鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

バラの懐抱

2017-10-20 02:00:03 | フリーゲーム(ホラー)
「バラの懐抱」
探索ADV・ホラー風味ダークファンタジー
制作者:有井様(episteMIL

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2か月くらい前に公開されていたゲームなんですが、当時はトゥルーエンドにたどり着けませんで…
今回、再DL&再プレイでやっと完全攻略できました!スッキリ!


ロドは、友人のルレースと義弟のレウィンとともに、子供のころ住んでいた家のあたりを散策しようとやってきました。
お気に入りだったバラ園や、噴水。深くきれいな湖。
ルレースと子供の頃の思い出を語りながら歩くうち、レウィンがふと、奥に続く小道を見つけ、その奥はどうなっているのか見たい、と言い出します。
細い道を奥へと進んでいくと、そこには、朽ち果てた大きなお屋敷が…。
人の屋敷に勝手に入るわけにはいきません。
もう帰ろうと、来た道を引き返した3人でしたが、いつの間にか、道は塞がれ通れなくなっており帰ることができなくなっていました。
3人は、仕方なく先ほどの屋敷へと戻ることにしました。
そこに住む人たちに、帰り道を尋ねるために…


一言で言えば、バラだらけの屋敷を探索して、帰り道を探すゲーム、です。
バラ頭の執事さんがインパクトありますねぇ。
前回プレイしたときは、謎解きはちょっと難しめに感じたのですが、今回はバージョンが上がってヒントが多くなったため、かなり難易度が下がりました。

とはいえ…トゥルーに行くためのフラグアイテム、ガラスのバラの最後のパーツは、やはり見つけるのが難しかったです。
今回も結局、公式でヒントを見てやっと見つけられました。
以前はこれが見つからなくて、アナザーエンドしか見られなかったんですよね…;
しかし、アナザーエンドはある意味、とてもホラーらしいホラーなエンディングなので、好きな方はぜひとも見てみることをお勧めします。



主人公のロドは、ちょっと特徴的な、たどたどしい喋り方をする女の子。
すべてのエンディングを見る限り「ヤンデレホイホイ」な星のもとに生まれた人かと思われます。可哀想に!
家族関係のトラウマで誰にも頼れず、「変化」を異常に嫌う臆病さを持っていましたが、義弟レウィンのおかげで、やや状況は良くなってきているようです。

義弟・レウィン…いずれ一線越えてしまいそうな危うさを持つシスコン。
義理の関係で血のつながりはないから、たぶんそれでも問題はない…と思われる。
ロドの前ではイイコにしていますし、その知恵と肉親の情でロドの支えとなっていきますが…
裏で見せる執着はかなりのもの。
それが暴走した結果、バッドエンドの一つに繋がってしまいます。
いろいろ考え合わせると、トゥルーエンドもある意味、先行きがとても怖く感じてしまうのは私だけでしょうか…

友人・ルレース…美人で気立ても良く、皆に好かれる人気者。そして本作のラスボス。
途中の蜘蛛のシーンで「あれ?この人…?」と感じた違和感は、アナザーエンドで「やっぱり!」に変わります。
明るく可愛く、罪の意識もなく、さらっと悪事を働くパラノイア傾向な人。
アナザーエンドは、他のエンドでは語られない真実がわかりますので、一度は見てみると良いかも。
…というか、何もしてないのに、そこにいただけでいきなり惨殺された蜘蛛カワイソス;


謎解きに詰まらなければ数時間でクリアできる、手ごろなボリュームの作品です。
絵も整っていて、バラの絡まる廃墟なマップも綺麗。
まだプレイしていないかたは、ぜひプレイしてみてくださいね~




個人的には、執事さんたちの人間バージョンの顔が見たかった気がする…
きっと全員が、イケメンに違いないと思うの!!