグはプレイヤーの「やる気」を削ぐ部分がありますから、
無いにこしたことはないのだけれど…
私的には本当に嫌だなと思うのは、進行不能と「最初からやりなおし」くらいなので、
それ以外はあんまり気にしないんですよね~

進行不能は最悪のバグなので、いうまでもないと思うけど、
修正が入った後データ引継ぎできず「最初からやりなおして下さい」になるのは、
同じくらいやばいバグだと思います。

…以前、他の制作者さんの尺が長めのゲームで、2回これをやられてだな…
結局再プレイでイヤになって放置しちゃって、エンディング見ておりません。
いや、バグ報告で直してもらった手前、やるべきだとは思ったんだけど…
最初にバグ検証する時も、確認のために何度かやりなおしてるんで、
都合4~5回くらい同じ個所をえんえんとプレイしていて…
スキップもほぼ効かないシステムだったので、さすがにムリだったー。

初回はすごく面白かったんだけど…正直、今でもやる気はしない…



陽が堕ちたその先で

2016-09-13 11:27:30 | フリーゲーム(ホラー)
「陽が堕ちたその先で」 和風探索ゲー・妖怪を探そう!
制作者:WH様(WHGF)

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夕暮れに急な雨に降られ、立ち寄った森の中の民家。
若い女性が一人暮らすその家に、
主人公・丞(たすく)はひと晩の宿を借りることになります。

夜中に厠へ行こうと廊下に出ると、ふいに隙間風に灯りを消され、
気が付けば辺りは見知らぬ場所に。
奥から現れた猫又の話では、ここは妖のための場所…「回廊」とのこと。
丞はここから出るため、妖怪のうごめく回廊を探索し「光」を探してゆきます。

一つ「光」を得るたびに、思い出す不思議な記憶。
全て集めた時、丞の知る真実は…?…


いやぁ。短いのがすごく残念~
回廊ではなく屋敷作りにして、はなれとか、池付きの中庭とか広く作って、
和ものの家のつくりや、調度品を堪能したいッ!w
そして、もっと多くの妖怪と出会いたいッ!w

そこがメインのゲームではないと知りつつも…
こういう「図鑑埋め」系って、何かコレクト魂をそそられる。
イベント区切りの一定期間しか現れないレア妖怪とかいればいいのに。

ストーリーは切ない系。
最後まで見たら、きっと「…分岐どこ?」って気分になるはず。
残念ながらエンドは一つです。
…まあ、この状況をハッピーエンドにもっていくとすれば、
丞くんがいろいろ捨てることになりそうなので…
切ないながらも、現実的なエンドだったと思います。

妖怪と和ものが好きな方におすすめですー。



「短編であること」が一つの個性の作者様ではありますが、
これだけのものが作れるなら、もっとハイ・ボリュームのものも
見てみたいな、という気分になりました~
魅力あるキャラと設定が、次々と短編で消費されるの、
見ていて何か惜しい…

「はなし」シリーズは次々主人公を変えるオムニバス形式で、
タッチリレーみたいに話をつなげていく形式も向いてると思うの。
今の話の脇役が次の主人公、って変えていって、
一つの謎を、それぞれが別視点で解いて、最後に繋がる、みたいな…?



Entity

2016-09-11 21:09:59 | フリーゲーム(ホラー)
Entity」 ホラー謎解き探索・最後にそっと聞き耳
制作者:natuumi様

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「Doors」と同じ、シェルモンド病院を舞台にした、探索ゲーです。
メインの主人公はアリスちゃん、そしてもう一人…

私はこちらのゲームからプレイしたので、
初回は黒い人影の話とかがいまいち把握できなかったんですが…
Doorsの後だと、いろいろ共通点やニヤリポインツがあるので、
できればDoorsからのプレイをおすすめしますよー。

Doorsでは基本、廊下とドアしかなかったシェルモンド病院を、
自分の足で探索できるのが超楽しい。
最後の地下ステージでは、意外性のある陰惨なステージが用意されていて、
それまで「愉快なゴーストとのお遊び」だった雰囲気が、
一気にホラーっぽく…

スティーブン・キング好きなので、GMネタも嬉しかったな^^
アレは映画も良い出来だったけど、個人的には原作のほうが好みです。
映画になると、なんか「感動」を前に打ち出し過ぎてる感じがしてね…

ところどころ顔を出すオルトン。やはり良いオヤジでした。
包容力ありすぎ。惚れてまうやろ!ww
そして「パパ」の親心に、最後は泣ける…

まだプレイしてない方はぜひどうぞ。良ゲーですよ!


