鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

ゼーメンシュ-Aftermath-

2017-11-11 08:03:38 | フリーゲーム(ファンタジー)
ゼーメンシュ-Aftermath-
ADVノベル・行きつく先は常に一つ・何気にSF
制作者:東堂様

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見た目の美しさとは裏腹に、その歌を一定時間以上聞くと洗脳され廃人になるという危険な存在、人魚。
その生態を調査し、研究する「人魚博士」の豪傑博士は、ある日「人魚専門店」の店主から、珍しい「ツノナシ」を飼育してみないかともちかけられる。
人魚の中でも高位…女王のような存在であり、幻と言われる「ツノナシ」の人魚…
彼女はマイと名乗り、その美しさと素直さで、豪傑とその同居人たちを魅了していく。


残酷さの中に愛がある、不思議な雰囲気の物語でした。
たゆたう水の雰囲気のあるマップがとてもキレイ。
優し気な音楽もそれにあっていて癒されます~

「人魚」について細かく作りこんであるのが面白かったです。
人魚に自覚がなくとも、その歌はとんでもない兵器になりうるという設定。
けれど、その威力とは裏腹に、彼らの心も体もとてもデリケートにできていて、尾を人間に素手で触られるだけでも弱ってしまうほど。
儚くて綺麗で危険な生き物である人魚…ゼーメンシュたちに、プレイヤーもまた、画面のこちらで魅了されることうけあいです。
また、豪傑と一緒に暮らす3人…モコ、爛万、海貴は、みな一様に心に傷を持つアウトサイダー達。
互いをいたわるように過ごす日々の向こうに、一体どんな真実が待ち構えているのでしょうか~

シナリオは一本道。
次の行動を示すとおりに進んでゆくと終われます。
ただ、主要キャラにはそれぞれ好感度が設定されており、それが一定値に達すると、特別なイベントが起きたりしますので…それを全部見ようと思うと、少し時間がかかるかな?
人魚専門店、コンビニ、雑貨屋、本屋で売っているアイテムは、大きくわけて、使うことで特定キャラの好感度があがるものと、それを好むキャラにプレゼントすることで好感度があがるものの二種あります。
どのアイテムが誰に対応しているかは…彼ら彼女らとする雑談の中にヒントがあったり。
でもまあ、一番てっとりばやいのは、セーブロードを駆使して一度全種類試してみることかな。

ところどころに落ちている人魚のスコアは、人魚専門店で「思い出」や「キャラプロフィール」と交換できます。
ただし、この交換…ガチャのようなシステムでランダム要素が強く、全部揃えるのは難しいかも…
私の場合、スコア100枚くらいは交換したと思うんですけど…最後までマーエリのプロフだけが出ませんでした…けっこう好きだったのになぁ。マーエリ。

特定のイベントを起こさない限り、日にちが進んでもシナリオが進むことはありません。
なので、故意に進行を止めておいてお金をひたすら貯めたり、キャラの好感度をあげたり、スコアを集めることもできますよん。
また、個別エンドがあるわけではないので、一周で全員一気にあげきってもOK。

最初は通貨である「貝」がなかなか溜まらず難儀すると思いますが、スコアを交換できるようになるとザクザク溜まるようになります(ダブった思い出はお金に変えてくれるため)


とまあ、プレイ上のことはこのくらいでしょうか?

エンドは一つだけなので、どんな選択肢も、エンディングには影響しないです。
安心して、心の赴くままにプレイしてくださいね~

(とはいえ…プレイ後には、むしろ影響できてほしかったという気分になるかもしれませんがね…)

エンディングは暗めな感じなので、悲劇的な話が苦手な方にはちょっと難あり?
絶望耐性のある方におすすめです。
悲劇的だけれど、とても純粋な愛の話でもありますよん。

しかし、最近バッドエンド?傾向のものばかりプレイしてる気がするなあ…
「絶望耐性」ってやたら書いてばっかりな気がする。
べつに選んでプレイしてるわけじゃないんだけど…











モコちゃんのその後がとても気になる…強く生きてほしい。

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