鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

神の左手 悪魔の右手

2007-11-01 12:49:54 | 映画(ホラー)
「神の左手 悪魔の右手」
監督:金子修介
原作:楳図かずお
出演:渋谷飛鳥、小林翼、前田愛、清水萌々子、紗綾、田口トモロヲほか

楳図かずお オフィシャル・ホームページ

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これは良かったよ!! 面白かった!!
内容は、かなーり血がドバドバのスプラッタですがね~
犠牲になるのは美少女ばっか!という趣味的な部分もアレですがね~(笑)

ドキドキ感、犠牲者の殺し方、見せ方、ともに良かったぞ~
原作も相当古いはずだけど…アレンジが上手いのか、古臭さは感じない。
というか、アレンジ次第で今でも通用する、ちゃんとした原作だってことかもね。
楳図かずお、さすがはホラー漫画界の重鎮よのう♪

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少年ソウは、他人の悪意を夢で感じることができる、という特殊な能力を持つ小学生。
ある日、ソウは姉のイズミに、自分自身の死を予知したことを告げる。
やがて、夢の中で、何者かが見知らぬ少女を惨殺する「悪意」を感じたソウは、
殺される少女に同一化するあまり、同じように、喉を突き破られて瀕死の重症を負ってしまう。

ソウを助けるために、「悪意」の源である場所を探そうとするイズミ。
しかし、警察は、イズミの『自然とソウの喉が裂けた』という証言を信じられず、
イズミを重要参考人として、捜査を始めようとしていた。

手がかりは、元気なころのソウが言った言葉。
広い家に、歩けないように足を折られて閉じ込められた、可愛そうな少女を救うこと。
それだけがソウを救う方法だと信じ、イズミはソウの夢に導かれるように、とある町に向かう。

そのころ、人里離れた場所にある広い洋館では、足の悪い少女がベッドの上で、
優しい父親に、手作りの絵本を読み聞かせて貰っていた。
最後は常に、残酷な結末をむかえる数々の物語。
それでも、少女は笑顔で、次の物語を早くとせがむ…

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殺人鬼役の田口トモロヲ!! すごい!
目とか声とかが、一瞬で寒気を感じるような感じに変わってしまうところとか、
演技がうまいーー。
絵本の朗読も、最後の「殺されてしまいましたとさ」という部分だけ、
妙に凄みが効いているとことか、危険かつ魅力的な殺人鬼でございました。

画像は、残酷は残酷なんですが…
飛び散る血飛沫はピンクの赤インク、生首はもろマネキンと、故意に嘘っぽい部分を演出。
そのへんが、いかにも楳図氏の書いた、お目目キラキラの原作っぽい雰囲気で、
不自然な感じがありません。
作り物っぽくしてるのに、何故か物語にハマってる…というのはなんか不思議。上手だね。

原作の雰囲気が好きだった人はとりあえず必見。
主人公はソウではなく姉のイズミだし、舞台は現実&夢がない交ぜになった世界という差はあれど、
すごく良い出来だったと思うー。


関係ないけど、モモちゃん役の子の芸名が『モエモエ子』なのがなんか気になる(笑)


「13ゴースト」

2007-11-01 11:50:58 | 映画(ホラー)
「13ゴースト」
監督:スティーブ・ペック
出演:トニー・シャローブ、シャノン・エリザベス、アレック・ロバーツ、マシュー・リラード他

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久し振りだし!!
ということで、超ゲロゲロのやつを紹介しよう!と思って借りたんだけど!
…あははー、期待はずれだよ~…全然怖くな~い(涙)

ジャケットの怖さとは裏腹に、ちょっとコミカル&感動系でございました。
うーんと、ね。「ホーンテッドマンション」をチョイ血塗れにした…ような。
映像面では、そこそこスプラッタだったりしますが、ゾクゾク感はゼロ。
ポップコーンとコーラ片手に見られてしまう軽さが魅力、とも…ある意味言える?

とりあえず『気絶者続出!』という煽り文句は「うっそでぇ~」という感じ。

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アーサーは、火災によって最愛の妻を失くして以来、子供たちと三人で貧しくも幸せに暮らしていた。
そんな彼のもとに、ある日、見知らぬ弁護士が訪れる。
変わり者だった叔父サイラスが死亡し、その遺産をアーサーが受け継ぐことになったというのだ。
半信半疑ながらサイラスの残した屋敷を訪ねると、そこはガラス張りの巨大な豪邸だった。
広い部屋や豪華な調度品に大喜びをするアーサー一家だったが…
実は、その屋敷の地下には12人の凶悪なゴーストが閉じ込められており
生贄がやってくるのを待ち構えていたのだ。

電気会社の整備社員を装いもぐりこんだ、かつてのサイラスの仕事仲間ラフキンから
それを聞いたアーサーは、話を信じないまでも屋敷にイヤなものを感じ、そこを出ようとする。
だが、勝手に屋敷をうろついていた息子のボビーがどこにもいない。

ボビーを探すため、アーサー一家はラフキンとともに、その屋敷を調査しはじめる。
だが、そのころ、地下のゴーストを閉じ込めている部屋では、その扉が次々と開き始めていた。

解き放たれた凶暴なゴーストたち。果たしてサイラスの目的は何なのか?

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12人のゴーストが、もうちょっとよく見たかったかな!
それぞれに象徴的なネーミングがされていて、個性的で面白いのに、一人一人の見せ場がイマイチ。

内容的にはねぇ…うーん、幽霊が見える面白メガネとか、なんじゃそりゃーという感じかな。
ラフキンが妙に間が抜けていたり、乳母の言動がどう見てもコメディアンだったり、
襲い掛かってくるゴーストも、極端すぎて恐怖ってよりは笑いを誘うつくりだったり…
人体真っ二つ!てシーンもある割に、そんなに怖くないんだなぁ…

恐怖を求めるのではなく、ハロウィン的なエンターテイメントとしてオススメです。
あら、これからの時期に丁度いいんじゃなーい?(笑)
でも、彼女と一緒に見て嫌われても、一切私は責任持たないっすよ(笑)