鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

ラハと理の魔法生 ~the 2ndstory~

2016-08-28 10:40:34 | フリーゲーム(ファンタジー)
「ラハと理の魔法生 ~the 2ndstory~」 RPGノベル
制作者:kotonoha*様(言葉の書庫

======================

開始数分でジャッラ先生のかっこよさに呆然とし、
クリア直前でさらに惚れ直す活躍っぷりw
しかし、実はたいして物語の本筋にはかかわっていないというw
その外しっぷりが実に「らしい」www
けれど、エンディングで特に触れられていないところを見ると、
結局エクスリス先生には相手にしてもらえなかったのだろうか…;
…まあ、エクスリス先生は、気にする相手が女ばかりで、百合っぽいしな…

と、ジャッラ先生語りは置くとして。

「ラハと魔法の国」の続編になります。
今回の主役は、サリィの親友、シエスタちゃん。
前作で出てきたときは、良くも悪くも、典型的な主人公の親友ポジションで、
あんまり印象に残ってなかった…ですね。
確か一瞬、森でパーティメンバーに入った子だっけ?

彼女は「魔法医」を目指している子なので、スキルが回復系にかなり偏ってます。
なので今回のゲームは、クリアに不安があり、イージーを選択しました。
結果、いい装備を早くに揃えられたので、
戦闘イベントにも余裕があり、正解だったと思います。

それにしても、攻撃もこなせる魔術系ならともかく、
回復系を主人公に据える、って、難しいと思うんですよ。
大抵の人はゲームに爽快感を求めるし、
戦いました、倒しました、俺TUEEE!な世界と、
護りと回復の後方支援職はなかなかマッチングが難しいような。

なので、それを補う、攻撃を担うキャラが必要になるわけですが。
今回、シエスタの「騎士」になるのは、前作の主人公、ラハくん。
ほぼ使い魔の姿ではありますが、登場キャラ中誰よりも強く、
それでいて出過ぎることもなく、しっかり主人公のサポート役を全うしてくれました。

シエスタちゃん「感情が豊かな子」って設定にたがわず、
キャラグラの表情がくるくる変わるの、よかったですね~
あと、密かに、ジャッラ先生の表情も、
かなりパターンが多くて、個人的に嬉しかったです。

また、プレイしてて印象に残るのは、戦闘の組み立ての巧みさ。
ただ叩くだけでは駄目で、しっかり相手の攻撃や属性を見て、
装備や使用魔法を変えていく必要があります。

このテのやつって、意地悪に組まれると手が出せない
(っていうか、モチベ下がって手を出す気にならなくなる…)
んですが、今作はそこまで難しくもなく、
本当に、ちょうどいい難易度で、楽しくプレイできました。

ちなみに、戦闘になれるまでの前半部は、
登場人物のセリフや授業がヒントになってたりしますので、
きちんと人の話を聞くのが大事!
大抵のゲームでは、プレイヤーは、ただキャラを動かし眺める傍観者ですが、
このゲームではプレイヤーもシエスタの後ろで一緒にしっかり勉強してないと、
先に進むのが難しい仕様になっております。

…前作やった方なら予想つくと思いますが、
A級試験には筆記があるので、ここは出るかも?と思う会話や知識は、
リアルでメモをとっておくことをおすすめしますよ。
あと、A級実技は、相手チームに先を越されそうで焦って進みたくなりますが、
じっくり雑魚を倒して、ドロップアイテムを集めておくとよいかも。

参考までに、カンストレベルは、ちょいと低めのLv40。
泣こうが喚こうが、これ以上上がりません。
…つ、ま、り。
倒せないからもっとレベル上げよう!は効かないということです。
ここから先は、装備とスキルの組み合わせと知恵と勇気で補いませう。


推理部分は、かなり後まで全然わかりませんでした。
最初の犯人の目星をつけるあたりでは、みんな胡散臭かったし…
ちなみに最後の犯人指摘の時、あいつだ!ってわかってるのに、
名前が思い出せなかったアホは私です。
何か大物そうな空気を出していた、あの理屈っぽい先生が、
結局全然関係なかったのには笑いました~

今作は、登場人物が多いわりに、
一人一人に強めの個性がつけてあって、会話も楽しかったです。
A級試験でそこらのボス敵より強かったユキノ(敵に回したくない女)と、
壁にしか役立たないヴィッツの今後が気になる…

そしてそして…最後の最後にチラチラする、あの子の影…
前作ファンなら、ニヤっとしてしまうエンディングでした。
前作からさらにパワーアップして面白かったので、おすすめですよー


最後はジャッラ先生の雄姿で締め。

普通にかっこいいと思うんだけど。ルクシエ院長、だれかいい人紹介してあげて…;