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以下は某DLサイトに投下したレビューより。
赤字は今回改めて思ったこと&つけたし。


洋ものホラーっぽい雰囲気が良い感じ。
mad/bad/normal/happy・オマケをクリア。
DoorはDLしたものの、まだ最後まではプレイしてません。

結局このとき、Doorsはクリアできなかったんだよね…
ver.2はプレイしやすくなってるのでオススメですよ!


ストーリーが面白いです。
登場人物…というかゴーストが個性的で、
特にノーマルorハッピーエンドに向かう終盤部分を見ると、
いろいろ見る目が変わってくるかも…?
ユーモアのある設定やネーミングとあわせて、作者さんは、
「ゴースト」のとらえ方そのものが、海外っぽい感性な気がする。

前作をプレイしてると、この辺りは「いわずもがな」な内容でした。
今2作揃えてプレイしなおしても、やっぱり作者さんは、
海外っぽい感性だなと思います。
あえて日本人には読みにくい綴りの名前を持ってくるところとかw
HOJOINは音を重視する日本人ならHOUJYOUINと書いてしまうところ。
向こうは伸ばす音はわざわざ表記しないのかな?


そして「聞き耳」「目星」がすごくイイ♪
これでもっと遊びたい。

目星は探索のとき、全部調べる手間がなくてとっても便利。
聞き耳は…ラストステージと、最後の最後のアレが最高。


謎解きは理数系なものが若干多め。
そっち方面が苦手な私は「げえ↓」と思う部分も多々でしたが、
作者さんは、謎解きの「答えそのもの」をDLファイルに
同梱してくれていましたので、助かりました。
周回するたびに、これってどうだったっけ?と悩む必要もなく、
たいへん便利でありました。

???のルートに、全てのヒントがありますから、
謎解きはそんなに苦労しない…ていうか、
クイズ系は、選択式なので、ヒント無しでもたぶん行ける。
フィボナッチは、ヒント無しで閃く人は
数学にそれ相応の興味がある人でしょうねぇ…

一番「げえ」と思ったのは一筆書き。
手掛かりを得てから、全部の部屋を回り直すのが面倒で…


最初のバージョンでは進行不能バグで足止めを食いましたが、
その後のバージョンでは致命的なバグもなく(と、思う)
スムーズにプレイできました~

もちろん今は修正済みです。

ただ、オマケ?の部分の、チェシャの部屋のシステムには
少々わかりにくい部分が…

一回目のエンディングのあと、最初にチェシャの部屋に入った場合、
ゴーストファイルを取ってセーブして、部屋から出ますが…
その時に、既存のデータを「ロード」して探索を始めると、
いつまでたってもゴーストファイルが使えません。
一度最初に戻って始めからプレイすると、メニューに追加されます。

私は最初からやりなおすのが面倒で、開始直後のデータを「ロード」で
周回していたので、3回やってハッピーエンドを迎えるまで、
それに気づかず…ゴーストファイル埋めに入れなかったっていう……
最初からやりなおすの前提なら、部屋から出る時、ロード一択はご勘弁。
むしろ名前を替えたらデータ引き継がないタイプかと思ったし…

ここは今でもそのままです。
チェシャの部屋を出るときは「ロード」せず、
新たなデータで最初から始めないと、ゴーストファイル使えません。

ていうか…そのころの私、3回やり直す前に気付けよ!って感じ。


このゴーストファイルも、気がついたら意図してないゴーストが
載ってたりして、いまいちよくわからない…
普通にプレイしてたら11人目は載らずに終わってしまいました。
11人目が誰なのかをカンニングしてからプレイしなおしたら載ったけど、
存在がわかりきってても、反応なくても、聞き耳立てなきゃダメなのかな…?

今回、再プレイ時はゴーストファイルをコンプしなかったので、
このあたりどうなんでしょうか…?
まあ、こまめにセーブ&ファイル確認しながら進む以外にないかと。



Doors

2016-09-11 20:16:37 | フリーゲーム(ホラー)
Doors ver.2」 パズル系ホラー・ゴーストが可愛くなるゲーム
制作者:natuumi様
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これはジャンルに迷いますねぇ…
参考にするために、何か似たような感じのゲームあったかな~と考え、
「勇者のくせになまいきだ」とかは、チョイ近い雰囲気?と思ったのだけど。
(ダンジョンのあちこちにモンスターや罠を仕掛け、
 潜ってくる勇者を魔王が返り討ちにするゲーム)
ジャンルを見ると「ダンジョン・マネジメント」になってるんですよね。
それに倣うと、この「Doors」は、
ホーンテッドハウス・マネジメントってことになるのかな?
ある意味的を得ている気もしますが、意味が伝わりにくいっすね。

