(毎日新聞の記事)
「ガザ退避勧告は死刑宣告」国連機関などが懸念
イスラエル軍が、パレスチナ自治区ガザ地区北部の住民110万人に24時間以内に退避するよう勧告したことを受け、ガザの人道状況の悪化を懸念する国連高官や関連機関からは「死刑宣告に等しい」などと撤回を促す声が一斉に広がった。
「ガザの人々をさらに奈落の底に突き落とすだけだ」。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は、退避勧告を受けた13日の声明で指摘した。国連によると、イスラエル軍による攻撃が続くガザでは42万3000人以上が避難を余儀なくされている。ラザリーニ氏はガザの状況を「地獄と化し、崩壊の瀬戸際にある」と強調。すべての当事者に国際人道法の順守を訴え、民間人の保護を最優先にするよう呼びかけた。
(ロイターの記事)
ガザ攻撃への抗議広がる 世界各地でパレスチナ支持のデモ
イスラエルがイスラム組織ハマスへの報復としてパレスチナ自治区ガザへの攻撃を強化する中、世界各地でパレスチナを支持する大規模なデモが開催された。
ハマスによるイスラエル攻撃を巡っては、西側各国政府を中心にイスラエルへの強い支持と同情が寄せられている一方、イスラエルの対応は特にアラブやイスラム諸国の怒りを呼んでいる。
トルコではモスクの前に群衆が集まり、イスラエルへの反感を表明するとともにハマスを称えた。
ヨルダン川西岸のナブルスでは、若者らが路上で火を放ち、イスラエル軍と衝突した。
イタリアのローマでは巨大なパレスチナ旗を掲げた抗議デモが行われたほか、デンマークなどでもデモが行われ、一部参加者が警察に拘束される事態となっている。
ドイツとフランスは親パレスチナのデモを禁止している。複数の西側諸国は、デモが暴力行為につながることを恐れ、シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)やユダヤ人学校の警備を強化した。しかし…
(フランス、マルセイユでは数千人のデモ。CGT労働者がパレスチナ旗を掲げてパレード。高校生と学生が先頭に立っている。デモの先頭には「ガザ抵抗」の横断幕や「パレスチナの抵抗に連帯」のプレート)
(ヨルダン、首都アンマンでのデモ)
(櫻井ジャーナルの記事より)
極右ユダヤ過激派のフェイクニュースを引用してガザ住民虐殺を正当化するイスラエル政府と米バイデン大統領(バイデン氏は後に発言を撤回、イスラエル国防軍も事実上フェイクだったことを認める)
ネオコンのプロパガンダを真似て偽情報を流すイスラエルのネタニヤフ政権 - 《櫻井ジャーナル》:楽天ブログ
ハマス(イスラム抵抗運動)は10月7日にイスラエルを奇襲攻撃した際、イスラエル市民に対して残虐な行為を働いたとIDF(イスラエル国防軍)やイスラエル外務省は主張した。その中には40人の「赤ん坊」を殺害し、数人の首をはねるということも含まれているという。
アメリカのジョセフ・バイデン大統領は10月10日、ホワイトハウスにおけるユダヤ教の指導者たちに対する演説で赤ん坊に対する残忍な行為を描いた写真にショックを受けたと主張したのだが、後に撤回した。IDFも「公式には確認できない」としている。バイデンは幻影を見たのだろうか?
赤ん坊の首をはねたとする話の発信源はIDFのデイビッド・ベン・シオン。この人物が記者に語り、その偽情報をバイデンたちが広げたという。このベン・シオンはヨルダン川西岸の違法入植者の指導者で、今年初めにはヨルダン川西岸でパレスチナ人に対する暴動を扇動したと伝えられている。今年2月、彼はパレスチナのフワラ村を一掃するように呼びかけていた。「慈悲の余地はない」のだという。
ベン・シオンのような狂信的なシオニストはイスラム世界を挑発していた。たとえば今年4月1日、イスラエルの警察官がイスラム世界で第3番目の聖地だというアル・アクサ・モスクの入口でパレスチナ人男性を射殺する。4月5日にはイスラエルの警官隊がそのモスクに突入、ユダヤ教の祭りであるヨム・キプール(贖罪の日/今年は9月24日から25日)の前夜にはイスラエル軍に守られた約400人のユダヤ人が同じモスクを襲撃、そしてユダヤ教の「仮庵の祭り」(今年は9月29日から10月6日)に合わせ、10月3日にはイスラエル軍に保護されながら832人のイスラエル人が同じモスクへ侵入している。
ユダヤ教徒の一部はアル・アクサ・モスクを破壊し、「第3神殿」を建設するべきだと主張している。
(The GRAYZONEの記事より)
疑わしい「斬首された赤ん坊」の主張の源は、パレスチナの村を「一掃」するために暴動を扇動したイスラエル人入植者の指導者です
デイビッド・ベン・シオンは、ヨルダン川西岸地区の35の違法入植地からなるショムロン地域評議会のリーダーであり、今年、パレスチナの村フワラを「一掃」するよう求めた。
ベン・デイビッドは引用イスラエルのメディアは、「フワラの村は一掃されるべきであり、この場所は恐怖の巣であり、罰はすべての人に与えられるべきである」と宣言し、パレスチナ人の集団的懲罰を明確に呼びかけました。
(CNNニュース)
イスラエル警察、BBC記者に暴行 銃口を突きつけ
英公共放送BBCは13日、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突を取材していた記者らがテルアビブでイスラエル警察に銃口を突きつけられ、暴行を受けたと発表した。
BBCによると、この事案が起きたのは12日夜。3人からなる記者のチームは「メディアと明示された」車でホテルに向かっていた。
