降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★はい!整理部長賞!

2016年05月20日 | 新聞


他紙の紙面を見て、整理部の人なら
「こうきたか!」
「しまった!」
「敵ながらあっぱれ!」
と思うことが多々ある(と思う)。
5月19日付産經新聞@東京本社版の社会面=写真

謝罪会見を共通項にして、
▽顔サイズを揃えた写真トリミング
▽「謝意」「強気」3倍明朝のエトキかぶせ見出し
▽「三菱自」「スズキ」同サイズのタテ見出し
▽写真左に、それぞれ行数を揃えたメモ
整理デスクの発案なのか、面担(めんたん=紙面編集担当者)の手腕なのか——巧みな紙面構成。
紙の新聞ならではの、なんとなく気持ちがいいレイアウト。
——整理部長賞もらった?

*整理部長賞
新聞社によって異なるけど、整理部でも社内賞は出る。
①社長(代表)賞=大ニュース処理に関しての、整理デスク、複数面担らのチームプレーが対象。50,000円
②編集局長賞=「けさの◯面よかったじゃないか。誰だい?面担は?」との一声で、面担が対象。割と出やすい。30,000~20,000円
③整理部長賞=「けさの◯面なかなか考えてあり、読者目線の読みやすい構成」と紙面審査委員会or上層部からの声で、面担が対象。かなり出やすい。10,000円
一封は(振込ではなく)個人名入り紅白封筒で手渡し。
——で、お金は。
舛添都知事のよーな個人的不適切流用はなく、たいてい飲酒代や宅配ピザとして整理部全体に還元される(笑)。