夢職で 高貴高齢者の 叫び

          

フライパンで炒り卵とお燗

2013年03月18日 | 俺の女房は- - -

3月18日(月) フライパンで炒り卵とお燗 ----- 一挙両得 

 女房は友達と演劇を観に電車で出かけてしまった。帰りは夜遅くなるそうだ。夕食は俺一人で用意しなければならなくなった。

 今のところ,俺ができる料理はただ一つ,納豆をかき混ぜることしかないのだ。俺は女房の留守に調理の勉強をしようと思った。

 俺はネットで簡単にできるレシピを調べた。そして,炒り卵の作り方を見つけた。このレシピには,炒める時は「フライパンに,お酒を入れてフツフツ----- アルコールを飛ばします。」とある。俺は油の代わりに「お酒を入れて」の炒め方が気に入った。

 俺は台所に立った。まず,ボールに卵を2個割って入れた。次に砂糖・塩・みりんなどの調味料を入れた。

 温めたフライパンに油の代わりに日本酒を入れ,酒がフツフツとしたら卵液を入れてかき混ぜれば出来上がりなのだ。

 俺はフライパンに酒をちょっぴり垂らすつもりで,一升瓶を少し傾けた。すると意に反して,酒がドボッと入ってしまった。

 酒が一気に沸騰し始めた。「フツフツ」という表現は当てはまらないのだ。酒の海の中に卵液を入れるわけにはいかない。

 俺は余分な酒を湯呑へ移した。後で飲む楽しみがあるのだ。それから卵液を入れて割り箸でかき混ぜた。

 炒り卵は初めてなのに,ふんわりと上手に出来た。俺は満足した。

 

 俺は晩酌をしながら食事をしようした。

 まず,湯呑に取っておいた酒を味わうことにした。

 俺は炒り卵を作る過程で,お燗が出来たことを一挙両得と喜んでいたのだ。

 俺は満足した気分で湯呑の酒に口を付けた。

 ナ・ナンダ,この味は? (>_<)

 酒の味も香りもしない。びっくりするほど恐ろしい味なのだ。

 俺は今,調理の勉強中なのだ。俺は冷静になって原因を調べることにした。

 再び湯呑の中の物を味わってみた。原因が分かった。

 フライパンにこびり付いた菜種油が酒に溶けていたのだ。

 二度とこの液体は口にしたくない。

 

 食事を済ませた時,ラジオが今夜の天気予報を発表した。 

 雷注意報が出ているのだ。

 カミナリと聞いて,俺はハットした。

 俺は大変なことをしてしまった事に気が付いた。

 フライパンを焦がして,ガリガリにしてしまったのだ。

 我が家の天気も大荒れで,が落ちるかもしれないのだ。

 

 女房が帰ってくるまでにフライパンを磨いて置かなければならないのだ。

 調理実習は後始末が大変なのだ。 

    クワバラ クワバラ