鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

シキヨク-夢魅テルは夢見てる(第七話「4年前の事件」)

2017-09-18 10:16:54 | フリーゲーム(ゲームマガジン)
「シキヨク-夢魅テルは夢見てる(第七話 4年前の事件)」
電ファミニコゲームマガジン・連載ADV
制作者:アイムシアン様(ImCyan

====================
若テルがイケメン!若テルがイケメン!
大事なことなので何度でも言います。若テルがイケメン!

しかも、二人はカテゴリが違っていて、今テルは「残念な天然イケメン」なのに、若テルはミステリアスでクールなキャラクター……一粒で二度美味しい!
え?なんのことって? プレイしてみればわかりますw(丸投げ)

えー、今回は、大きくシナリオが動く前の伏線回…っぽい話でした。
雰囲気で言えば「ざわ…ざわ…」って感じ?

「シキヨクの呪い」普通に考えれば確かに作中で言われる「色欲の呪い」と考えてしまいますが…
あえて、こうもってくるってことは、違う漢字を当てるってことですよね。
うーん。あれ、確かもともとは「死期欲」でしたっけ?…死期を欲する…呪い? 
なんか字だけだと、どういう呪いかピンとこないですね。
ここは、この先の種明かしを楽しみに待つとしましょうか~

チェリーちゃんが語る、過去の回想シーンでは、4年前の、いまとはキャラの違うチェリーちゃんの様子やキラ先輩との出会い、「シザーガール」との関係…そして、当時、巻き込まれた夢の中で、意外な人物との邂逅を果たしていたこと…などが語られます。

相変わらずキャラグラがすごい。
若チェリーちゃんはビジュアル系のイケメンでした;
基本の顔は一緒なのに、微妙に若く見えるってすごいわぁ。
ていうかチェリーちゃんの本名、ゲーマーな私にはモンスターの方しか思い浮かびませんでしたが何か。
鳳我でオーガ。龍我でリューガ。
鳳と龍か……なんちゅーか、程好くDQNネームなのが「らしい」雰囲気!

キラ先輩も、過去の顔はちょっと幼げで可愛い。
しかし、この人、本当に中身は漢ですよね…;
ゴチャゴチャものを考えないっていうか…場当たり的というか…
とりあえず彼(彼女?)の食生活が心配です。

今回の話のおかげで、シザーガール事件のとき、チェリーちゃんが見せた表情の謎が解けました。
結局、当時から4年間、シザーガールはずっとあのままだったってことですね…
今までは「無事逃げることができてめでたしめでたし」みたいな感覚だったのですが、思えば根本的には何も解決してないんだな~と、今回、思い知らされました。
たとえ何年たとうとも、油断すれば、同じ死者の夢に再び引きずり込まれる可能性はあるんだなって。
(そういえば、テルくんが高校に行けなくなったのも、そういう理由だったよね!)

時間とともに、どんどん床が抜けていく部屋を歩くかような…
回を重ねるにつれデッドゾーンが増えるばかりのシキヨクの世界。
果たしてテルくんは生き延びていけるのでしょうか…

失われた過去に何があったのか。
死んだと思われていた美々子ママは、一体どこへ消えたのか?
そして、ルナちゃんの存在そのものも、何か揺らぎ始めて…?
いや~、どうなるのか、楽しみですね!

夢魅の一族は、もともと、夢に入るだけの力しかないけれど。
でも…今のテルくんの周囲には、一癖も二癖もある心強い(?)味方(?)が大勢いますから~
案外どうにかなるんじゃないか?って気になってしまう。
自分で夢を創れる力を持つニナあたりは、いい感じに活躍できそうだけどね~


今回は、途中に「名刺集め」というサブクエストがあったりします。
毎回毎回、新しいものを盛り込んでくるのはさすが~
個人的には、ルナ&ルナネコの名刺もほしかったかも。
「お兄ちゃん…ルナも自分の名刺欲しいな♡」とか言ったら、作ってもらえないかしら…

ちなみに、この名刺集めのせいで、私はまんまとチェリーちゃんにお掃除されました。
っていうか、みんな絶対にここ、はめられたでしょ??私だけじゃないよね!?



最後のルナちゃん…怖いことも怖いんですが、何かこう…思いやり?心配?慈愛?のような雰囲気も感じられる、微妙な演出が良かったです。
彼女はテルくんの失われた時間を知っているようですね…
なんとなく、なんとなく…だけど、こうかな?っていう予感は、しますね…

赤い糸は呪いなんですよ

クリノイディア ~風の章~ episode13

2017-09-18 07:45:53 | フリーゲーム(乙女)
「クリノイディア ~風の章~ episode13」
ビジュアルノベル・いろんな意味でよろめきの予感・二時間拡大すぺしゃる☆
制作者:Layla様(公式サイト

==============

今回も2時間スペシャルで来ましたクリノイディア。
前回に引き続き、新キャラが登場したり、意外な過去が明らかになったり、意外な人の意外な一面が見られたり、ランダルvsアリオンの大人げない一幕が見られたリ…と、内容盛りだくさんでした!