取材チームは停車を命じられた際、「車から引きずり出されて」捜索を受け、壁に押しつけられた。記者の一人がこの様子を撮影しようとしたところ、警官は記者の電話を地面に投げ捨てたという。
(毎日新聞の記事)
レバノン南部でロイター通信の映像記者1人死亡 イスラエル軍砲撃で
レバノン南部でロイター通信の映像記者1人死亡 イスラエル軍砲撃で | 毎日新聞
レバノン南部のイスラエルとの国境近くで13日、イスラエル軍の砲撃があり、ロイター通信の映像記者の男性1人が死亡、ロイターなどの記者ら6人が負傷した。国連のグテレス事務総長の報道官は13日、「ジャーナリストは保護され、仕事を遂行することを認められなければならない」と述べ、攻撃に懸念を示した。
報道によると、負傷したのはロイターとAFP通信、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」の記者やカメラマン。イスラエル軍はこの日、レバノンから武装勢力が侵入したとしてレバノン側を砲撃していた。
「サピエンス全史」の著者、イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏は、イスラエル支持の立場だが、ネタニヤフ政権を痛烈に批判
(東洋経済オンラインの記事より)
イスラエルの機能不全の真の原因は「ポピュリズム」
ある意味で、イスラエルの人々は長年の思い上がりの代償を払っているといえる。歴代の政権と多くの一般国民が、私たちはパレスティナ人よりもはるかに強い、彼らはあっさり無視できる、と感じていた。イスラエルがパレスティナ人との和解の試みを放棄し、何十年にもわたって数百万のパレスティナ人を占領下に置いてきたことは、厳しく非難されるべきだ。
イスラエルにどれほどの責任を帰すことにしようと、それでこの国の機能不全を説明することはできない。歴史は道徳の物語ではない。イスラエルの機能不全の真の原因は、この国の不道徳とされているものではなく、ポピュリズム(大衆迎合主義)だ。何年にもわたって、イスラエルはポピュリズムの強権的指導者ベンヤミン・ネタニヤフが支配してきた。彼はPRの天才だが、首相としては無能だ。何度となく自分の個人的利益を国益に優先し、国民の内紛を誘うことでキャリアを築いてきた。能力や適性よりも自分への忠誠に基づいて人々を要職に就け、成功はすべて自分の手柄にする一方、失敗の責任はいっさい取らず、真実を語ることも耳にすることも軽んじているように見える。
ネタニヤフが2022年12月に樹立した連立政権は、最低であり最悪だ。それは、救世主メシア信仰の狂信者たちと厚顔無恥な日和見(ひよりみ)主義者たちの同盟であり、彼らは、治安状況の悪化をはじめ、イスラエルが抱える問題の数々を顧みず、際限なく権力を我が物にすることしか眼中になかった。その目標を達成しようと、極端な対立を招くような政策を採用し、その政策に反対する国家機関にまつわる言語道断の陰謀論を広め、国に忠誠を尽くすエリートたちに、「ディープステート(闇の政府)」の売国奴というレッテルを貼った。
イスラエルや、イスラエル=パレスティナ紛争をどう考えていようと、ポピュリズムがイスラエルという国家を蝕(むしば)んだことを、世界中の他の民主主義国家は教訓として受け止めるべきだ。
これまでのイスラエルの振る舞いには、とがめるべきことが多々ある。過去を変えることはできないが、ハマスに勝利した暁には、イスラエルの人々は現政権に責任を取らせるだけではなく、ポピュリズムの陰謀論やメシア信仰の幻想も捨て去り、そして、国内には民主主義を、国外には平和を、というイスラエル建国の理想を実現するために、誠実な努力をすることが願われてやまない。
ナチズムとシオニズムは裏返し
シオニストとナチスが結んだハーヴァラ協定については、以前の投稿で、こう説明しました。
「シオニスト(パレスチナに住んでいたアラブ人を追い出し、そこにユダヤ人国家をつくる、と主張した人たち)とナチスが結んだハーヴァラ協定
ナチスとシオニストの協力関係 ~知られざるシオニズム運動の闇の歴史~
ヒトラーに抵抗せず、むしろヒトラーと共働しようとした「世界シオニスト機構」は、独自にドイツ政府と交渉をはじめ、1933年8月に「ハーヴァラ協定」(シオニスト=ナチ通商協定)を締結することに成功した。これはパレスチナへ移住するドイツ・ユダヤ人の資産の移転に関する協定で、双方にとって都合が良かった。ナチスは、これによってボイコット破りに成功した。」
このナチスと(イスラエルを建国した)シオニストの関係について、高橋和夫さんが著書「パレスチナ問題の展開」の中(34ページ)で、わかりやすく説明しています。
ナチスのユダヤ人をドイツ社会から排除するという発想は、シオニズムのユダヤ人を集めてユダヤ人だけの国を打ち立てようという目標と相通ずるものがあった。シオニズムを裏返すとナチズムになる。ナチズムにはシオニズムのネガ(印画紙)のような面があった。事実、ユダヤ人の虐殺を始める前のナチスは、パレスチナにユダヤ人を送り込むことに興味を示した。何度かナチスの高官が同地を訪れているほどである。ドイツにおけるナチスの台頭は、いずれにしてもユダヤ人のパレスチナへの流入を加速することになった。
パレスチナから見るとイスラエルは「ならず者国家」? - 住みたい習志野
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死者双方で500人超に ハマス攻撃、イスラエルが報復―パレスチナ情勢緊迫化 - 住みたい習志野
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