鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

夏幽霊 -ナツユーレイ-

2016-10-05 18:10:24 | フリーゲーム(ホラー)
夏幽霊 -ナツユーレイ-」 逃げゲー・衝撃の二周目
制作者:外神ミヤコ(twitter)

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迷路みたいに入り組んだ夜の住宅街で、
冗談みたいな恰好をしたユーレイに追いかけられるゲームです。

とにかく町が広くって!!
ただえさえ視界が狭いのに、走るとさらに周囲見えないし、
行先ガイドがなかったら、絶対クリアできなかったっす。
ちょっとしたコーンや工事現場のフェンスくらい蹴り倒せよ!とか、
思ってしまった…

ユーレイは足が速くて、判定もキビシイ。
触るか触らないかくらいで、すぐゲームオーバーなので、
常に十分、距離を取るようにしてくださいー。

自分の家に帰れば一応クリア…なのです、が。
実は最後に「自分の家」があるのに気付かず、
次の行先どこー?と、しばらく悩みました。
だって、自宅前でもガイド矢印出るんだもの…

帰り着くと、そこからは、実話怪談っぽいエピソードに続きます。
一周目は、定番の終わり方ですが、
一度クリアして、クリアデータから二周目を始めると、
最後に衝撃の展開が…

2周目では、オバケが一切出てこない「お散歩モード」が選べますので、
逃げが苦手な方はこちらでどうぞ!


夏がアレで、秋がアレ、となると…
冬と春は何を持って出てくるのかなぁ…


夜は小さな二人のために

2016-10-05 10:15:57 | フリーゲーム(乙女)
「夜は小さな二人のために」 主人公はコウモリ少女・ほっこり
制作者:藍原ユウキ様(プロキオン

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続けて、同作者様の同シリーズ作品もご紹介っ
「にえひつ」はラブラブあまあまな感じでしたが、
こちらのゲームは、なんとも微笑ましい仕上がりです。

以下は某所に投下した感想より。
いつも通り、オレンジ字は今回のつけたしね。

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主人公の女の子がコウモリ、旅の道連れはオオカミ、
彼女を待つ王子様??は吸血鬼と、
半分以上が人外キャラの物語は、まるで素敵なおとぎばなし。
ハロウィンにぴったりな、可愛いゲームでした。

冒頭からヒロインがコウモリ姿ですからね…
それはそれで可愛いですけどw
そしてクローのもふもふ感。犬系って癒される…
冒頭だけ見ると「…乙女?」と首捻るところもあるかもですが、
ぜひぜひ、最後までプレイしてください。


内容は「ほんのり乙女向け」と仰るとおり、
二つのエンドはどちらも微笑ましい終わり方なのですが、
攻略?キャラにときめくというよりも、
鈍感なコウモリ少女・トリスちゃんと、不器用なレトくんとを
生暖かく見守るゲームといえましょう。
何この二人可愛すぎる。
プレイしてて、後半はニヤニヤがとまりませんでした。

トリスちゃん、実は最初に人間姿を見た時の感想は
「…ちょっと地味?」だったんですが(すいません;)
この子、すごく性格が良い子なんですよね。
プレイするにつれて、どんどん可愛く見えてきて、
地味→素朴でナチュラル系かわいい子、に認識チェンジ。

一応、攻略対象?はいるんですけど、
なにしろ大本命?のレトくんが背後に控えておりますのでね。
この二人にトリスちゃんの気持ちが傾いてしまったら、
その先はかなりコワイことになりそうな気もします。
たぶん、一気にシリアスダークな血塗れ展開に……

…うん、ちょっと見たい気もする…(えっ?


最後までプレイすると、コウモリやらオオカミのキャラグラが、
すごく可愛く見えてくること間違いなしです。

ほのぼの・人外好きな女性におすすめです~
正統派?乙女ゲ好きな方には前作「贄羊」も良いと思います^^

難を言えば、はっきりヒロインが固定してるので、
自己投影型のゲームが好きな乙女様にはつらいかな。
乙女ゲというより、普通にファンタジー系の少女漫画を読むつもりで
プレイすると良いかもですよ~

両方おすすめです^^


贄の羊に牙を立てて

2016-10-05 09:32:01 | フリーゲーム(乙女)
「贄の羊に牙を立てて」 吸血鬼と生贄・ダークファンタジー・あまあま
制作者:藍原ユウキ様(プロキオン

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10月といえばハロウィンの月!
というわけで、とびきり甘いゲームをお一つ。

それまで公開されていた同作者様のゲームで、
私が知ってるものって、どれもそれほど糖度が高くなかった…んですよね。
プレイしたゲームがたまたまそうだったのかもしれませんが、
むしろ抑えた感じの描写で、甘いけれどほろ苦い、みたいな…
そういう恋愛を描かれる方なのかな~と思っていました。

なので、初見でこれをプレイしたときはびっくりしましたねぇ。
こういうのも創れる方だったんだって。

直接的な言葉や描写はさほどないのに、
プレイしていて、ものすごく恥ずかしい気分にさせられる…
うん、まあ、吸血鬼と生贄、っていうテーマのせいもあるのかな?

