鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

終わり逝く星のクドリャフカ

2016-08-25 14:20:51 | フリーゲーム(SF)
「終わり逝く星のクドリャフカ」 2016フリゲ展・SF短編RPG・根気勝負
制作者:鍵虫様(嫌気性ネオテニー

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ロボットものの未来SF・RPGですー。
2016フリゲ展で見掛けまして、
タイトルのかっこよさと世界観に惹かれてプレイ。

硬派なSF設定が良いですね~
オリジナルの「クドリャフカ」は戻ってこられなかったけど、
こちらは、戻ってこられたがゆえの悲劇。

なぜ主人公が朽ち果てた研究所?に放置されていたのか、
「英雄」とされながら、なぜ罪悪感にとらわれているのか、
その理由は作中で徐々に明らかにされていきます。

短編ながら、触れているテーマが複雑で面白かったので、
なにかこう…短すぎてもったいない気にさせられました。
もっと掘り下げていったら、この物語はどこへ行きつくんだろう?って
可能性を感じるシナリオ。

…最近は女の子が可愛い系のライトなSFやファンタジーが多くて、
ゴッツゴツの硬派で壮大なSF作品に飢えてるんですよねぇ…
もっとこの先、見たいな、と思わせてくれるゲームでした。


戦闘難易度は辛め、と作者さん本人が書いてらっしゃいますが、
決して難しいわけではなく、必要なのは粘り強さと根気です。
私がプレイしたver1.01では、一部ボス敵の下方修正が行われていたせいか、
それほど苦労しませんでしたよ。

戦闘の基本は「溜め」です。
回復やステ上げ、攻撃技は全てAP消費なんですが、
このAP、戦闘開始時は常にゼロ!
(中盤からはお助け装備が手に入るので多少ラクになりますが)
これは「チャージ」を選択してターン消費しないと貯められません。
なので、ひたすら敵の攻撃の合間をぬってチャージして、
技を出して、またチャージして…みたいな流れになりますんで、
雑魚ですらそれなりに戦闘に時間がかかる…orz

ボス敵においても、やることはそんなに変わりませんが、
敵ごとに繰り出してくる技と攻撃パターンがありますので、
それにあった装備をこころがけましょうー。
でも、貯めて貯めて攻撃、っていうのは変わらない。
根気。必要なのは根気です。
AP貯めつつ回復しつつ、じりじり攻撃する感じ。

また、買える装備品はすべて一長一短で、
すごく防御力上がるけどチャージできなくなるとか、
状態異常を防ぐけどステータスはいまいち低いとか、
そんなんばっかりですー
装備の短所は、ステータスの割り振りでフォローする感じ?
武器に関してだけは、あとあと強いのを拾ったり貰ったりできますが…
防具はどれを装備しようか、一回一回迷うー


あとは…そうですね…
最初の研究所?を出るまでは、回復ポイントがなく、
回復アイテムの手持ちも限られているので、
ちょっと焦るかもしれませんw

雑魚が回復薬を落としてくれることもあるんですが、
ほしい時に手に入るとも限らないので…
戦闘中にAP貯めて回復技を使うのが無難です。

最初はAP貯めるのに2ターン消費されますんで、
瀕死で戦闘を終えることが無いよう、コントロールしつつ戦ってください。
研究所のボス敵手前まで行けば、回復ポイントがありますので、
そこまでは節約しつつ頑張りましょう。えいえいおー。



ロボットに対する態度が対照的な、カミオカとタカクラは、
アプローチの仕方は両極だけれど、根柢にある「想い」は、
そう変わらないような気がします。

人道的なカミオカが、やりたくないって言いながらも
逆らえない「命令」を下してしまうように。
タカクラが乱暴な言葉でモノをモノとして扱いながらも、
ナインを本気で壊さないよう、大事にしているように。

果たしてどちらがロボットにとって「優しい」のか…
このゲームの中では、最後まで答えは出ないまま。