・まずは見知らぬ船の中

キャラ紹介にでていたジャック・スパロー氏(違)の登場でーす。
見た目でもっと破天荒なキャラかと思ったんですが、部屋に積まれた本の山が示す通り、実はインテリジェンス溢れる海賊紳士。
どうやら、もともと育ちは悪くない雰囲気ですね。
「特別な力」への語りは、それを実際に持っている(いた)ものにしか知りえない深みのある内容ですし、彼もクリノイディア出身の人なのかしら…

ご招待いただいたのは、イーディスのお披露目の舞踏会?かな?
…しかし、この後に出てくるランダルと伯父さまのエピソードから見ても、あれは、なんの関係もない人間は呼ばない、という趣旨のものだったはずですが…
つまり、縁の深い血筋に連なる人??ということでしょうか。
いま、行方不明になってる有名人といえば、地の当主夫婦くらいなものだけど…うーん、いや…どうだろう。
顔にがっつり入った傷から見ても、昔大きな事故に遭ったようだし…
もしかしたら、公式には死んだことになってる人…って可能性もあるのかな?
いずれにしても、正体が気になりますねぇ。


・アリオンの夢

アリオンの夢に現れたのは、いかにも仲睦まじい、水の国の美男美女・オルフェとユリス。
これは…もう顔からして、アリオンとイーディスの…前世?と思われます。
子供のころ、アリオンがイーディスに一目ぼれしたのは、このためだったのかぁ。
こんな別れ方したら…そりゃあ悔いが残ることでしょう…特に、一人残された側は。

アリオンのことは、何かこう…あまりにもお約束な耽美系王子様キャラなものだから…
ちょっとニヤニヤしながら、生暖かい目で見てしまう部分があったのですけど。
今回こんなの見ちゃったら、ちょっと同情してしまうわ~;

オルフェがユリスに対して最後に抱いた「罪悪感」が、今のアリオンにとってのストッパーになっているのですね。
…後半のファイターっぷりを見る限り、この罪悪感さえなかったら、お兄ちゃんが焚きつけるまでもなく、アリオンはイーディスを奪いにガンガン攻めていったのかもしれない…

しかし、オルフェはその時代の水の神官であり、こんな大事件も起きているのに…今の水の当主のアリオンがその存在も名前も知らないってあるのかな?
醜聞として葬り去られてしまったのだろうか?


・翌朝のランダル

ニヤニヤニヤニヤwwwww
イーディスは先に起きてしまっていたので「なぜこいつが隣に!」というランダルの驚愕の顔は見られなかったものの…残り香で、事態を察したランダルのオロオロっぷりは見ていて楽しかったです。
「まさかなっ!」てそのまさかですからw
ああもう…プロローグで女を物のように言っていた姿がウソのようだ!w

作中で幾度も言及される、イーディスの香り。
相性の良い異性の匂いは、いい匂いに感じるって、聞いたことがありますね。
遺伝子的に、自分にないもの、不足してる部分がある人の匂いは快いのだとか。
(だから血の繋がった異性の匂いは不快なことが多いそうですよ)

イーディスの今回のドレスは白地にピンクの花柄。
腰のとこがチューリップみたいに膨らんでる、可愛いデザインでした。似合う^^


・だだを捏ねる伯父さまとお色気秘書の素顔

このあたりは「意外な面」二連発。
伯父さま、やはりランダルと血がつながってるんですね…楽しそうだな…風の家。
ランダルはご両親との縁こそ薄かったようですが、そのぶん周囲の皆に気にかけられ、愛されて育ったようで良かったっす。
老眼鏡をプレゼントって、それは親切心なのか、それともあてこすりなのか…

眼鏡絡みで明るみに出たのは、お色気秘書マリアンの意外な素顔。
……ここは本当に意外でした。何この子可愛い!
それこそ酒場のオネーサン達のような、海千山千なタイプの女性かと思ったら…実は一途な恋する少女(しかも頭良くて有能)だっただなんて!
もっとも、ランダルは既に妻帯した身。
自分の気持ちを隠して「私は超大物狙いなので!」とか言っちゃうあたりも機転が利くし、健気だね~

しかし、恋のチカラであの地味な眼鏡っ子を、こんなセクシーお姉ちゃんに変身させてしまうとは…!
ランダル…おそるべし。


・アリオンの特別な演奏会

恋人の都と呼ばれるアモルで、まるっきりデート状態のアリオンとイーディス。
運河のある綺麗な街並みや、豪華な歌劇場など、今回もプレイヤーへの観光サービス満載でした。
ゴンドラ動いてますね! アニメーションがつくのって初めてじゃない?