吸血鬼のプルートは、まったりのほほんとした草食系っぽい態度ですが、
別に気が弱いわけではなく、これはいわゆる「強者の余裕」の性格設定。
対するマリちゃんは、言葉使いも行動も普通めの女の子でありながら、
プルートに対する態度が、とてもかわいい。
媚びてもいないし、「可愛く見せようとしている」感じもしないのに、
無自覚な状態で可愛いとかあざといな!

一部のエンドを除き、最初から最後までほぼ二人だけで、
「食べる」「食べない」とイチャイチャするゲームです。

可愛いのでおすすめですよ~

一週間戦争

2016-10-05 00:33:03 | フリーゲーム(ファンタジー)
「一週間戦争」 とにかく熱い!・少年漫画風ファンタジー
制作者:storick様(CAT END TURN

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中世ファンタジー世界を舞台にした、ミッション消化型のゲームですー。
内容は戦争がテーマの群像劇で、なかなか熱くて重い!
少年漫画風の盛り上げと見せ場が多くて、カッコよいのですよ!

初出は2010年?私がプレイしたのは3、4年たったころくらいかな?
作者様のサイトをのぞいてみたら、
グラフィックを一新したリメイクバージョンを作ってらっしゃる気配ですー。
私的には、今の絵もすごく好きですけどね…
確かに、粗削りで整ってはいないけれど、その分、迫力と気合が凄いもの。

このへんは、下手にスクリーンショットを見るよりも、
実際にゲームをプレイして見てみてほしい。
ほら、写真だとそんな美人じゃないのに、
目の前で動いてると、すごく目を引く人っているじゃない?
このゲームのグラフィックが、まさにそれ!
作中で見ると、すごく合っているし、どんどん魅力的に見えてくるのですよ。
一つ一つのシーンの差分も物凄く多くて…よくこんなに描いたよなぁ…と。
最終章であの子が死ぬシーンとか、表情変化が細かくてびっくりだったわ…

グラフィックの迫力をさらに後押しするのは、熱いシナリオと、
それぞれのキャラの特性に合わせて変えている、ゲームシステム。

あらすじをざっくり言えば、一つの戦いの物語を、
4人の主人公の目線でたどらせることで、いろんな方向から見ていこう、
という感じの話なのですが。
まあ、趣旨がソレなので、毎回毎回とにかく戦うことになります。
けれど、その「戦い方」が、キャラごとに全く違うのですよね。

たとえば一兵士なら、乱戦になった戦場での戦闘ゲームを。
復讐に燃える殺人鬼なら、時間制限&ノルマ付きの殺戮ゲームを。
軍師ならば、軍隊と隊長とを率いて敵軍と戦わせる、集団戦闘を。
アサシンならば、拠点防衛戦を、と、それぞれの立場の特性に合わせた、
バラエティ豊かなゲームになっちょります。

そこで語られる人間模様と、
それぞれの立ち位置からの、「戦い・争い」への想いが、
なかなか深いと思いました。
少年漫画っぽい展開なので、色々極端な部分もあるんですが、それもまたよし!
どのキャラも基本「悩みはあっても迷いはない」感じの
一本気な性格なのも好感持てますね~
あと、忘れちゃいけないのが、戦闘時のBGM。
どれも吹っ切れててカッコいい。楽しく戦闘できました。

ただ、難を言えば……戦闘がメインのゲームとは、いえ、
最終話の戦闘シーンは…ちょっと長すぎて辛かった…
10回くらい当てないと倒せないとか、すでに必殺技じゃないよ;



この物語の4人の主人公のうち、一番の根幹をなすエルミイ・ルート。
なにしろ、最終章が最終章だったので! 一番心に残りました。
他キャラはみな、性格や行動に大きな落差がない中で、
彼女だけは、多くの複雑な感情と、表情の変化とを見せてくれて、
印象が二転三転する感じも楽しかったです。

なまじ頭が良くて才能があったばかりに、
普通なら不可能なことが可能になってしまった…なんて、悲劇ですやね。
人間は、できないと最初からわかってることに、それほど固執しやしない。
それが「できる」だけの実力があったからこそ、諦められなかったのでしょう。
もしエルミイに、軍師としての才能なんかなくて、普通の女の子だったら…
たとえ国は救われなくても、もっと違う未来があったかもしれない、なんて。

ちなみに私が好きなキャラは…ウィズベック!
鈍感で大雑把だけれど情に篤くて、面倒見もいい。
剛腕&剛剣コンビ、いいわぁ…