このゲームには初回バージョンが存在しますが、
そちらでは、私はクリアできませんでした。
私的には、操作性が…何かすごくプレイしにくかったんだ。
システムの説明も最低限で、最初のとっつきが悪かったっていうか。
あと、最初のほうのステージでは殆どストーリー性が押し出されないので、
機械的にステージクリアをこなすタイプのゲームなのかと思って、
割と初期で投げてしまったっていうか…

その後、同じ世界観を持つ続編?にあたる「Entity」をプレイして、
それがすごく面白かったのと、レビューでシナリオが良いという話を見て、
ずっと気になっていたので…
今回、あらためて、いろんなところが修正されたVer2をプレイしてみました!

…前より、格段にやりやすくなってると思います。
キャラにも顔グラがついて、シナリオへの感情移入がラクになりました。
あと…もしかして、難易度も下がってる…?

本編クリア後の「EXステージ」では「Entity」の登場人物が出てきたりしますので、
まだ、この作者様のゲームを知らない人は、ぜひ「Doors」→「Entity」の順で
プレイすることをおすすめしますー。

人がオバケに恐怖を感じる、一番の原因は、
「相手が何考えてんだかわからないこと・意思疎通ができないこと」
じゃないかと思うんですが…
そういう意味では、この物語のゴーストたちは…一味違います^^

ぜひ最後までプレイして、彼らの目的と、遺された想いをつきとめてください。

英語で表記されたキャラ名称や、ストーリー展開、演出、セリフ回しに至るまで、
感動系の洋ものホラー映画を見ているようで、とても楽しかったです。


それにしても、オルトンかっこいい……渋い……素敵オヤジ…





最後に、このテのゲームが苦手めな人へのアドバイスー

まずは、ゴーストの特徴をしっかりつかむこと。
どのゴーストがダメージを与えるのか、どれが恐怖度を上げるのか。
あと後半大切なのは、どのゴーストがスキルを中断させられるか、です。

大抵のステージは、ゴーストをアップグレードしたり、
使用数を増やすことで、ゴリ押しでもクリアは可能なのですが…
私の場合、銃スキルを持つターゲットには苦戦しました。
一度か二度撃たれると、次のスキル始動までどんどん早くなりますので、
確実に邪魔しましょう。
スキルを中断できるゴーストを適度に配置して、最初はoffにしておき、
手動で発動させるのが簡単です。

…このon,offの意味に気づかなくて、チャーリーでハマったハマった。

奇奇怪怪コイ絵巻ノ2

2016-09-09 21:40:32 | フリーゲーム(乙女)
「奇奇怪怪コイ絵巻ノ2」 和風ADV・クズ天女&愉快な妖怪ども
制作者:ミシェ☆様(公式サイト

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待ちに待った~ 続編が~ きましたぞよ~!

今回は、登場キャラが大幅増員!
2作目とは思えないボリュームと高クオリティな世界になっております。
芝居がかった演出もいいし、間に挟まるミニゲームも面白い~
スチルも多めで、キャラグラフィックも相変わらず可愛い。

桜夜ちゃん、前作よりも少し顔がオトナっぽくなりましたかねー。
袈裟坊のアホ可愛さは健在。光弦坊は前より丸くなったかな…?
前はもっと変態っぽいSだったような…
渋い魅力の滝の坊、正統派イケメン(&工口メン)の小次郎もしっかり再登場。
そのほかに~、個別エンディングのある新キャラがなんと8人。
物語に絡んでくるサブキャラも多く、てんこもりのシナリオでした!

そんなわけで、自由行動時や、選択肢で迷うことが多いかと思いますが、
サラっとやってみた感じでは「好感度」とかはなさそう…?
袈裟坊ルートと光弦坊ルートで4~5人づつのキャラと絡んで、
最後の選択肢でエンディングを選ぶ感じです。
いちいち、最初から周回する手間がないのは良いですね~

新キャラで目を引いたのは、白丞くんとキマグレくん。
(キマグレくんの名前が出てこなくて最初、
 「キテレツくん」とか入力してました。全然違うナリよ)

強烈な面々の中にあって、白丞くんの、普通っぽいキャラは新鮮でした。
抑え気味、引き気味の行動には、それなりの理由もあったわけですが…
ライバルのことを、もっと気にしてやれよ!とかわざわざ言っちゃう
性格の良さは貴重だと思う!