…なんだかんだ、イーディスはアリオンといるときは表情が柔らかくて寛いでいるんですよね…
単に同じ種族の人間だから、思考や感覚が似てるせいかな?と思ってたけれど。
オルフェとユリスのアレ見ちゃったらなぁ…;
イーディスも最初の頃よりずっと人間らしくなってきたようで、優しいアリオンに少々心を動かされている様子。
もしも、オルフェが死に際に妙な方向に屈折せず、次も出会って今度こそ幸せになるぞ!とか誓っていたら…案外この組み合わせもアリだったのかも…なんて気になりますね…

まずい!この展開はまずいぞランダル!早く本気を出すんだ!


・相場の怪しい動きと、酒場での対決

相場をいじくって儲けているのは…やっぱ絶対負けたくない彼らなのでしょうかねぇ。
現状をひっくりかえすには、お金はいくらあっても足りないだろうし。

さて、超シリアスな陰謀の話のあとには、口直しに笑いを!
というわけで、酒場のシーンになります。いやー、笑わせてもらいました!!
ファイターアリオン! ふははははwww よくわかる!!
しかし、男ならそういう面も多少は必要でしょう。 これはむしろ好感度アップですよ。
酒瓶片手に煽る姿が、天使がラッパを吹く姿のようにも見えて神々しいww

わっかりやすーい挑発に、毎度ノせられてしまうランダルも可愛い。
ていうか風の家、本当にフランクなお家柄ですね…仮にも時期国王に言いたい放題だな。

しかし、公衆の面前で正論で諫められて、それを素直に聞けるって、地味にすごいと思うの。
まあ、今回のは「信頼している相手」に言われたせいもあるだろうけど。
(言ってきたのがアリオン本人だったら、その場で大乱闘になる気がする)


・二日酔いの二人

…まあ、そりゃあ、こうなりますわな。
いろいろあって結果は引き分け。 
その後はアリオンとお兄ちゃんとの仲良しな一幕です。

アリオンを世界一愛するお兄ちゃん。彼が一番に願うのは、つねに、弟の幸せただ一つ。
…水の家の愛し方って、相手と溶け合って一つになるというか「あなたは私、私はあなた、あなたの幸せが私の幸せ」って感じですね。
それが、他を顧みない残酷さとなりえたり、時にはそれが自分に向いて、自己犠牲的にすらなってしまう。
で、水の家の人にしてはトガってるお兄ちゃんでさえ、アリオンの幸せのためなら、ちょっと無茶な提案をしてしまったりするわけです。

本来は優しい人なんでしょう。イーディスに辛く当たってしまったけれど、本当は彼女が悪くないことも、きっとわかってる。
水の家で過ごすうち、だいぶ性格丸くもなったようだし。
あの信託があんなに早く下されなければ、彼が落ち着くまでもっと時間がありさえすれば…いろいろ違っていたのかも?


・イーディスのイブニングドレス!

やはりブルーで来ましたね…!
デコルテをぐっと出したデザインが大人っぽい。
けれど、完全にアップにしない髪型のおかげで、それほどセクシーになりすぎず、むしろ少女めいて若々しい。全体に、可愛らしい系の印象になってます。

しかし!ドレスアップしたイーディスを、よりによってほっぽらかして先に歩いていくランダル。
いつもは入るはずの「心の声」が入らないと、こうまで冷たく見えるとは…
どうせ心の中では「やべぇ!こいつやべぇ!待て俺落ち着け!まずは目をそらせ!」とか考えてるんだろうに。

最後は定番のランダル・ツンデレ発動で、やっと舞台は舞踏会へ…!
いつものことながら、結局はきちんとやることになるのに、それをどうして最初からやらないのかと!w
いえ、まあ、それがランダルなんですよね。OKわかってる!

しかし、手を添えるタイプのエスコートは、貴族的で綺麗だな~
粗野に見えても育ちの良いランダルは、やればできる子!
この調子で次回も完璧なエスコートっぷりを発揮してくれたらいいけど……
(ぜひともキーラさんに喝をいれてもらおう)



次回は二人の華々しいデビュー?もさることながら、各当主たちの正装も見どころですね~
キーラさんは普段からハデ…いえ、華やかそうだけど、どんなドレスで来るのかな?

興味の対象が服ばっかり? そりゃ一応女なので!
なぜかわりと誤解されがちですが女性ですので!