キマグレくんは……ドSというよりパラノイア?
光弦坊のキャラが弱くなっちゃったのは、おおむね彼のせいですね!
「江戸」の世界観に、なぜか無理やりネジ込まれた明治大正時代…
もしかしたら、作者様の頭の中には、ここを舞台にした、
彼らの話が別に…あったりする?の、かな?
そうだったら見てみたいですね~。「火車」の設定は魅力的です。

あと、公開前の情報を見る限り、かずらちゃんはもっと変態だと思ってた!
普通にイイ子だった!嬉しいような、残念なような!!

アイテムをそろえて開く最後の巻物…
私はてっきり、しのびーズがカギを握るのかと思ってたんですが、
あの子が絡んでくるのは意外でした。
そして、最後の最後にカードを貰えるあのひと…

最後まで、予想がつかなくて面白かったです。
オナカいっぱい。作者様ありがとうございました。


最後は、少しだけシステム面についてのお話を。

ティラノでの最大の問題点、セーブ周りの異常は、
今回、私のマシンでは起こりませんでした。
もし途中でダメになったら、ティラノフェスのページにあった、
セーブクリアを使おうと思ったんですが…使わずにすみました。

(今、リンクしておこうと思ったら、見当たらないね…
 あれ、いちいちティラノのフォルダ探すより簡単で便利だったのに。
 できればティラノの公式のわかりやすい場所に置いといてほしい)

あとは重箱の隅チェックになりますが、
最初のタイトル画面が表示されるまでの時間が長めなのと、
エンドロールが飛ばせないのが、少し気になったかな。

一部のエンドは、エンドロール後に後日談があるから、
どうしても最後まで見なきゃならないし。
終わってすぐに周回に入りたいのに、
タイトル表示に時間がかかるのは、何気に苦行でありました。

エンドロール自体はそれほど長くないので、
エンディングが2~3種だったら、たぶん気にならなかったと思う。
なまじエンディング数が多いから…えーと、攻略キャラが11人だから、
ざっと10回以上は確実に、エンドロール見ることになってしまうので、ね。




さてさて…スチルがまだけっこう埋まっていないので、
これから補完プレイいきましょうかね^^
章単位で話の途中からプレイできるみたいなので、
有効活用してみましょう~

夢見鳥1.5

2016-09-06 14:17:59 | フリーゲーム(BL)
「夢見鳥1.5」 隠れヤンデレADV・意外な最強伝説
制作者:明野貴志様(公式サイト

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ぶっちぎりのヤンデレ要素で、プレイヤーを恐怖に叩き落した、
あの「夢見鳥」の、短編ゲームですー。
ヒロイン・誠一くんの誕生日記念として、
作者様が作ってくださったようですー。ぱちぱちぱち。

前作の隠しルート・GOODENDの後日談になります。
攻略対象はみな一線を越えられず、
それぞれが良き兄・教師・先輩・後輩・クラスメイトのまま、
平和な関係を築いている…って感じ?
…ま、少なくとも、表面上は。

以前、夢見鳥をプレイしたプレイヤーにとっては、
この「平和な時間」そのものが、非常に危うく見えるはず。
きっかけさえあれば、いつでも人の道を踏み外してしまうだろう、
攻略対象たちの内面を想像するのも楽しゅうございます。

基本、話は誠一くんの視点で進みますので、
全員、何事もなく…むしろちょっとイイ感じで終わるんですが。

…それを物足りなく思うあなたのために!
ちゃんと作者様は素敵なオマケを用意してくれています。
キャラエンドを迎えたら、トップのそれぞれのキャラをクリックしてみてね!
夢見鳥の「上げて落とす」作風は健在ですよ~

また、1.5では、前作のサブキャラとのエピソードもいくつかあって、
その中には意外な事実が…誠一くん。何かあったらあの人を頼るんだ!

それにしても、青木さんが出てきたときは、
青木ルートがあるのか!?と一瞬期待したんですが。
誠一くんのヤンデレを惹きつける魔性パワーも、
青木さんには効かないみたいです。
動じなかったな…この人、きっと心に闇がないんだねぇ…
残念だ。実に残念だ。

作者様のサイトには、おまけ漫画もちょくちょく更新されていて、
作中だけではわからないキャラたちの姿が見られます。
お好きな方はぜひ見てください!滾るから!



誠一くんって、耽美でもなんでもない普通の男の子なのに、
なんでか表情付けが、時々すごく色っぽい…;